土曜日, 4月 20, 2024
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子ども食堂が地域みんなの居場所に 土浦の「ひよこ食堂」

https://www.youtube.com/watch?v=uXI5uNFkx_4 【伊藤悦子】土浦市の都和公民館(同市並木)で月1回開催されている子ども食堂「ひよこ食堂」が、世代を超えた地域住民みんなの居場所となり、地域のコミュニティづくりに一役買っている。 同市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらき「NEWSつくばチャンネル」に28日、同食堂を運営するNPO法人「地域コミュニティワーカーズコレクティブみんなのたまご」の荒井敦子代表を招いてインタビューした。 「みんなのたまご」は同市都和地区の地域コミュニティづくりを目的とした団体。家事支援や子育て支援、ちょっと困ったことなどがあれば手伝いをしたいと始まった。 「ひよこ食堂」は子ども食堂として、地域の子どもたちの居場所づくりや家事・子育て支援の一環として2018年6月にスタートした。 毎回50人くらい集まる。ひよこ食堂に来るのは子どもだけでなく、近くに住むおじいちゃんおばあちゃん、赤ちゃんもやってくる。世代を超えたみんなの居場所になってきている。 「今のお父さん、お母さんは忙しいので、料理を作るのも大変。ひよこ食堂はお替わりも自由なので食べに来てほしい」と荒井さんは話す。 学生ボランティアも加わり、小さい子はお兄さんお姉さんと遊んだり宿題を教えてもらったりするのを楽しみにしている。 野菜が多め 「ひよこ食堂のメニューは野菜が多め。普段はあまり野菜を食べないという子が、ひよこ食堂でたくさん食べた、という報告を聞くとうれしい」と荒井さんは話す。 食材に使ってほしいと魚介類の支援があったときは魚料理を出した。小さな子どもたちが食べられるか心配だったが、ボランティアのお兄さんやお姉さんに手伝ってもらうことで、完食できた子供も多かった。 3歳から中学生は100円、大人は300円で食事ができる。参加者の食事代で材料費を調達しているほか、毎回10人ほどのスタッフと5~6人の学生がボランティアで手伝っている。市社会福祉協議会の協力も得ている。 子ども服交換イベントにも参加 2019年には市社協紹介で、ひよこ食堂のための畑もできた。スイカ、トウモロコシ、サツマイモなどを栽培している。昨年は畑で収穫したサツマイモを使った天ぷらや炊き込みごはん、筑前煮などを作り好評だった。 同公民館で開催されている「くるくるマーケット」という不用品交換イベントにも参加している。小さくなった子ども服や靴、文房具などを持ち寄り、必要とする人が持ち返るイベントだ。必要なものを選んだあとは、ひよこ食堂の食事を食べることができる。 ◆毎月第4日曜日 午前11時30分~午後2時に開催している。問い合わせはみんなのたまご(電話070-1048-6706)

街なかに流れる児童の歌声 土浦のひなまつり

【伊藤悦子】第16回土浦の雛(ひな)まつりが始まっている土浦市の街なかに、「うれしいひなまつり」の歌声が流れている。歌ったり演奏したりしているのは、市立土浦小学校(同市大手町、小島勝則校長、620人)の児童たちだ。 この企画を考えたのは前野呉服店(同市中央)の代表取締役、前野有里さん。「ひなまつりを音楽で盛り上げられないか」と思い立ったのがきっかけだ。「ただ音楽を流すだけではなく、地元の子供の歌声がいいのでは」と考え、土浦小の児童たちに歌ってもらえないかと同校の教員に相談したという. 小島校長はこの提案を快諾。「前野さんからは、上手に歌うというより微笑ましい感じの歌声が欲しいと聞いた。そこで低学年の1年生と2年生の各3クラスの児童たちに歌ってもらうことにした」と話す。 日課プログラムである「朝の会」を利用して、児童たちは1月から2週間程度練習を行った。また同小のクラブ活動である環(たまき)合唱団も歌い、金管バンドクラブに演奏も依頼した。前野さんが同小を訪れてCDに録音した。歌う前に児童たちがクラス名を言っているので、聞いた本人や家族がわかるようになっている。 小島校長は「自分たちの歌声を聴きながら、下校する児童がたくさんいる。またひなまつりに連れていってほしいと保護者と出かけている児童もいる。地元の行事に自分たちが参加しているという意識が出て、将来の地元活性化の核にもなるのでは」と話す。 前野さんも土浦小の出身。小さい頃の楽しい思い出がたくさんあるという。「土浦のひなまつりで歌ったことが、子供たちの思い出になってほしい。街を訪れる皆さんにも子供たちの歌声をぜひ聞いていただきたい」と話す。 児童の歌声や演奏は、3月3日までのひなまつり期間中、土浦駅西口ペデストリアンデッキ、土浦駅プレイアトレ土浦2階「ナナイロ」のキッズスペース周辺、まちなか交流ステーションほっとone(土浦市川口)などで聞くことができる。問い合わせは前野呉服店(電話:029-821-0452)

《学生インタビュー》30 アートタウンTV「自分の考えを伝える力」

筑波学院大学(つくば市吾妻)では、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。経営情報学部ビジネスデザイン学科の藤田芳輝さんは、メンバー4人でアートタウンつくばの動画作成「アートタウンTV」の活動を行った。TXつくば駅周辺の公園で大道芸人たちがジャグリングなどパフォーマンスを披露するイベントの映像化だ。藤田さんたちは、2019年度OCP奨励賞を受賞した。 筑波学院大学 経営情報学部ビジネスデザイン学科3年 藤田芳輝さん -なぜアートタウンTVをOCP活動に選んだのですか? 実は、2年生のときもアートタウンつくば実行委員会の運営スタッフとしてOCP活動を行いました。運営スタッフだったため持ち場を離れられず、動画撮影も大道芸人さんへのインタビューもできなかったんです。3年生では自分たちで何か新しいことをやりたいと思いました。そこで動画制作やインタビューができる実行委員会の「アートタウンTV」でOCPを行いました。 -どんなことに苦労しましたか? アートタウンつくばの予告動画を作成するとき、案を出し合ったのですが「ていねいにやろう」とか「ふざけよう」などメンバーごとの好みを調整するのが結構大変でした。多数決を取ったり、お客さんの立場から立ってみたりしてどうするのがいいか、と話し合いました。アートタウンでは自分たちがやりたいことを見せることも重要なので、兼ね合いを取るのが難しかったですね。3年生になって専門的な講義が増えたことで、みんな忙しくなりました。そのため時間を合わせて集まるのが大変でした。予告動画には時間をかけたかったので、もどかしかったです。 -やってみてよかったことは何ですか? みんなに役割を振ることや、うまくいかなかったことがあってもどうすればよいか考え、計画を練り直すことができたことです。「自分もできるんだな」と自信がついてきました。いろんな人と話したり、大道芸人の方にインタビューをしたりすることができたのもよかった。自分の考えを人に伝えるのが得意ではなかったけれど、これでだいぶ慣れることができました。OCP報告会での発表もすごく緊張しましたが、力はついたと思います。 -大学生活はどうですか? 充実しています。引っ込み思案なところや人前に立てないことなどを克服したくてジャグリングサークルに入ったのですが、このサークルがきっかけでアートタウンつくばのOCP活動ができました。部員が減ってなくなりそうだった「eスポーツ」サークルの部長になって、人を集めることができたのもよかったです。留学生も結構入ってくれました。大学に入って、いろいろなことに挑戦できるようになったと思います。 -将来の夢は? まだやりたいことがはっきりとは決まっていないのですが、今回経験したことを進路につなげていきたいと思っています。ものづくりが好きなので、プログラマーになりたいかなと考えています。みんなの役に立つ、そしてみんなが楽に過ごせるようなソフトウエアを作りたいですね。 (聞き手:伊藤悦子) ➡筑波学院大学の過去記事はこちら

