【伊藤悦子】土浦市観光協会(土浦市中央)は27日、「天童のサクランボ応援セール」として、山形県天童市で生産のサクランボ「佐藤錦」を販売する。「サクランボの王様」と呼ばれる人気品種で、甘味と酸味の絶妙なバランスが特徴。土浦、天童両市は観光物産等相互交流協定を締結している。
例年の「天童フェア」では、天童市と同市観光物産協会の職員が土浦を訪れ、土浦市と同市観光協会の職員で協力して実施していた。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、今回は土浦市と同市観光協会の職員のみで対応する。市観光協会の浅川善信主任によると、「天童市からの移動も大変ではないか。代わりに販売することを伝えた」という。
天童市観光物産協会の堀武美主任は、電話の取材に「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、サクランボ狩りを自粛、中止にした農家も多く、観光客も減って打撃を受けた」と答える。「今年の佐藤錦は豊作で味もかなりおいしい。特に土浦で販売する27日ごろは最盛期。ぜひ天童のサクランボを味わって」とアピールしている。
今回は贈答用1キロ詰めが50箱、200グラム入りは320パックを販売する予定。天童特産の漬物なども販売する。
天童市と土浦市は江戸時代末期、天童市内の8村が、土浦藩領だったことが縁で、2000年に相互交流協定を締結。互いに観光交流、特産品の販売を行っている。今年は20周年にあたる。
◆「天童のサクランボ応援フェア」 27日午前10時~午後3時、土浦まちかど蔵(中央1丁目)と小町の館(小野)の2会場で。問い合わせは土浦市観光協会(電話029-824-2810)