歴史ある土浦の街なかに眠る掘り出し物などを販売する「第2回つちうら亀の市」が11月4日(土)、土浦市中央、中城山不動院・琴平神社参道や、隣接のまちかど蔵大徳・野村で開催される。
城下町だった土浦には歴史的な建物、老舗に伝わる宝、逸話、神社や寺の行事、伝統技術など貴重な文化遺産が多く残っている。それらを後世に伝え継承する仕組みづくりや、街なかでの商いの創出を目指す。
第1回亀の市は今年4月30日に開催され、多くの人でにぎわった。4日は2回目の開催となる。「土浦界隈まちづくり研究会」のメンバーが中心となって立ち上げた「つちうら亀の市実行委員会」が主催する。
テーマは「地域遺産の継承とまちづくり」と「Re…」の二つ。「継承」では、土浦観光ボランティアガイド協会の協力による「歩いてみっぺ!土浦古地図で旧城下町散策」が企画されている。亀の市を出発しその界隈(かいわい)のまち巡りを通して城下町だった土浦を味わう。
「Re…」ではリメイク、リユースに焦点を当て、古本、古布バッグ、掘り出し物食器、アンティーク家具などの展示販売が行われる。ほかに飲食、有機野菜、工芸品など計27もの店が参道を埋め尽くし、市をもり立てる。
同会場で、亀の市と同時開催される「まちなか文化祭」も多彩な催しが企画されている。土浦二高書道部による書道ガールズ・筆供養、チンドン屋による「土浦に復活!昔懐かしい街頭紙芝居」などが催される。不動院境内では第1回でも好評だった「まちなか音楽祭」が行われる。亀の市の始まりを告げる太鼓の演奏に続き、琴演奏や歌などで花をそえる。
まちかど蔵では3~5日、「水郷の思い出」パネル展、まち歩き講座写真展も行われる。
土浦界隈まちづくり研究会メンバーで亀の市実行委員の伊藤春樹さんは「歩いて五感で、水郷土浦の魅力に触れてほしい」と話している。(鈴木萬里子)
◆亀の市の開催時間は午前9時から午後3時まで。雨天の場合は5日に順延。主催者が用意した無料駐車場が会場周辺に多数ある。問い合わせは「土浦界隈まちづくり研究会」伊藤春樹さん(電話090・4059・4860)