「農業コーナー」2回目 土づくりに必要な堆肥と石灰

【伊藤悦子】土浦市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらきは14日、那珂市の秋葉農園、秋葉憲一さんによる「農業コーナー」第2回を放送した。 https://www.youtube.com/watch?v=CrtouQCCEI4 視聴者からの農業についての質問のほか、土づくりに必要な堆肥(たいひ)と石灰について話があった。また同市乙戸のお食事どころ「ママのごはん」で行われるそば打ち体験について案内があった。 熊本県の視聴者から「タヌキやサル、イノシシなど動物による農作物への被害に困っている、どんな対策をすればよいか」という質問があった。これに対し秋葉さんからは「私の農園にもイノシシが来ます。すでに電気柵があるとのことですが、さらに電気柵を増やしてはどうでしょうか。またタカなど猛禽(もうきん)類を飛ばす専門家に依頼するのもよいのでは」と話した。 家庭菜園の土作りにも欠かせない、堆肥と石灰の種類や使い方について話を聞いた。「野菜作りには、土地の雨量や気温などの年間データを集めることも重要」というアドバイスがあった。 そば打ち体験は3月14日午後2時から4時。同秋葉農園で収穫したそば粉を使って行われる。全くそばを打ったことのない初心者でも参加できるそう。費用は3000円(税込み)。問い合わせは電話029-282-7510(ママのごはん)

環境学習フェスタと恋瀬川ガイドツアーを紹介 県霞ケ浦環境科学センター

https://www.youtube.com/watch?v=08FyKTBlmzg 【伊藤悦子】2月7日放映の土浦のインターネットテレビ「Vチャンネルいばらき」NEWSつくばチャンネルは、県霞ケ浦環境科学センター(土浦市沖宿)の環境活動推進課主任、永吉航さん、主事大森那月さんの2人をゲストに招き、2月、3月に行われる2つのイベントについてインタビューした。 ◆環境学習フェスタ 2月15日(土)午前9時30分~15時45分、霞ケ浦環境科学センター。入場無料。土浦駅東口臨時駐車場から無料送迎バス運行 県内の小中高生による学習発表会や、環境保全に取り組む団体による工作教室を通して、県民の環境保全に対する関心を高めてもらう。 学習発表会では、北は大子町から南はつくばみらい市までの児童・生徒が集まり、日々の環境活動や環境学習の成果を発表する。小学生は夏休みの自由研究の成果などが多く、中高生は部活動で1年を通して行った研究や、先輩から受け継いだ研究を発展させた発表が多いそうだ。「一般の方たちも発表会を聞くことができます。興味を引く内容なので、ご覧になってください」と大森さん。 霞ケ浦の生き物フィギュア作りや、マリモ作りが体験できるコーナーなど、環境保全に取り組む団体による工作教室ももりだくさんだという。かすみがうら市水族館からは、移動水族館もやってくる。 常陸牛の牛すじカレーや、ローズポークで作ったソーセージなど飲食コーナーもあるため、1日中楽しみながら環境を学ぶことができる。土浦市の「つちまる」などご当地キャラクターとの撮影会もある。 ◆第4回河川ガイドツアー「恋瀬川編」 3月22日(日)午前10時~15時10分、雨天決行。参加は無料。小学生以上対象で、小学4年生未満の児童については保護者の同伴が必要。先着40人(要事前申し込み) 恋瀬川は、石岡市、かすみがうら市から、霞ケ浦に流れ込んでいる。河川ガイドツアーでは、職員と一緒に上流から中流、下流をめぐる。水のつながりを体感し、水や自然のめぐみを感じて、環境を大切にする気持ちを高めることを目的としている。川が変化していく様子を観察しながら、実地に水質検査も行える。霞ケ浦に流れ込む河口付近では野鳥が見られ、センターが用意した双眼鏡で観察できる。 永吉さんは「恋瀬川の上流は写真では用水路のようですが、実際に見ると全く印象が異なるので驚くと思います。現地に行ってみないと体験できません。恋瀬川の細い流れが途中でいろいろな水を集め、霞ケ浦に豊かな水を注ぎこんでいることを実感いただければ」と話す。 問い合わせは茨城県霞ケ浦環境科学センター(電話029-828-0960)

