【橋立多美】JR土浦駅の改札口そばにあるJR東日本の旅行センター「びゅうプラザ土浦駅」が31日、閉店する。オープンしたのは1992年10月1日。27年間の営業に幕を下ろす。
水戸支社総務課広報室は「旅行商品のインターネット予約・販売が主流になるなどのお客様のご利用実態などを総合的に勘案し、閉店を決定した」とする。
同駅には、主にJR東日本の鉄道を利用したパック旅行を取り扱う「びゅうプラザ」、JRの乗車券類を販売している「みどりの窓口」、みどりの窓口とほぼ同じJR券を販売している指定席券売機と近距離の乗車券類を販売する自動券売機が設置されている。「びゅうプラザ」と「みどりの窓口」は一体化した施設で、「びゅうプラザ」は閉鎖されるが「みどりの窓口」は従来通り存続する。
びゅうプラザは最大で180店を数えたが、現在は約3分の1の65店舗まで減少しているという。水戸支社管内の常磐線(藤代駅~福島県の新地駅)ではかつて牛久駅と友部駅に存在した。2010年代に店舗縮小が加速し、15年に日立駅と原ノ町駅、18年にいわき駅から姿を消した。土浦駅のびゅうプラザが閉店し、水戸支社管内では水戸駅のみとなる。
今後は、インターネットやスマホで指定席券を予約する「えきねっと」(www.eki-net.com/travel/)と、電話による申し込み「びゅう予約センター」(0570-04-8928)の対応となる。
「びゅうプラザ」はJR主催の旅行商品を取り扱うだけでなく、旅の相談窓口として旅行愛好者らに親しまれてきた。特にJRについては一番精通して取り扱っている窓口だけに閉店を残念がる人は多い。窓口跡の利活用について同広報室は「駅の状況を見ながら有効活用を検討したい」と話している。