金曜日, 5月 14, 2021
ホーム つくば 神も仏も習合の節分 土浦・つくばに豆まき行事を拾う

神も仏も習合の節分 土浦・つくばに豆まき行事を拾う

【相澤冬樹】2月3日は節分。元々は、新年を控えた大みそかの晩に鬼を追い払った追儺(ついな)の儀式に行き着くらしいが、神社は節分祭、お寺は節分会(せつぶんえ)と呼ぶ神仏習合、極めて日本的な年中行事だ。近在では笠間稲荷、成田山新勝寺で知られるように、神社とお寺が競うように豆まき行事を行う。土浦・つくばで、拾ってみると―。

宝積寺の高安、今年は2日に

笠間稲荷、成田山新勝寺は大相撲の力士や芸能人の豆まきで知られる。土浦・つくばでは、宝積寺(土浦市木田余)と筑波山神社(つくば市筑波)に力士がやってくる。宝積寺では2日午後3時から土浦市出身の関脇、高安はじめ田子ノ浦部屋の力士らが親方ともども勢ぞろいして豆をまくことになっている。筑波山神社は毎年10、11日に催す年越祭の中で豆まきを行っており、ことしは顔ぶれが決まっていないが10日に友綱部屋から力士がやってくるそうだ。

神社では千勝神社(つくば市泊崎)の節分祭祈祷(きとう)・豆まき神事が毎年にぎわいをみせる。3日午前11時からの特別祈祷に加え、午後3時からの餅つき神事をはさんで午後4時からと6時から神事が行われた後、特設の舞台から福豆とともに福物をまく。祈とうは事前申し込みを受け付け中。

小児の安全と成長を祈願する「子育て観音」として知られる慶龍寺(つくば市泉)は5日から春季大祈祷会の時期に入り、その最終日、11日午後1時から4時にかけ年男らによる3回の豆まきが行われる。境内には屋台が出てにぎわう。18日には筑波山大御堂(つくば市筑波)で追儺式、豆まきがあり、お札が配られる。

神社とお寺が相次ぎ豆まきをする土浦中央1丁目の節分

土浦では、神社、お寺相乗りの節分豆まきが3日夕、中央1丁目のまちかど蔵「野村」脇の路地で午後5時ごろから行われる。琴平神社と、隣接する不動院の豆まきで、時間をずらしてお餅やお菓子を放り投げるように大量にばらまく。桜橋交差点を過ぎて旧水戸街道を下ると、東崎の鷲神社へ向かう道と交差する四辻で「まかしょ」という節分行事が行われる。こちらは厄落としのお金をまくことで知られる。

土浦の古い町には氏神さまの神社が少なくない。大概が神職不在の無住だが、地元の氏子らが絶やさず節分を続けているところもある。小松の二十三夜尊(三夜様)は3日、お寺の住職に来てもらって護摩をたき、豆まき神事を行う神仏習合。祭神に月読尊(ツクヨミノミコト)をまつるが、日中は本地仏の勢至菩薩に化身するそうだ。ご祈祷を法泉寺(同市大岩田)住職に頼んで、午後5時ごろから豆まきが始まる。

会員募集中

NEWSつくばでは、私たちの理念に賛同し、一緒に活動していただける正会員、活動会員、ボランティア会員、および資金面で活動を支援していただける賛助会員(クレジットカード払い可)を募集しています。私たちと一緒に新しいメディアをつくりませんか。

スポンサー

注目の記事

「大規模事業評価行わないのは違法」 18人が住民監査請求 つくばセンタービル改修で

つくば市が取り組んでいる総事業費約10億3800万円のつくばセンタービルリニューアル事業について、10億円以上の事業は大規模事業評価を行うと市の要綱で定められているにも関わらず、事業評価の手続きが踏まれていないのは違法だなどとして、元大学教授の酒井泉さん(72)ら市民18人が12日、市監査委員(高橋博之代表監査委員)に対し、すでに支出された約7000万円の返還請求と未支出額の支出差し止めを求めて住民監査請求をした。 同要綱は、住民投票で白紙撤回となった市総合運動公園事業を教訓に、五十嵐立青市長が2018年9月に定めた。10億円以上の大規模事業と市長が必要と認める事業を実施する際には、評価会議を設置し、事業の必要性や妥当性などの評価を行うことなどが定められている。

