火曜日, 1月 19, 2021
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《土着通信部》39 霞の向こうの赤い月 6月の天文暦

【コラム・相澤冬樹】写真はコロナではない。霞ケ浦から昇る月、夏至に一番近い満月を「ストロベリームーン」と呼ぶと聞いて、2年前の6月、土浦市蓮河原の湖畔まで行ってカメラに収めた。

しかし月はいつだって、赤く染まって地平から昇ってくるものだ。地平線近くにあるとき、月の光のうちの波長が長い赤い光が吸収されずに残ることで深紅に見える。6月の月に特有の色彩ではない。

霞ケ浦の土浦入りでは春以降、東方に低く雲が霞んでかかるようになるから、梅雨時に、これだけの月の出が見えることの方が貴重といえる。2年前は写真のシーンから1分後に、月は雲間に隠れてしまった。

月食も日食もある西の空

今年6月の満月は6日で、土浦では午後6時18分ごろが月の出の時間となるが、実は同じ日の早朝、半影月食が見えるとの予報がある。食の始まりは午前2時43分ごろで食の最大は同4時25分ごろ、月に地球の半影(真影ではない)がかかる半影月食だから、食が分かりにくい上、午前4時30分ぐらいには月没の時間となってしまうため、天体ショーとしては派手さに欠ける。

そして半月後の21日には、新月となった月が太陽を隠す日食が起こる。アフリカからアジアにかけての一部の地域で金環食となるが、日本では午後4時~6時ごろに部分食が見られる。最大食分は那覇で約0.84、東京で約0.47、東日本では半分も欠けない。

この日は夏至で、晴れさえすれば観測時間は長いが、よく見えないから、と太陽を直視してはいけない。日食グラスなど専用の観察器具を正しく使って、安全な方法で観察したい。コロナは危険(!)なのだ。

半影月食も部分日食も西に傾いた空の観望となる。5月まで西の空で光り輝き、主役を務めた「宵の明星」金星は6月4日に「内合」となる。太陽と地球の間に位置を移して、少し見にくくなる。

代わって西の空に存在感を増すのが水星で、4日には見かけ上、太陽から最も離れて(東方最大離角)夕方見つけやすくなる。水星は18日には「留」となって見かけの動きを止める。こちらも太陽近くを見ることになるので、観察には注意したい。

入梅は暦の上では10日。関東甲信の梅雨入りは平年なら6月8日ごろ、今年は7日ごろと予想されている。あすから6月、天体観望には空模様が気がかりだ。(ブロガー)

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