【鈴木宏子】つくば市は4日、市立今鹿島保育所(同市今鹿島、鳥羽清美所長、園児数57人)で同日出された給食のコウナゴに、輪ゴムのような異物が混入していたと発表した。保育士が気付き、すべてのクラスのコウナゴを回収した。現時点で園児に健康被害はないという。
市幼児保育課によると、同日午前11時ごろ、1歳児クラス(園児数3人)で、担任の保育士の白米の上にかかったコウナゴに、輪ゴムのようなものが混入しているのを保育士自身が見つけた。
市立保育所の給食は、ご飯は各自が持参し、おかずは保育所内の調理室で調理士が調理している。この日のコウナゴは市内の業者から納入があったパック入りのものを、調理士がフライパンで炒って、クラスごとにボウルの容器に分け、ラップをかけて各教室に運び入れた。各クラスの担任は手袋をして、各自が持参したご飯の上にボウルの中のコウナゴをふりかけた。
1歳児クラスは、担任の保育士が園児3人と自身のご飯にコウナゴをふりかけた。給食を食べ始めようとしたところ異物に気付き、担任はすぐに事務室に連絡した。
同保育所はすぐに園児と職員全員分のコウナゴを回収。回収した中で異物の混入が確認できたのは1歳児の担任のものだけで、ほかに混入はなかった。1~3歳児は食べ始めたばかりで、4~5歳児はまだ食べてなかった。
同課は、納入業者と確認を行ったが、現時点で異物が何であるかの特定はできておらず、混入経路も不明で、調査中だとしている。
同保育所は同日付けで保護者全員に、異物混入についてお詫びの文書を出した。
五十嵐立青市長は「今後も原因調査を継続し、調理開始前の材料の点検を複数で実施するなど異物混入に注意を払い再発防止に努めます」とするコメントを発表した。