土浦の雛まつり始まる 立春の城下町が色とりどりに

【伊藤悦子】第16回土浦の雛(ひな)まつり( 土浦市観光協会主催)が立春の4日、同市中央1丁目の土浦まちかど蔵「野村」「大徳」をメーンに市街地の商店や飲食店128軒で開幕した。両会場をはじめ、周辺の店舗のひな人形たちを紹介する。 まちかど蔵「野村」(中央1丁目) まちかど蔵「野村」は、交通安全ひなまつり番所だ。ひな人形たちが「飛び出すな!人も車も自転車も」などと書かれた小さなプラカードを持って、交通安全を呼び掛ける。野村では車の運転に欠かせない反射神経を調べるゲームや、酒酔い疑似体験できるコーナーもある。 野村に飾られた色とりどりのつるしびなを作ったのは、神立史子さん(93)。ひなまつりのために真鍋新町から三輪車タイプの自転車に乗って自作のつるしびなを届けにきた。52歳で小学校教師を退職して以来40年、つるしびなを作り続けている。神立さんは「ひとつずつ本を見ながら作っています。皆さんに喜んでいただければ」と笑顔で話した。 まちかど蔵「大徳」(中央1丁目) まちかど蔵「大徳」1階には江戸時代の人形師、仲秀英(なか・しゅうえい)作の貴重なひな人形が展示されている。犬の狆(ちん)を連れた官女がいるのもおもしろい。 2階には、たくさんお手作りのつるし雛や創作雛が華やかに並ぶ。土浦市出身の大相撲、高安関から寄贈された浴衣で作った珍しい人形もある。人形の作者は土浦市観光協会の川﨑久美子さん。「縁起がいいと聞いたのでたぬきにまつわる人形もたくさん作った」と話す。毎年いろいろな人形を制作しているという。 尾張屋(中央1丁目) 尾張屋は、昭和6年(1931)創業の仏壇や家具制作の木工会社。昭和初期のひな人形や知人から譲り受けたという江戸時代のひな人形が目を引く。緋毛氈(ひもうせん)も江戸時代のものだ。 木工会社らしく、木のひな人形も並ぶ。「木工屋なので木のおひなさまがあってもいいのでは」と、10年前につげの一本彫りのひな人形を作った。「地元の方に喜んでもらいたい」という思いで作ったという。 とりでや化粧品(川口1丁目) とりでや化粧品は創業50年の化粧品屋。昭和の御殿作りのひな人形と、大正時代のひな人形がたくさんの化粧品と一緒に並ぶ。ひな人形はどちらも従業員の実家にあったものだという。見比べると時代によるひな人形の表情の違いもわかる。(組写真下段中央) 中西はきもの店(中央2丁目) 創業100年以上の中西はきもの店。女の子が生まれるたびに親戚や同業者から人形の贈り物があったため、たくさんの人形が残っているそうだ。ショーウインドーには大正時代や明治時代のひな人形がずらり。(組写真右上) 店内には舌きり雀など日本の昔話のワンシーンを再現した人形も並ぶ。日本の昔話を再現した人形たちもある。 お茶のせこ沢(土浦市大和町7丁目) 店内に飾られた色とりどりのつるしびなや手まりなど、すべて知人の手作り。ちりめんの押絵ひな人形は、ちりめんの染色から手掛けたものだという。(組写真左上) 福祉の店ポプラ中央店(中央1丁目) 同店は、社会福祉施設などで障害者が作った作品を販売しているお店。レトロな建物が特徴。1階には、愛媛や兵庫、長野など日本各地のおひなさまが展示(組写真左下)されている。人形好きな人が集めていたものだという。地方による違いを見るのもおもしろい。出身地のひな人形があるかも? カフェ胡桃(中央1丁目) カフェ胡桃は自宅をリフォームした小さな喫茶店。ひな人形はオーナーの実家にあった70年前のもの(組写真右下)。びょうぶに貼られた色紙や短冊はオーナーの亡母が書いたものだそうだ。ぼんぼりの灯りが幻想的な雰囲気だ。 まつりは3月3日まで。時間は午前10時~午後4時。  

「地域のパワー感じて」 2日は荒川沖DO!!すっぺまつりwith節分祭

https://www.youtube.com/watch?v=PZ8vIMfijB0 【伊藤悦子】「第14回荒川沖DOすっぺまつりwith節分祭」が2日、土浦市立荒川沖小学校(同市荒川沖3丁目)で開催される。1月31日放映の土浦のインターネットテレビ「Vチャンネルいばらき」NEWSつくばチャンネルは、主催者の荒川沖DO!!SPE会の和泉好一さんと、ご当地戦隊ヒーロー、アラレンジャーレッド、アラレンジャーブルーにふんしたメンバーを迎えインタビューした。 同会は、20代から60代の約30人が所属する。荒川沖の活性化や安全安心な地域づくりを目的に、触れ合いの場を設け、地域に密着したイベントを開催している。カルチャー、ボランティア、イベントチームに分かれてさまざまな活動を行っているほか、テニス部、サイクリング部、マラソン部、ゴルフ部、畑部などの部活動も盛んだ。 同まつりのステージイベントは、地元、土浦三中吹奏楽部の演奏からスタート。DO!!バンドによるオリジナルロック演奏のほか、育バレエスタジオのバレエも披露される。「荒川沖戦隊アラレンジャーと鬼の対決」のショーが見もの。野外ステージではおはやし共演も行われる。 温かい汁物や焼き鳥など10店舗以上の飲食店が出店予定という。射的や型抜き、くじ引きなどで遊べるコーナーもある。豆まきは最後の方に行う予定。 和泉さんは「当日はぜひ午前9時半からいらして、楽しんでほしい。DO!!すっぺ会のパワーも感じていただきたい」と話した。 ◆同まつりは2日(日)午前9時半から午後3時まで同市荒川沖3丁目、市立荒川沖小。雨天決行。野外ステージは雨天中止。 ➡VチャンネルいばらきNEWSつくばチャンネルの過去記事はこちら

社会貢献活動で地域とつながった 筑波学院大生が成果報告

【伊藤悦子】筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生たちが、地域に出て地元企業やNPO、自治体などで社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」の2019年度報告会が27日、同大で催された。OCPは2005年の開学以来、今年で15年目となる。 24組54人の学生たちは、それぞれが取り組んだ活動や成果、苦労したことなどをスライドや画像、動画を使って報告した。 「子ども食堂竹園土曜広場」(つくば市竹園)で活動を行ったベトナム人留学生で2年のブイ・テイ・トゥイさんらは、言葉の問題で最初はコミュニケーションがなかなかうまくとれず苦労したが、ベトナム料理を振る舞い、あまり知られていないベトナム文化をスライドで紹介することができたと報告した。 ブラジル人学校「インスチトゥトエドゥカーレ」(つくば市大貫)で、ブラジル人の子供たちに日本語を教えた2年の青木晶さんらは「子供たちは最初日本語が分からなかったが、絵やジェスチャーを入れて分かりやすくしたり、ゲームを取り入れて楽しく教えるなどの工夫をした。だんだん上達してうれしそうだった。日本語指導教員は少なく、少しでも貢献できたのでは」と成果を話した。 これに対し学生を受け入れた同学校は「報告をとてもうれしく聞いた。生徒たちが笑顔で楽しんで勉強してくれた。生徒たちの心に残る日本語の授業になったと思う。来年も引き続き来てほしい」と感謝の気持ちを伝えた。 3年生のOCP活動は選択科目で、白紙の状態から自ら企画し活動する。茨城県の観光フリーペーパー作りに1人で取り組んだ菅野萌々子さんは、得意のイラストを生かして県内の名所をキャラクター化することを思い付いた。「茨城県に関心を持ってもらうためには分かりやすいだけではだめ、独りよがりになってはいけない」などを考えながら作成したと振り返った。 OCP奨励賞は、アートタウンつくば大道芸フェスティバル実行委員会のビデオ制作に取り組んだ活動と、サイクリングの企画を通じて茨城の魅力をアピールするつくばインターナショナルサイクリングに取り組んだ2組に授与された。 総括をした古家晴美教授は「地域とのつながりをアピールしたところが多かった。2年にわたって活動したチームもあった。1年間だけでなく続けることが大切」などと話した。 望月義人学長は「学生たちは貴重な体験をした。OCP活動は『つくば市をキャンパスに』と言っているが、活動地域は広がっている。あらゆるところをキャンパスにしてほしい。OCPを受けて入れてくれている皆さん、アドバイザーの皆さん、引き続きお願いします」とあいさつした。 学生を受け入れて通算10年となる「アジア友情の会」に望月学長から、10年の感謝状が贈呈された。 ➡筑波学院大学の過去記事はこちら

