【鈴木宏子】国の緊急事態宣言解除と県の休業要請緩和を受けて、つくば市研究学園駅前の大型商業施設「イーアスつくば」が21日、1カ月半ぶりに再開した。食料品を販売するカスミを除いて、4月9日から臨時休業していた。
新型コロナウイルスの感染防止対策をとりながらとなるが、1カ月半、立ち入りができなかった館内にようやくにぎわいが戻り、つくばの日常が少しずつ戻ってきた。当分の間、営業時間を短縮しての再開となる。
開店前、入り口には全員マスクをした来店客が列をつくり静かに再開を待った。午前10時に開店すると来店客は、入り口に置かれた消毒液を手にとり手指消毒をして入店し、お目当ての専門店などに向かう様子が見られた。入り口の一部には体温を測定するサーモグラフィーが置かれた。
1カ月半ぶりに再開すると知り、7歳と0歳の子供を連れて来店した市内に住む産休中の30代会社員女性は「駐車場にもう車がいっぱいなのでびっくりした」と話した。
3歳の子供と来店した市内の30代会社員女性は「子供専用の美容室がここにしかない。予約をとるため電話を掛けたがなかなかつながらないので、直接、予約を取りにきた。再開してよかった。うれしい」と語った。
大学生の息子とつくば市を訪れ、食事をしに寄ったという守谷市のパート50代女性は「再開してありがたい。ワクワクします」と話していた。
感染防止対策として店内には、客同士の間隔を空けたり、少人数による短時間の買い物を呼び掛けるポスターがあちこちに掲示された。
レジに透明なビニールカーテンが張られ、床に客同士、間隔を空けるよう促すシールが貼られた専門店もあった。
飲食できるフードコートは、テーブルやいすの数が少なくなり、客同士が対面して座らないよう呼び掛けるシールがテーブルに貼られた。ベビカーの貸し出しも当面の間、休止される。
◆当面の間の営業時間は、専門店などが午前10時から午後7時まで、レストラン街は午前11時から午後8時まで。