【崎山勝功】24、25日に開催の「まつりつくば2019」から一夜明けた26日、まつり会場の一つとなったつくばセンター広場(つくば市吾妻)に市民の有志ら約60人が集まって、広場の歩道やベンチなどの清掃に汗を流した。
参加者たちはそれぞれデッキブラシを持ち、タイル舗装された歩道に水や洗剤をかけて、歩道にこびりついた油脂や泥などの汚れを磨き落としていた。歩道には捨てたガムも点在してこびりついており、除去するのに苦心していた。
「大人が汚した街を子どもたちがきれいにするのダサくない?」
清掃活動は、2016年3月から市内で清掃活動に取り組む市民団体「グリーンバードつくば」が中心となって行った。フェイスブック上などで「まつりつくばには3日目がある」とのキャッチフレーズで市民に参加を呼び掛けた。まつりつくば会場の清掃活動は17年から始まり今年で3回目。同団体代表で会社経営者の堀下恭平さん(28)は「大人が楽しんで汚した街を子どもたちがきれいにするのダサくない?」と訴える。
この日は、広場の街路樹に設置のベンチなども清掃。ベンチのすき間には食品の食べこぼしなど汚れが目立ち、参加者たちはブラシなどで食べかすや汚れをていねいに取り除いていた。清掃活動に参加した、同市の中学生、辻野夏海さん(13)は「ベンチはコケがたくさんあってきつかったので大変だった。来年もやってみたい」と話した。
グリーンバードの堀下代表と「同じ大学の出身」という縁で参加した、つくば観光大使の吉田さやかさん(28)は「清掃をやってくださる方がいるから、よりつくばを好きになるんだなと感じた」と語った。ラヂオつくばパーソナリティでフリーアナウンサーの小村悦子さんも清掃活動に参加し、自らデッキブラシを手に歩道やベンチを磨いた。「散らかっている街や汚れた街を見ると、何でポイ捨てするのとイライラする。1人で清掃活動はしづらいが、みんなで楽しんでできるので良かった」と振り返った。
清掃活動には市議や県議らも参加し、歩道清掃に当たった星田弘司県議は「祭りを盛り上げるだけでなく、街をきれいに盛り上げていくことも大切な事」と説いた。
同団体は、普段は毎月第1~第3日曜日と第2土曜日、第3水曜日の計5回、TXつくば駅や研究学園駅、みどりの駅の3駅周辺の清掃活動に取り組んでいる。ごみ拾いは子どもから高齢者まで幅広い層が参加できるため「自分たちの街を好きになるため、ごみ拾いをきっかけに人が集まってしゃべるなどの交流が目的」という。
――まつりつくば当日のスナップです――