【北村祐子】筑波大学管弦楽団の第86回定期演奏会が10月19日、つくば市吾妻のノバホールで開かれる。楽団は1974年に創立し、ノバホールで毎年春と秋に開催する定期演奏会、冬のプロムナードコンサートをメーンに活動している。ほかにも、アンサンブルコンサートや大学・大学院の式典での演奏、依頼演奏などを行っていて、現在の団員数は約100人。各パートやセクションで、定期的にトレーナーの指導を受けていることも楽団の特徴のひとつだ。
演奏会の曲目は、ロッシーニ/歌劇『どろぼうかささぎ』序曲、ブラームス/バイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調、ドボルザーク/交響曲第8番ト長調。メーン曲となるドボルザークの交響曲第8番は、同楽団の定期演奏会で過去に最も演奏されているという名曲。チェコののどかな田園を思わせるメロディーが印象的だ。一方で、ブラームスのバイオリンとチェロのための二重協奏曲を楽団が演奏するのは今回が初めてとなる。ソリストには、バイオリニストで楽団OBでもある三浦章宏氏、チェリストの渡邉辰紀氏を迎える。2人のソリストとオーケストラとの掛け合いは聞きのがせない。

普段は週3回の練習を基本に活動しているが、9月上旬には志賀高原(長野)で4泊5日の合宿も行った。レッスンや合奏で得たことをもとに、残り約1カ月で演奏にさらに磨きをかける。団長の北浦光祐さん(20)は、「5月半ばから準備、練習してきた。筑波大学管弦楽団ならではのエネルギッシュな演奏を届けられるようにがんばります」と話した。(ライターはドットジェイピー・インターン)
◆筑波大学管弦楽団演奏会 10月19日(土)午後1時15分開場、14時開演。チケット料金は全席自由で1000円(税込み)。当日券は午後1時から販売開始。購入場所はノバホール事務局クレフ楽器、チケットぴあPコード160025などで。ホームページhttps://www.tsukuba-orch.org/