水曜日, 8月 19, 2026
ホームつくば【気分爽快 りんりんロード】2 土浦-岩瀬往復80キロを毎日走破 越後睦陸さん

【気分爽快 りんりんロード】2 土浦-岩瀬往復80キロを毎日走破 越後睦陸さん

【田中めぐみ】土浦駅付近から岩瀬駅までの「つくば霞ケ浦りんりんロード」をほぼ毎日、自転車で往復している元サラリーマンがいる。越後睦陸(よしたか)さん(73)だ。往復距離はおよそ80キロ。5時間半から6時間程度で走破する。

ヨットから自転車に

越後さんは、元は小型ヨット、ディンギーの愛好家だった。ディンギーは風が強くなると、傾かないように反対側に体重をかけてバランスを取る「ハイクアウト」という体勢で操縦する。船の外に体を出し、足で強く踏ん張るため、上半身と下半身の筋肉を使う。かなりの持久力も必要だ。この「ハイクアウト」でずっと体を鍛えていた。

1989年にクルーザーを手に入れた。霞ケ浦に臨む土浦港のヨットハーバー、ラクスマリーナに停泊し、以来25年間クルーザーで寝泊まりした。

ラクスマリーナは土浦駅から徒歩10分の距離にある。勤め先は都内だったため常磐線で通い、休みの日には家族と外洋に出て、大島に出掛けたり、途中の漁港で食事をしたりして楽しんだ。

その後、クルーザーを手放し、ディンギーにも乗らなくなった。今は家族とマンション暮らし。なまってしまった下半身を鍛えたいと5年ほど前から自転車に乗るようになった。

最初は普通の自転車で走っていたが、クロスバイクを手に入れてから走行距離が少しずつ伸びていき、土浦から岩瀬の往復が日課となった。越後さんの記録によると、昨年1年間の走行距離は2万6557キロに達する。

移り変わる四季を五感で感じる

毎朝、早朝5時に出発。りんりんロードの虫掛休憩所-藤沢休憩所-小田城跡歴史広場-筑波休憩所と過ぎて、出発地点からおよそ22キロ地点にあるコンビニに立ち寄ってコーヒーを味わうのが越後さんの習慣だ。

それ以外は水分補給だけでほとんど休憩を取らない。岩瀬までのコースの魅力は、日々刻々と移り変わる季節を五感で感じられることだという。

沿道の春は、梅のつぼみから咲き始め、桜の開花やウグイスの初鳴きを楽しむことができる。特に虫掛から藤沢休憩所の辺り、小田城跡から筑波山バスターミナル辺りの桜はアーチのようで絶景だ。

夏はアジサイや青々とした田んぼが美しい。ヘビが横切って驚かされることも何度かある。

晩夏からは初穂がだんだんと頭を垂れる様子が、秋が深まると筑波山の紅葉が目を楽しませる。冬には身が引き締まるような季節風を感じるようになる。

様々な種類の鳥や、派手ではないが美しい小さな花々も見え、日々小さな変化を感じるそう。毎日走っても飽きないという。

りんりんロードの桜のアーチ(越後さん撮影)

平坦で初心者向き グルメも魅力

土浦から岩瀬間は途中、傾斜もあるが、それほどきつくなく平坦で初心者向けのコースだと話す越後さん。

最近は女性のサイクリストも多くなってきたそうだ。途中、グルメを楽しめるのも魅力という。

越後さんのお薦めは筑波休憩所近くの「松屋製麺所」(つくば市沼田)。店内で食べられるだけでなく、ラーメンや、つけ麺の生麺とスープを買って帰ることができるため、よく立ち寄って購入する。

また、少し坂はきついが、りんりんロードから筑波山神社の方に少し上ると、かりんとう饅頭で知られる「沼田屋本店」(同市沼田)もある。手打ちそばと鴨料理が食べられる「鴨亭」(桜川市真壁町)もお気に入り。

土浦港から遊覧船に自転車を持ち込みクルーズする「広域サイクルーズ」を利用して潮来港まで足を伸ばすときは、「錦水」(潮来市潮来)でうなぎを食べるのが楽しみだそうだ。

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