土浦駅周辺で働く若い人集まって 生涯学習センターが呼びかけ交流会 

【伊藤悦子】茨城県県南生涯学習センター(土浦市大和町)が昨年11月から、多業種交流会「はたらくみんなのぷらっとフォーム」をスタートさせた。土浦駅周辺で働く若い人たちに向けた若手プロジェクト事業。29日のイベント開催を前に、同センターの社会教育推進員廣木悠介さん、杉浦彰子さんに話を聞いた。 29日は「読書」をテーマにプレイアトレで 廣木さんによれば、「土浦駅(土浦市有明町)にプレイアトレができ、自転車の街として土浦が活性化してきた。しかしオープンから1年未満。プレイアトレで働く若い人と生涯学習センターとの交流が今までなかった」という。そこで、「さまざまなイベントをしている生涯学習センターとプレイアトレとが交流して、協力関係を築いていけないか」と考えたそうだ。 11月に1回目を企画した。杉浦さんは「プレイアトレをはじめ、土浦駅周辺で働く20代30代の若い人たちが、仕事の悩みやキャリアの悩みなど気軽に相談し合える場所が定期的に開かれるように」という思いがあった。仕事の休憩時間など、ちょっと空いた時間にでも立ち寄って欲しいという思いから「ぷらっと」という言葉を入れた。参加者は15人。それぞれの悩みや意見を書いた付箋(ふせん)を貼り、それを解決する提案を書いた付箋を貼っていくなどして意見を交換した。 実は杉浦さんは「皆さんすぐに帰ってしまうのでは」と心配したそうだ。しかしふたを開けてみると、1人1時間ほどかけて、やりたいことや日頃の思いを話すなど、思った以上に活発な交流会になったという。 「図書館や生涯学習センターで勉強している高校生たちと一緒に何かやりたい」など前向きな意見がたくさんでたそうだ。一方プレイアトレ土浦で働く若い人たちの悩みもわかった。市外や県外から移り住んできた人も多く、土浦市民とのネットワークがほとんどない。そのため市民に「土浦駅に足を運んでほしい、駅で楽しく過ごしてほしい」という思いを伝える手段がなく、模索しているところだという。 「今の若い人たちは、自分たちの親が歩んできた人生は保証されない時代にいる。だからこそこれからは自分で切り開いていかなくてはならない。交流会は、個人的な悩みや思いを気楽に相談したり話したりできる場にしていきたい」と杉浦さん。今後は駅前のいろいろな施設と一緒に、講座やコラボレーションもできるのではと考えている。 第2回の交流会は29日午後3時から開催する。テーマは「新春 新しい出会いと読書」。プレイアトレ内にある天狼院書店とのコラボ企画で、第1回の参加者から生まれたアイデアだ。会場はプレイアトレ土浦3階「Lap’s(ラップス)」。 おすすめ本のアドバイスや読書好きと読書嫌いのトークショーもあり、本好きの人との出会いが期待できる。若者はもちろん、年齢を問わず参加できるそうだ。前半の交流コーナーでは配りたいチラシや名刺を持って気楽に立ち寄って欲しいという。事前申し込みは不要で、いつ来てもいつ帰ってもかまわない。 2月8日には親子で楽しめるイベント企画 第1回から生まれた企画はもう一つある。2月8日午前9時40分から、生涯学習センターで開く「子どもの未来を考えるネットワークフォーラム」との同時に行われる「親子で楽しめるイベント」企画だ。 「土浦駅前クイズラリー」は土浦駅近くの生涯学習センター、土浦市立図書館、土浦駅STATION LOBBY(ステーションロビー)―3施設に設置したクイズに答えて景品をもらう企画。このほかミニコンサートや筑波大学生グループによる「世界の17の目標SDGs(持続可能な開発目標)を知ろう」といったイベントがエントランスで開催される。 問い合わせは県県南生涯学習センター(電話029-826-1101) ➡多業種交流会をスタートさせた県県南生涯学習センターの杉浦彰子さんを招いたVチャンネルいばらきNEWSつくばチャンネルはこちら

