今年30回目を迎える土浦キララまつりは8月3、4日、歩行者天国となる土浦駅前通り、中城通りをはじめ土浦港、モール505などを会場に開催される。土浦日本大学中等教育学校の高校生ライター2人が土浦市観光協会を訪ね、事務局の大里雅司さんと山口浩さんにキララまつりについてお話を聞いた。
盛り上げに一役 学祭TSUCHIURA
【高校生ライター/酒井明日香、石田日菜子】キララまつりは毎年、8月最初の土日の2日間にわたって行われる。1990年から開催されており、毎年市内外から多くの来場者を集め、昨年はおよそ16万人が来場した。

今年は初日の3日、午後から駅前通りパレードが始まり、市内の真鍋小、東小校など5校の音楽隊によるパフォーマンスが祭りを先導する。ハイライトは午後5時30分から9時にかけて駅前通りで繰り広げられる「七夕おどりコンテスト」で、にぎわいは最高潮に達する。今年は28団体(特別参加3団体を含む)が参加予定だ。
市内の高校生が集まり、それぞれの学校の魅力を発表する学祭TSUCHIURAも開催。土浦市内にある10校が参加し、自慢の部活動の披露や学校対抗のビブリオバトル、模擬店などを展開する予定だ。広場ステージでは午後5時から「いきいき茨城ゆめ国体」に向けた同市の炬火(きょか)イベントが行われる。市内8カ所で採火された炬火を1つにまとめる集火式となる。
レトロバスでめぐるハスの花ツアーも
2日目の4日は、午後から駅前通りで競演する市民山車等巡行がメーンイベントとなる。

ボンネット型のレトロバス(いすゞ1966年型)で行く「ハス花めぐりバス」は、初開催した昨年の好評を受けて今年も行われる。運行は午前9時半、11時、午後1時半、3時土浦駅東口発の4便で、およそ1時間かけて、花の見ごろを迎えたハス田をめぐる。乗車無料で、各回定員先着25人。
霞ケ浦では帆曳船と遊覧船の見学、無料乗船イベントを開催。帆曳船の見学は土浦市とかすみがうら市の共同で行われる。遊覧船は先着順で、無料で乗ることができる。
土浦駅前うらら広場会場に開設されるステージではダンスや和太鼓などのライブ「舞動の祭典」が行われる。モール大会本部周辺では終日、キララフリーマーケットが開かれる。
キララまつりとは
キララまつりは、1951(昭和26)年に始まった土浦七夕まつりが元になっている。1990年に、土浦七夕まつりと霞ケ浦湖上まつりが1本化された。七夕まつりは8月、湖上まつりは7月と、開催日が近かったことで一緒にしてしまおうという流れができたという。土浦の伝統ある七夕まつりに、花火や遊覧船といった霞ヶ浦を生かした湖上まつりが加わり、市内外から多くの人が訪れる祭りとなった。当時、祭りの名前を募集し、小学生が考えた案の1つキララまつりが採用されたという。大里さんは「この名前を考えた小学生によると、霞ケ浦のキラキラと土浦の輝きのキラキラを合わせてキララとなったらしい」ということだ。

キララまつりの魅力
キララまつりの魅力の1つとしてあげられるのは市民の協力という。普段は人気のない土浦の通りに祭りの日は市外からも人が訪れ活気があふれる。観光協会の大里さんは「活気にあふれた土浦の中心地を見ると、市民は改めて土浦の魅力を感じることができる」と熱く語ってくれた。「真夏の暑い季節、躍動の時期に市民が一丸となって同じ時間を共に過ごすことができる。いつも見ているなんでもない日常的な風景が、キララまつりの日は非日常に変わる」という。
キララまつりでは土浦市民が土浦の魅力をアピールすべく協力し合える。そしてこのキララ祭りは市内のお店や機関による協力もあってできるものだ。パレードが行われるときは道路を整備し歩行者天国にしたり、行灯を飾ったりするには地域の人々の協力もあってできる。また祭りの宣伝ポスターを市内のお店に貼らせてもらったりしている。何と言っても交通規制をするにあたって地域の協力は不可欠。この祭りを通して土浦の魅力を再発見してもらいたいと願っている。(土浦日本大学中等教育学校5年)
◆問い合わせは土浦キララまつり2019実行委員会事務局(土浦市観光協会)電話029-824-2810 URL:www.tsuchiura-kankou.jp/tanoshimu/kiraramatsuri/