【谷島英里子】桜の名所で知られる土浦市の新川堤で、つくば国際大学高校(同市真鍋)生徒たちが、昨年から育ててきた菜の花(アブラナ)が桜とともに咲き始めている。
新川は両岸に約200本のソメイヨシノが並木をつくる名所。鮮やかな黄色の菜の花を植えることにより、歴史ある桜がより一層映え、地域活性化や地元への感謝につながればと、生徒有志や保護者、教職員ら約100人でつくる「つく国新川堤と菜の花満開プロジェクト」を2018年に立ち上げた。
場所は同校近くの新川橋から城北橋までの左岸約400メートル。県土浦土木事務所や土浦市、地元町内会、NPO法人まちづくり活性化土浦などの理解や協力のうえ、7月に除草作業を行ったあと、10月に保護者などの寄付で集まった種約50キロ分を蒔(ま)いた。3月初旬から順に咲き始め、今後も次々と開花していく予想だ。
30日には同校で「第1回桜と菜の花満開イベント」が開かれ、生徒やPTAが模擬店を出店。花見を楽しみながら、抹茶やレンコンのお菓子、フランクフルトなどを味わっていた。
生徒会長の2年野田咲幸さん(17)は「私たちが蒔いた種がきれいに花を咲かせて、とてもうれしい。桜と菜の花は春しか見られないので、多くの人に訪れてほしい」と話した。