月曜日, 7月 4, 2022
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《映画探偵団》36 センタービル改造資金13億円の使いみち

【コラム・冠木新市】つくば市議会の9月定例会で、1人の市議が「つくばセンタービル改造計画」に疑問を投げかけた。議会が終了して数日後、「いがらし立青活動報告第8号」(9月19日付)がポストに入っていた。表紙には「ソトカフェ始まりました!」、裏には「中心市街地に関する取り組み/センタービル・センター広場のリニューアル」との記事が出た。

次は、「広報つくば10月号」(10月1日付)に、初めて内容を発表するかなと想像した。しかし「ソトカフェ」と「中央公園の噴水」のことしか出ていなかった。

議会で質問した市議のチラシ(10月2日付)が投げ込まれた。「今年度中につくば市は市税6000万円投入」「アイアイモールの場所と地下市営駐車場(資産価値14億~16億円)を現物出資してまちづくり会社を設立し、貸しオフィスを運営させる予定です。まちづくり会社の経営収支も工事内容も明らかになっていません。市民の意見を取り入れ再考を!」とあった。

10月2日(金)と3日(土)の夕方5時から8時過ぎまで、ソトカフェに行き友人とビールを飲んだ。人はまばらだった。三密を避けるのだからそれはよい。しかし、あまりにも暗い空間だ。せめて照明を用意するとか、広場を囲むようにイスとテーブルを配置するとか、もうひと工夫あってもよいのではないかと思った。ビールの店も早々と店じまいしてしまった。そんな暗い空間である映画を思い出した。

マーロン・ブランドの『ゴッドファーザー』

美人の娘をレイプされた父親が、犯人のチンピラを殺して欲しいとマフィアのボス、ビト・コルレオーネ(俳優はマーロン・ブランド)の暗い書斎で懇願する。外では、陽光の下コルレオーネの娘の結婚式が盛大に開かれている。庭と家の中の明暗の対比が絶妙な効果をあげていた。これはマフィアの権力闘争と家族史を描いた有名な『ゴッドファーザー』(1972)の導入部である。

監督は『グラマー西部を荒らす』(1961)というヌード映画でデビューし、ほとんどヒット作のなかったフランシス・フォード・コッポラ。この1作で世界的監督となった。

それから1作目をしのぐ『ゴッドファーザーpartⅡ』(1974)が作られ、アカデミー賞を総なめにする。『ゴッドファーザーpartⅢ』(1990)では、コッポラの娘ソフィア・コッポラを出演させるが、娘の演技とともに批判の的となり、アカデミー賞は取れず無冠で終わった。その後ソフィアは父親のあとを継いで映画監督になり、アート系女子の評価を勝ち得る作品を何本も作った。

現在、『ゴッドファーザー』製作の内幕を描く全10話のドラマが米CBSテレビで、また監督と製作者エヴァンスとの関係を描くメイキング映画も作られているという。コッポラ自身も、『partⅢ』の導入部と終結部を作り直したファイナルカット版を12月に発表するという。

映画探偵の私にとって映画とは、企画から脚本、撮影時から宣伝公開、観客の反応、評論、その後の経過、続編など全て含むものだ。その意味で『ゴッドファーザー』はまだ進行中であり、50年近く見ている作品となる。

新作『ツクバ・センター・ゾーン』?

世界で評価された『つくばセンタービル』(1983)も映画のような作品である。あと3年で40周年を迎えるわけだが、センタービルのメイキング本や記録映画はないに等しい。

そこで1市民の提案なのだが、改造資金の13億円を使い、センタービルのメイキング映画『ツクバ・センター・ゾーン』を作ったらどうだろうか。監督はソフィア・コッポラが適任だと思う。きっと、若い女性に支持される美しい作品に仕上げてくれるはずだ。

世界的な話題にもなるし、作品はつくば市、いや茨城県、いや日本の財産となると考える。暗い空間(?)で改造計画を考えた人、いかがであろうか。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

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