博物館が先陣切る「土浦ひなまつり」 2月からは商店街でも

【伊藤悦子】江戸時代から大正時代に至る3組のひな人形を並べる土浦市博物館(土浦市中央1丁目)の展示を皮切りに、城下町・土浦におひなさまの季節がやってきた。2月4日からは旧市街の商店街を中心に「土浦のひなまつり」が始まる。関係者に話を聞いた。 立春の2月4日から節句の3月3日まで 土浦のひなまつりは、商家などの残る古くからのひな人形やつるしびな、今年の干支「子(ね)」をテーマにした人形、かすみ人形など、様々なおひなさまを楽しむことができる。土浦まちかど蔵(同市中央1丁目)を中心に周辺の店舗128軒に飾られる予定で、昨年より8軒多くなっているそうだ。 まつりの発案者が土浦市観光協会の主任浅川善信さん。2~3月は梅まつりなどで茨城県を訪れる観光客が増える時期だが、土浦は入込客が少なく、寄りたくなるようなイベントが何かないかと考えたのがきっかけだという。 土浦旧市街では、ひなまつりシーズンにつるしびなやひな人形を飾る店舗がすでにあったため、商家に残る古いおひなさまも一緒に展示しようと提案した。2004年に開催した第1回「ひなまつり」のために印刷したポスターは、わずか3枚だったという。地道な活動が実り、おひなさま目当ての来街者も増え、16回目を迎える今年は500枚ものポスターで誘客を図る。 まちかど蔵に展示するひな人形は、江戸時代の人形師、仲秀英(なか・しゅうえい)が作った明治時代のもの。数年前、埼玉県川越市の学芸員が人形を見たときに「もしかしたら貴重なひな人形では? 鑑定をしたい」との申し出があったという。玩具専門の鑑定士が見せた結果、3代目秀英の作と判明した。土浦は湿度が高めだが、人形の保存状態は良好だったそうだ。 浅川さんは「土浦のひなまつりは2月後半からは混むので、前半にいらしていただくとゆっくり見学できます」と来場を呼び掛けている。期間中はスタンプラリーや、和服来場者へのサービスなども実施される。 会期は3月3日まで。問い合わせは土浦市観光協会(電話029-824-2810) 3組並ぶ時代ごとのひな人形 土浦市博物館のひな人形展には、江戸時代後期の「古今(こきん)びな」、明治時代以降の「内裏(だいり)びな」、明治時代から大正時代の「享保(きょうほ)びな」3組が並ぶ。 同館の学芸員、関口満さんに話を聞くと、古今びなは30年以上前、前身の郷土資料館時代からすでに所蔵されていたという。「誰から寄贈されたかなど来歴は不明だが、かなり立派なおひなさま。市内でも1、2番の大きな商家にあったものでは」と話す。 江戸時代、豪商の間でひな人形を飾ることが流行した。過熱して人形がどんどん大きくなっていったため、幕府から大きさを制限するお触れがでたこともあるそうだ。その影響か、同館のひな人形も高さ30センチと大きめ。さらに「玉眼」といって目にガラスが入っているなど細部にもこだわって作られている。 関口さんは「なかなかお目にかかることのできない、一世を風靡(ふうび)した江戸時代のおひなさまに一目会いに来てほしい。時代ごとのひな人形の違いにも注目してほし」と来館を呼びかけている。 「博物館のひな人形展」は3月8日まで。入館料(一般105円、小中高生50円)がかかる。問い合わせは同博物館(電話029-824-2928)  

「土浦」「パリ」「バリ」の3テーマ 吉田正雄の世界展Ⅱが開幕

【伊藤悦子】二科展をメーンに土浦で長く活躍した画家、吉田正雄の作品展が19日から、土浦市大和町の市民ギャラリー(アルカス土浦1階)で始まった。没後翌年の1999年開催された「吉田正雄の世界展」から20年ぶりとなる「世界展Ⅱ」は、「土浦とパリ、バリ」がテーマ。油彩や版画の絵画作品をはじめ、木彫や彫刻作品など全部で63点で構成する。 吉田の子息で、ヨシダ・アート(土浦市永国)代表取締役の吉田薫さんによると「父の友人や後輩から、また吉田正雄展ができないかという声が多く寄せられていたが、展覧会を開くのはなかなか大変なこと。土浦に市民ギャラリーができたことから2回目の『世界展』を開くことにした」。20年も経つと、土浦生まれの偉大な画家を知らない人も増えており、「この機会に土浦の方に知っていただきたい」という思いもあったという。 吉田正雄(1935-1998)は土浦市大手町生まれの芸術家。1954年に19歳で二科展に全国最年少で初入選。1961年にはフランスに渡りアカデミーランソン・アトリエ17に入学し、イギリス出身の画家スタンレーウィリアム・ヘイター氏に学んだ。当時、フランスに行くのは大変なことで「渡仏前日は町内をあげて壮行会を開いた」そうだ。1993年にバリ島へスキューバダイビングに行った際、地元の彫刻集団に影響を受け、2カ月に一度はバリの工房に通って作品を作り続けた。 今回、作品は「土浦」「パリ」「バリ」の3テーマに分けて展示した。「3テーマの作品の違いなどもみていただきたい」と薫さん。見どころは、パリのコーナー天井に飾られた「オンディーヌの天井画」。「天井画として父が描いたものだが、今まで一度も天井に展示したことがなかった。天井に飾られているのを見たいという思いがあった。作品自体はかなり重みがあるため、インクジェットでレプリカを作成することで、今回初めて天井画として展示することができた」と話す。 土浦市の87歳の男性は「作品がどれも立派でとにかく驚きです。すばらしいの一言」と作品に見入っていた。龍ケ崎市から訪れた19歳の男性は「独特の色使いが本当にすごい。彫刻も迫力がある」と感想を話していた。

「農業コーナー」スタート 家庭菜園のアドバイスも

【伊藤悦子】10日放映の第82回VチャンネルいばらきNEWSつくばチャンネルでは「土浦市長会見 成人式は1カ所開催 中学校区ごと方針改め」のニュースをお伝えしました。 https://www.youtube.com/watch?v=FtHkFPsWqwQ 今月から始まった「農業コーナー」では、那珂市の秋葉農園、秋葉憲一さんに県内の農業や家庭菜園について毎月解説をしていただきます。 第1回の今回は秋葉農園の概要や作物について話を伺い、家庭菜園をしている視聴者からの質問にもお答えいただきました。 秋葉農園では常陸秋そば、コメ、小麦、大豆など主に穀物を中心に生産しています。昨年は常陸秋そばを使って、土浦市内のレストラン「ママのごはん」でそば打ち教室を行い、大変好評だったとのことです。また土浦駅前のケーキ屋さん「高月堂」では、秋葉農園の小麦を使ってケーキを作っています。昨年11月に開催された土浦市産業祭では、秋葉農園でとれたおコメが抽選会に出されるなど土浦とも深く関わりのある農園です。 視聴者からの「庭を4区画に分けてコマツナを作ったが、成長に差が出ている、理由がわからないので教えてください」という家庭菜園の質問には、まずは土づくりをしっかりすること、適切な肥料を選ぶことの重要さを教えていただきました。 根菜類と葉物では肥料の種類も異なるので注意が必要というアドバイスもいただきました。また秋葉農園で使用している、トラクターやコンバイン、草刈り機についても解説していただきました。

