【鈴木宏子】新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言が解除され、県の外出自粛要請が1段階緩和されたのを受けて、つくば市内の公立小中学校は21日から、1クラス20人程度ずつ分散登校を開始する。
5月21~22日の間に1回、25~29日の間に週2回程度、6月からは週3~5日の分散登校を実施する。ただし午前中、3時間程度の登校とし給食は提供しない。正式な授業は実施せず、これまで出していた課題の説明などをするという。休校中の登校日という扱いで、欠席しても欠席扱いとしない。
一方県は、感染拡大が抑えられている今の状況が続けば、早くて6月8日から県立高校を再開するとしている。小中学校の通常登校をいつから開始するかは、県の判断をみて市として改めて決めるという。
休み時間ごとに手洗い
登校が始まっても、感染防止対策をとることが求められることから、市は15日に分散登校ガイドラインを策定した。ガイドラインに基づいて学校生活を行う。
子供たちは毎朝、自宅で検温し健康観察表に記入する。常にマスクを着用する。登校時は昇降口で手指の消毒をする。登下校時に昇降口に密集しないよう1メートル以上間隔を空ける、などだ。
教室での授業は1クラス20人程度で行い、机やいすの配置は1メートル以上間隔を空ける。換気のため常に対角線上の窓を開けておく。近距離で組み合ったり、接触する場面が多い運動や、狭い空間での歌唱指導、調理実習などは当面、見合わせる。
休み時間は、洗い場が密集しないようにして毎回必ず手洗いを行う。子供たち同士が近距離で会話したり、教室で大声を出すことも控えてもらう。
施設については、階段の手すりやドアノブなどは1日3回程度殺菌消毒するほか、トイレは通常の清掃のほか、電気のスイッチ、蛇口、ドアノブ、床を1日3回殺菌消毒し記録するなどとしている。
休校が解除となり学校再開となる場合、県は、通常授業を実施し、給食も提供するほか、部活動も再開するとし、22日に学校再開の考え方を示すとしている。通常登校に戻った場合の小中学校の感染防止対策について市は、改めて検討するとしている。