【谷島英里子】土浦市の名産品を認定する「土浦ブランド」第3期分の6点が選ばれ、25日、同市役所で認定式が行われた。新たに加わった名産品はワカサギの加工品やみそなどで第1、2期分と合わせて計32点。市はイベントなどを活用してPRを行い、まちの活性化につなげていく考えだ。
土浦ブランドは、市の魅力を知ってもらうことでブランド力を向上させ、多くの人に訪れてもらうことを目的に、名産の農林水産物とその加工品を「土浦ブランド」として認定している。
第3期として認定品に加わったのは、▽土浦農業協同組合の「梨」▽吉田農園の「吉田農園のれんこん」▽小松屋食品の「わかさぎのエスカペッシュ」▽スイーツ・アトリエレガルの「れんこんショコラ」▽土浦市農業公社の「土浦小町みそ」▽どら焼き志ち乃の「紫峰しょうゆばにら」の6点。いずれも土浦を代表する名産品として引けを取らないが、土浦一高生が発案し老舗の柴沼醤油と志ち乃がコラボした「紫峰しょうゆばにら」は、土浦みやげとして人気を呼んでいる。
認定式で中川清市長は「土浦ブランドを積極的に活用して魅力を発信していただき、地域の活性化や交流人口の増加につながることを期待している」とあいさつ。企業や団体の代表者に認定証を手渡した。
認定品は、食品にかかわる有識者らでつくる「土浦ブランドアッププロジェクト推進協議会」が独自性や品質などを選考基準に審査した結果、応募のあった6点全てがブランドに決まった。会長の原忠信さん=筑波大学芸術系准教授=はこれまでの認定品も含め、「土浦の気候や風土、歴史、自然を感じられる名産品がさらに充実した」と話した。
式後には、出席した同協議会会員や市議らが認定品を試食した。わかさぎのエスカベッシュは、新鮮なワカサギとニンジン、タマネギ、パプリカが入った洋風の南蛮漬け。「さっぱりとした酸味がいい」と好評だった。紫峰しょうゆばにらどらは、甘さとしょっぱさのバランスが絶妙という。
認定品の包装には「土浦ブランド」のマーク入りのステッカーが使用できるほか、同市のふるさと納税の返礼品やシティプロモーションなどでも優先的に活用できる。