《学生インタビュー》26 取材の面白さを実感 将来はマスコミで仕事したい

筑波学院大学(つくば市吾妻)は、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。同大経営情報学部ビジネスデザイン学科2年の池田梨花さんは9月から12月まで、OCP活動の一環でNEWSつくばの取材現場に同行したり、映像素材の編集などに取り組んだ。 筑波学院大学 経営情報学部ビジネスデザイン学科 2年 池田梨花さん   ―NEWSつくばを選んだ理由は? 私は映像制作関係の仕事にもともと興味があります。それが体験できる場所を選びたいと思っていたところ、NEWSつくばを担当の先生に紹介してもらいました。 ―実際に取材に同行してみてどうでしたか? 私は3本取材に行きました。1本目は美浦村の戦争遺跡、鹿島海軍航空隊跡地(8月15日付、16日付)をドローンで撮影する取材に同行しました。ドローンが実際飛んでいる様子を初めて見ました。ドローンによる空撮の操作を見せていただいて、撮影方法を勉強することができました。 県南の小学校の校庭にある、二宮金次郎像の左手がなくなっていることについて取材に同行したのが2本目です(9月11日付)。学校の方の話を伺ったところ、結果的には左手がない理由はわかりませんでした。でも取材に行ったことは面白かったです。二宮金次郎像そのものも、見たのは初めてです。 3本目はつくば市の防災科学技術研究所で行われた耐水害住宅実証実験の取材(10月2日付)に同行しました。ちょうど大雨による川の氾濫などで各地が大変な時期だったので、水害対策は本当に大事だと思いました。かなり大規模な公開実験で、テレビ局や新聞社など報道の方がたくさん取材に来ていました。私の隣で取材していた民放の方のカメラなどの装備がすごかったです。 この取材から戻ってから動画を編集する方法も勉強し、ナレーションも入れました。声を入れるのはタイミングなどがとても難しかったです。 どの取材のときも楽しくていい経験ができました。でも記者の方がその日のうちに記事を仕上げるのを見て大変だなと思いました。OCPは終わってしまいましたが、時々またお話を伺いに行けたらいいなと思っています。 ―大学生活はどうですか?これから大学ではどんな勉強をしたいですか? 龍ケ崎市に住んでいて学校まで結構遠いのですが、バスと電車を乗り継いで通っています。2年生までと違って、3年生になると専門的なコースに進めます。私はメディアデザインに進んで、映像の専門的な勉強をしたいと思っています。 ―今はまっていることありますか? スマートフォンのアプリゲームが好きなんです。「グランブルファンタジー」や「アイドル育成ゲーム」に今はまっています。 ―将来はどんなことをやりたいですか? テレビ局などマスコミ関係に進みたいです。映像制作の仕事をしたいと思っていましたが、NEWSつくばでの取材もすごく楽しかったので記者の仕事にも興味が出てきました。 (聞き手: 伊藤悦子)

《学生インタビュー》25 セグウェイで下校児童を見守り 姿勢正すようになった

筑波学院大学(つくば市吾妻)は、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。同大経営情報学部ビジネスデザイン学科2年の高梨太佑さんは、同大「セグウェイプロジェクト」のリーダーとして搭乗型モビリティーロボット「セグウェイ」に乗り、市立吾妻小学校児童の下校見守り活動を行っている。 筑波学院大学 経営情報学部ビジネスデザイン学科2年 高梨太佑さん ―どのような活動をしているのですか? 下校時に小学校周辺をセグウェイに乗って見回り、小学生に注意を呼び掛けたり、声を掛けたりしています。10月から12月20日までの活動で、週に3回(水・木・金)行っていますが、私は木曜と金曜の2回を担当しています。 つくば市は2011年からモビリティーロボット実験特区になっているので、活動を通したセグウェイの安全性についても市に報告しています。 ―OCPの中で、この活動を選んだ理由は? 私は1年生のときから地域のイベントや大学のオープンキャンパスなどで、セグウェイに乗っていました。1年間活動してみて、セグウェイの面白さを皆にもわかってもらいたいと思ったのがきっかけです。セグウェイがもっと一般に広まるのではと期待しています。将来、通学にも使えるといいなと思いますね。 ―児童を見守る活動をやってみていかがですか? 本当に元気な子が多くて楽しいです。元気な分、周りが見えてないときがあるので、見守りは必要で重要だと思いました。 セグウェイでの見守りの利点は、まず目立つことです。珍しい乗り物ですし、特に小さな子からは注目も浴びます。注目を浴びる存在から声を掛けられることは、小さな子にとってかなり効果的だと思います。不審者も近寄りにくいと思います。 ―子どもたちの反応はどうですか? 「気を付けてね」「自転車が来るよ!」など注意すると、ちゃんと聞いてくれます。顔なじみの子もできて楽しいです。中には「セグウェイだ!」といって手を振ってくれる子もいます。「待てー」と言って追いかけて来る子もいますよ。「触りたい!」という子もいます。 「セグウェイに乗ってみたい」と興味を持ってくれる子も結構いるんです。ただ乗ることができるのは16歳以上なので「大きくなったら乗ってね」と話しています。 ―見守り活動を通して自分自身にも変化があったそうですね。 はい、セグウェイに乗っていると、人の注目を浴びます。そのため自分の姿勢や振る舞いに注意をするようになりました。姿勢の矯正が自然にできるようになったと思います。 実はセグウェイのこういった効果は、すでに米国のディズニーパークでも実績があるんです。以前は態度があまり良くない従業員もいたそうです。しかしそういった従業員をセグウェイに乗せるようになったら、人の注目を浴びることですごくきちんとするようになったとか。お客さんにも喜ばれるようになったそうです。「きちんとするようになる」、これは自分でも実感しました。 ―セグウェイはバランスをとるのが難しそうですが誰でも乗れるものですか? 慣れてしまえばだれでも乗れますよ。坂道も登れます。乗れるまでの練習の難しさは自転車とほぼ同じ、またはもう少し簡単ですね。乗るときにはヘルメットを必ずかぶるなど注意事項を守るのは必要です。大学からつくば駅前広場まで実験特区ですから、セグウェイに乗って行けますよ。 ―大学ではどのようなことを学んでいますか? 情報デザイン科でプログラミングを学んでいます。大学に来たら、時々英語の授業には出ますが、あとはひたすらプログラミングのことを勉強しています。午前中はパソコンに向かっています。 ―将来の夢は? プログラマーです。高校の時からずっとプログラマーになりたいと思っていました。ゲームを開発したりパソコンを使う仕事なら自分の能力を発揮できると思います。広い分野でプログラミングを学んで対応できるようになりたいと思います。 (聞き手:伊藤悦子) ➡筑波学院大学の過去記事はこちら

