火曜日, 1月 19, 2021
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目立たないけど敏感 コケ、菌類など県版レッドデータブック刊行

【山崎実】県生物多様性センター(県自然環境課)は、県内のコケ植物など蘚苔類(せんたいるい)、菌類などに関する初のレッドデータブック「茨城における絶滅のおそれのある野生生物ー蘚苔類・藻類・地衣類・菌類編」を刊行した。

いずれも目立たない生物だが、大気汚染、水質汚濁など生育環境の変化に敏感で、環境指標生物として重要な役割を果たしているのがこの種の特徴。

生息地が湿地や河川、林地、海洋などの限られた環境にあり、開発、乱獲、地球温暖化などから生息域が減少し、近年では多くの種が絶滅の危機に瀕(ひん)しているという。

1割が絶滅の恐れ

今回の刊行では、県内に生息しているとされる蘚苔類、藻類、地衣類、菌類約2000種のうち約1割の計199種を絶滅のおそれがあるとして選定した。5つのカテゴリー別では「絶滅」が5種、「絶滅危惧Ⅰ類」が75種、「同Ⅱ類」が37種、「準絶滅危惧」が63種、「その他(情報不足)」が19種。

分類別では、199種のうち蘚苔類が48種、藻類の海藻類が36種、淡水藻類が24種、地衣類が37種、菌類が54種。

県は、絶滅の恐れのある野生生物を将来にわたって存続させ、多様性を保全していくため、県内の植物及び動物について生物学的観点から個々の種の絶滅危険度を評価し、県版レッドデータブックの植物編を2013年度(改訂版)、動物編を16年度(同)に刊行した。

今回の「蘚苔類・藻類・地衣類・菌類」は、16年度に学識経験者など7人で構成する検討委員会を設置し、6回にわたる調査、検討を踏まえ、今年3月、待望の刊行にこぎつけた。

同センターは「今後、自然環境や生物多様性の保全活動、地域開発、土地利用計画の検討などで、環境影響評価の基礎資料として活用されるよう、行政、事業者、関係団体などに周知、啓発を行っていきたい」としている。

同レッドデータブックは県ホームぺージでサンプルを公開している。県庁(水戸市笠原町)3階、行政情報センターで閲覧でき、有償で領布(A4判、税込み847円)している。問い合わせは県生物多様性センター(電話029-301-2940)

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