【鈴木宏子】つくば市は21日、予防接種を実施した市外の医療機関のうち26カ所に、誤った金額の予防接種委託料を振り込んでしまったと発表した。
誤って振り込んだのは、市内在住の乳幼児や高齢者などが4月に市外の医療機関で予防接種を受けた医療費のうち、市が負担している委託料で、市健康増進課によれば、同月の総額は205万9950円だった。
26カ所のうち12カ所には本来支払うべき額より少なく振り込み、14カ所は多く振り込んでしまった。少なかった医療機関には最大で43万2280円少なく振り込み、多過ぎた機関には最大で38万860円多く振り込まれている。一方、市内の医療機関に対しては、支払方法が異なるため誤りはないという。
4月分の支払い手続きをするため、同課の担当職員が、パソコンの表計算ソフトでデータを並べ替えた際、医療機関名とコード番号だけを並べ替え、委託料の金額を一緒に並べ替えしなかったのが原因と見られる。
20日になって市は誤りに気付き、各医療機関に謝罪した。振込日は21日だったが、すでに金融機関に手続きをしてしまったため振り込みを止められなかった。少なかった12カ所に対して市は21日中に差額分を振り込んだ。多く振り込んでしまった14カ所に対しては24日から差額の返還をお願いしていくという。
再発防止策として市は、書類作成時にあたっては、複数の職員によるチェックを徹底するとしている。