《学生インタビュー》24 記者に同行し取材を体験 地域を発信したい

筑波学院大学(つくば市吾妻)では、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。同大経営情報学部ビジネスデザイン学科2年生の鈴木琉菜さんは、7月から11月まで「NEWSつくば」でOCP活動を行った。編集会議に出席し、取材に同行したり、つくば市のコミュニティ放送「ラヂオつくば」でニュースを伝えたりした。ラヂオつくばでは引き続き毎週月曜日出演し地域のニュースを伝えている。 経営情報学部ビジネスデザイン学科 2年 鈴木琉菜さん ―OCP活動に「NEWSつくば」を選んだきっかけは? 夏休みの授業で日系アメリカ人のことを調べたとき、サンフランシスコに日系アメリカ人が作った新聞社があることを知りました。そこで「記者」という仕事に興味を持ち、ニュースを配信しているNEWSつくばでOCP活動をやりたいと思いました。 ―実際に一緒に取材に行ってみてどうでしたか? 「美浦村の戦争遺跡、鹿島海軍航空隊跡地(8月15日付け、16日付け)の取材に同行しました。一緒に行ったNEWSつくばの記者の方が、あらかじめ詳しく調べ、質問もしっかり用意していたのを見てびっくりしました。取材では見学のような形になってしまいましたが、とっても楽しかったです。普通ではなかなか会えない人に会えたことも、貴重な体験です。 土浦市内にある10校が集結したイベント「学祭TSUCHIURA2019」(8月3日付)の取材同行では、制服の高校生と話して、なんだか気持ちが若くなったように感じました。私は高校生が企画した、本を紹介してどの本が一番読みたくなるかを競うビブリオバトルについて取材体験したのですが、1位の高校生が、第2次世界大戦中のナチス強制収容所に関する分厚くて難しい本を読んでいたことに感心しました。 筑波山ガマまつりの「がまレース」(9月1日付)の取材にも同行しました。この取材は、朝9時から夕方6時くらいまでと結構長時間でした。3本とも違う記者に同行したので、取材のやり方も記者によって違うんだと勉強になりました。 ―ラヂオつくばにはOCP活動が終わった後も引き続き出演しているのですね? アナウンサーの有働文子さんがキャスターを務める毎週月曜日夕方の「つくば You’ve got 84.2(発信chu)!(つくば ゆうがたはっしんちゅう)」という番組に午後6時半ごろから10分間出ています。ラジオはとても緊張します。文章を考えることは好きなのですが、ラジオで実際読むのは本当に難しいですね。なぜかカタコトになったり、自分で何を言っているか分からなくなったりすることもあります。特にアドリブを入れると、語尾がつながらなくなってしまいます。でも楽しいです。 ―大学での勉強はいかがですか? 授業で取り組んだ、自分たちで地元のお祭りを探し、取材するという課題が興味深かったです。阿見のお祭りに取材に行ったのですが、NEWSつくばの経験が生かせていると実感しました。 ―大学では何かサークル活動をしていますか? 写真サークルに入っています。スマートフォンでもとてもきれいに撮れるんですよ。先日は大子町の袋田の滝に行って、滝につながるトンネルの中を幻想的な光で演出した「大子来人~ダイゴライト」を見て、光のトンネルや滝のライトアップを撮ってきました。写真を撮るときも、NEWSつくばの経験が役立っています。 ―将来の夢を教えてください 両親とも茨城県出身で、私も生まれも育ちもかすみがうら市ということもあり、地域のことを取材して発信する記者になりたいと思っています。 (聞き手・伊藤悦子) ➡筑波学院大学の関連記事はこちら

12月のイベントやツアーを紹介 茨城県霞ケ浦環境科学センター

https://www.youtube.com/watch?v=cYcufki47yA 【伊藤悦子】県霞ケ浦環境科学センター(土浦市沖宿町)で14日、22日、26日、イベントやツアーが開催される。土浦市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらき「NEWSつくばチャンネル」に6日、同センター環境活動推進課の永吉航さん、竹内聖架さんを招いて話を聞いた。 14日は同センター多目的ホールで、小学生とその保護者向けイベント「霞ケ浦の恵みを楽しもう!~魚を触って調べて食べてみよう」が開催される。漁師が霞ケ浦で獲った魚を直接触って観察し試食する。竹内さんによると、魚を種類ごとに分類したり、大きさを測ったり、特徴をじっくり観察したりと普段なかなかできないことが体験できる。試食タイムでは霞ケ浦漁協がシラウオ、ワカサギ、川エビのてんぷらを作ってくれる。おにぎりを持参し、揚げたてと一緒に食べてもよいそうだ。調べる魚類と食べる魚類は別に用意してあるので、安心してほしいとのこと。 22日は小学生以上が参加できるバスツアー「巴川を源流から河口まで調べてみよう」がある。巴川の源流(笠間市泉)から河口(鉾田市安塚)までをめぐるツアーで、水質調査のほか、源流付近を探検したり、河口で野鳥の観察をする。永吉さんは「源流がある笠間市あたごの天狗の森は見晴らしがよく、太平洋の水平線が見えるかもしれない。1本の川を源流から河口まで1日かけて観察して、水のつながりを実感してほしい」と話す。 26日は、『第3回スタディバスツアー下水道・水質浄化編』「霞ケ浦の水の恵みを学ぼう!霞ケ浦クルーズ&霞ヶ浦浄化センター・石田浜直接浄化施設の見学」が開催される。土浦市にある霞ケ浦浄化センターと石田浜直接浄化施設を実際に見て、霞ケ浦をクルージングする。永吉さんは、普段使っている水が霞ケ浦とどのようにつながっているかを楽しく学んでほしいという。 いずれのイベント・ツアーも参加費無料。22日と26日のツアーは小学4年生未満は保護者の同伴が必要。 問い合わせは茨城県霞ケ浦環境科学センター環境活動推進課。電話029-828-0961 FAX:029-828-0967

秋の天童フェア 土浦で始まる

https://www.youtube.com/watch?v=NHtbZOL9d5w 【伊藤悦子】ラ・フランスやりんごなど山形県天童市の特産品を販売する秋の天童フェアが30日と12月1日、土浦市の土浦まちかど蔵(同市中央)と小町の館(同市小野)で始まった。天童市は土浦市の相互交流都市。土浦市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらき「NEWSつくばチャンネル」に29日、天童市経済部商工観光課の沼澤賢次さん、伊藤秀一さん、経済部農林課の村形孝紀さんを招いて話を聞いた。 今年のラ・フランスは夏にひょうが降って生産量の低下が心配されたが、5年ぶりの豊作で、みずみずしく甘味が濃厚だ。山形県が生産量全国ベスト5のりんごは、黒星病が発生し農家の苦労があったが、その分おいしいりんごを持ってくることができたという。 天童フェアのために用意されたラ・フランスとりんごは3トン以上。両会場では両日、山形の郷土料理、玉こんにゃくの実演販売が催されるほか、30日は小町の館で芋煮鍋実演販売が行われている。 ラ・フランスは3個入り1パックで350円、りんごはばら売りが300円で購入できるほか、3キロ入り、5キロ入りなどの箱入り購入も可能。その場で宅配便配送もできる。 両市は、江戸時代末期、天童市内の8村が土浦藩領だったことが縁で、2000年に相互交流協定を締結し、互いに観光交流や特産品の販売などを行っている。