最新記事

描いて木の魅力を引き出す 上渕翔さん展覧会「木に描く」

つくば市在住の画家、上渕翔さんの展覧会「木に描く」が水戸市備前町の常陽史料館で開催中だ。板や丸太などさまざまな木に、ウッドバーニングやアクリル絵の具、金箔などで描いた58点の作品を展示しており、白いキャンバスを離れて自由なアプローチを目指した、この10年間の集大成と言える内容になっている。 上渕さんは熊本県出身。筑波大学で油絵を学び、卒業後ウッドバーニングを始めた。電熱ペンを使って木を焦がし描く技法で、木と絵の一体感が強く出るという。「木自体の色や存在感が好きで、それを見て何を描くか考えるのが面白い。例えば木目が風のそよぎにも、降り注ぐ雨にも、水の流れにもなる。木の力を借りて作品が生まれていて、同じものは2つとない」 制作中の上渕さん。電熱ペンから細い煙が立ち上る 生活に入り込めるアートを作りたいという思いもあった。絵を買って部屋に飾るのは、特に若い人にはハードルが高い。より手にしやすいよう小さな升や桐箱などに絵付けした作品を発表し、そこから桐下駄、羽子板、曲げわっぱなど日本の伝統的な木製品にも目が向いていった。 製材所で見付けた古材や、骨董市で出合った建具などからも「描けそう」とインスピレーションを得て、その素材ならではの雰囲気や存在感が生かせる画題や手法を選んでいる。

「つくばセンター」に見る満映の影 《映画探偵団》43

【コラム・冠木新市】「広々とした大野原の中に、魔術の如(ごと)く聳(そび)え立つ、豪華な建築—寛城子(かんじょうし)を見た直後なので、狐(きつね)につままれたやうだ。宮殿の如く、銀行の如し」(徳川夢声)。 岩下志麻主演『極道の妻たち』 つくばセンターを象徴する映画は『仮面ライダー』シリーズだとずっと思い込んできた。しかし最近では、同じ東映の『極道の妻たち』シリーズではないかと揺れ動いている。この映画はセンタービル誕生3年後の1986年に公開され大ヒット 。ビデオも売れ、テレビ放映の視聴率も高く、関係者を仰天させた。 日下部五朗プロデューサー、高田宏治脚本、五社英雄監督―このトリオと、題名から受ける印象で誰もがヤクザ映画と信じていた。ところが、任侠・実録ヤクザ映画ブームはすでに終わっている。 岩下志麻主演でその後10年以上続くこのシリーズは、対立組織との抗争で性根の定まらない男性を支える、女性を描いた作品との理解が深まる。つまり純粋な女性映画だったのである。 東映映画史を振り返ってみよう。

道路工事で光ケーブル切断 つくば市

つくば市は13日、同市下平塚で、市発注の道路改良工事をしていたところ、業者が誤って電線の光ケーブルを切断する事故が発生し、近くの店舗2軒が光ケーブルを同日、使用できなくなったと発表した。 市道路整備課によると、同日午前9時30分ごろ、道路のU字溝を入れ替える作業の資材置き場で、作業員が重機でがれきを整理する作業をしていたところ、重機のアームが電線に引っ掛かって、光ケーブルを切断した。 市はただちにNTT東日本に連絡し復旧を依頼、切断された光ケーブルを使用していた店舗2軒を訪れ、事故の説明をして謝罪した。光ケーブルは同日夕方までに復旧したという。 再発防止策として市は、受注業者に対し、施工中の保安措置の徹底を指導するとしている。

小石が跳ね来園者けが つくば市平沢官衙遺跡

12日午後4時30分ごろ、つくば市平沢、平沢官衙(かんが)遺跡歴史ひろばで、業者が芝刈り機で作業を行っていたところ、小石が跳ね、付近を散策していた50代女性の頭部に当たり、側頭部が腫れるなどのけがを負う事故が発生した。つくば市が13日発表した。 市文化財課によると、女性は12日、同遺跡を見物するため市外から2人で来園した。同日午後4時30分ごろ、歴史ひろば南側の道路を散策していたところ、近くで作業をしていた芝刈り機から小石が跳ね、女性のこめかみ近くに当たった。 事故当時、2人の作業員が芝刈りをしていた。小石の大きさや、どちらの機械が小石を跳ねたかなどは不明という。 女性はそのまま帰宅し、その日の晩に市に事故の連絡があった。13日現在、側頭部の腫れと首の痛みがあるという。14日以降、医療機関での受診を予定している。 同課によると、同歴史ひろばは面積が大きいため、芝刈り作業中は石跳ね事故を防止する衝立(ついたて)やフェンスなどは設置しておらず、近くに人がいないことを確認しながら作業を実施したという。同広場では年3回芝刈りを実施している。 五十嵐立青市長は「管理作業中に来園者にけがを負わせてしまい深くお詫びします。今後再びこのような事故を起こさぬよう、管理作業を受託している全事業者へ注意喚起と飛び石防止の安全対策を徹底するよう指導します」などとするコメントを発表した。