【池田充雄】第101回全国高校野球選手権茨城大会は、5日目のきょう11日から2回戦に入り、各球場にシード校が姿を現した。J:COMスタジアム土浦では第2試合にAシードの常総学院が登場、鬼怒商に8対0のコールド勝ちを収め、上々の立ち上がりとなった。
常総学院は打線が一巡した3回から本領を発揮。1番からの好打順でたちまち3安打を放ち2点を奪う。4回は1死二塁から1番・鈴木琉晟が2打席連続のヒット。さらに相手投手の乱れに乗じ1死二、三塁とすると3番・菊田拡和、4番・斉藤勇人、7番・菊地壮太がいずれも長打でこの回一挙5得点。6回にも6番・北澤侑樹の犠牲フライで1点を加えた。
この日、鬼怒商の先発は江原恭真。右打者の多い常総に対し左腕を立ててきた。だがそれも佐々木力監督には想定の範囲。「最初は手探り状態だったが、球種や牽制のタイミングを見抜いてからは、どんどん足も使った。相手投手は、ランナーが出たら走られるのを嫌がってストレートが多くなる。そこを打線が仕留めてくれた」
注目の強打者、菊田はこの日4打数1安打。4回に左中間へ二塁打を放ち2打点を挙げた。「スイングは悪くないし芯で捉えている。打球が上がってくればホームランも出るだろう」と佐々木監督。
投手は3人を試した。先発は昨夏もマウンドに立った菊地竜雅。この日は最速147キロを投げたが、本気になればもっと出せそうだ。「四球とか出さず守備の時間を短くできるよう、コントロール重視で投げた」とのこと。2年生で次期エース候補。今大会でも出番は多そうだ。

5、6回を投げたのは一條力真。やはり2年生で夏の大会は初経験。四死球でランナーをためる場面もあったが、野手陣の励ましで立ち直った。身長188センチの恵まれた体格を生かし、伸びのある直球で打たせて取るピッチングだ。7回は下手投げの池田隼彦が登板、3人を10球で打ち取った。このほか投手陣にはエース級の塙雄裕や岡田幹太も控えている。戦力の全貌が明らかになるのは、まだまだ先になりそうだ。
※11日土浦・つくば勢の他の試合結果は
▷磯原郷英2―3つくば国際