【崎山勝功】新型コロナウイルスの感染拡大防止が求められる中、土浦市大岩田の市立大岩田小学校(児童数387人、原井一永校長)放課後児童クラブ室や保健室など3カ所を28日、市内で塗装工事会社を経営する小椋直樹さん(41)が無償で抗菌塗装した。
机などに光触媒塗料を吹き付けた。同塗料は光が当たると細菌やウイルスを分解するとされ、机や椅子などを毎日何度もアルコール消毒しなくても済むとされる。
小椋さんは同小のPTA副会長でもある。「(コロナ禍で)子どもたちに窮屈な思いをさせたくない。会社としても地域に貢献したいと思った」と語る。
小椋さんの会社では今年春、つくば市内のオフィスを同塗料で試験的に塗装し、7月から本格的に同塗料を使った塗装事業を始めた。
2~3年前から、インフルエンザ予防対策として、別の抗菌塗料を使った抗菌塗装工事を実施していたが、コロナ禍で引き合いが急増。しかし従来の抗菌塗料では、塗装する箇所以外はビニールシートをかけるなど準備が大掛かりになるため、顧客側に負担が掛かっていた。今回の塗料は速乾性で、塗料が乾いたらその日のうちに部屋が使用でき、利用者の負担を軽減している。
小椋さんは「安心をアピールできれば」と話す。