筑波学院大学ブースに多くの親子連れ 科学と環境のフェスティバル

【伊藤悦子】「つくばサイエンスコラボ2019―科学と環境のフェスティバル」(つくば市など主催)が16日、つくば市竹園のつくばカピオと大清水公園で始まった。17日まで。科学フェスティバルでは同市内の研究機関や教育機関が出展する科学実験や工作を体験でき、環境フェスティバルは、公共団体や企業などが行っている地球温暖化対策や環境保全活動について、遊びながら学んだりすることができるイベントだ。 筑波学院大学(同市吾妻)は「マイクロコンピューターを使った電子工作に挑戦しよう!」と「やってみよう!マルチメディア体験」の2つのブースを科学フェスティバルに出展した。 マイクロコンピューターを使った電子工作コーナーでは、同大学のオリジナル電子工作キット「光に反応するクリスマスツリー」「マイクロピアノ」「2進表示温度計」のなかからから子どもたちが作りたいものを選び、製作に取り組んだ。子どもたちは学生や保護者に助けられながら、小さな部品をはんだごてでプリント基板に慎重に取り付けていた。市内の小学3年生男子児童を連れた母親は「フェスティバルには毎年来ているが、電子工作は初めて。はんだ付けも初めての体験で、本当に夢中になって取り組んでいる。家では体験できない本格的な電子工作が、低学年でも経験できてありがたい」と話した。 子どもたちの指導にあたっていた同大学2年の高野結衣さんは「お子さんたちがとにかくケガをしないように気遣っている。お子さんたちには楽しんでほしい」という。同大学の高藤清美教授は「電子工作は中学ではやっているところは多少あるものの、あまりやる人がいない。普段はなかなか経験できない電子工作なので時間をかけて完成させ、楽しんでもらいたい」と語った。 親子で楽しめるマルチメディア体験 マルチメディア体験ブースでは、CAD(コンピューターを使った製図)で学生たちが製図した紙飛行機の組み立て、コンピューターで制御されたレゴロボカーの操縦、デジタルカメラで撮影したカレンダーの製作などを出展した。 レゴロボカーは「Nexus」というタブレットをリモコンのように操作しながら走らせ、コースに設置された橋を渡ったりアーチをくぐったりしてゴールを目指す。小学4年生と小学1年生の女子児童姉妹の母親は「小さな子に操縦は少し難しいところもあるけれど、夢中になって楽しく遊んでいる」と笑顔で話した。 同大学の1年生石井智弘さんは「1年生なので、スタッフとして初めての参加。小さい子が楽しんでいるのがうれしい。保護者の方も特にラジコン世代の方に喜んでもらっている」と話す。 同大学の山島一浩教授は「筑波学院大学は毎年出展している。教材として学生が作ったもので、子どもたちが楽しく遊んでほしい」と語った。また同大学の山野井一夫准教授は「参加しているお子さんたちはハサミを使うのが上手で感心した。ぜひ理科好きになってほしい」と話していた。

23、24日土浦カレーフェスティバルへ2000食用意 レストラン中台

https://www.youtube.com/watch?v=s4xT16-CwSY 【伊藤悦子】第16回土浦カレーフェスティバルが11月23、24日に開催される。土浦市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらきの「NEWSつくばチャンネル」は15日、フェスティバルに出店する土浦市桜町の「レストラン中台」三代目おかみ、中台理香さんをゲストに招いてインタビューした。 フェスティバルでは、全国のご当地カレーを楽しむことができる。毎回注目を集めるのはカレーナンバーワン決定戦「C-1グランプリ」の開催だ。 レストラン中台は、「C-1」で3回連続6回優勝。主菜部門の「幻の飯村牛とレンコンのビーフシチューカレー」で5冠、創作部門のカレー焼きプリンで2冠を獲得、殿堂入りをしている。三代目おかみの中台理香さんは「レストラン中台のカレーはおいしく食べられるスパイスで辛すぎず、小さなお子さんから大人、お年寄りまで皆さんで楽しめるように工夫して作っています」と話している。 同店はカレーフェスティバルに備え、9月から仕込みを開始。ビーフシチューカレーとキーマカレーの2種類を2000食用意するという。デザート「レンコンのコンポ―ト入りカレー焼きプリン」も食べることができる。またレトルトカレー、レンコンの福神漬けも購入可能だ。 第16回カレーフェスティバルは11月23、24日の午前10時~午後3時、土浦市川口のJ:COMフィールド土浦(川口運動公園陸上競技場)で行われる。

色彩スクール経営の神山瑤子さん ふるさと つくばで新規事業

ドッグラン併設のカフェオープン 【伊藤悦子】犬と同伴でき、ドッグランも併設するカフェが1日、つくば市東岡にオープンした。オーナーは、同市出身の神山瑤子さん(65)。東京・麻布十番に開設するカラースクール「EVE GARDEN(イブ・ガーデン)」の経営を娘の楢崎悦子さん(45)に任せ、新規事業開拓の新天地を筑波山の見える、ふるさとに求めた。 オープンしたのは「イブ・ガーデン カフェ」。同市東部のニュータウン、流星台の分譲地に隣接する敷地を借りて、一軒家を建てた。エントランスのオープンスペースを広く取る分譲地にならったことで、筑波山を眺めながら、犬と人がくつろげる空間となった。在来のカシの木をシンボルツリーに残し、併設のドッグランは120平方メートルの広さ。その芝生の生育を待って開店した。 ドリンクメニューのお薦めは、専門茶葉のコクと甘みを堪能できるミルクティー。食事のメニューは茨城産の新鮮野菜をふんだんに使っている。神山さんは「このカフェを開くにあたり、愛玩動物飼養管理士2級の資格をとった。ペットの食育の勉強もしたので、ゆくゆくは犬のメニューも提供したい」と話す。 色彩学を学んだ神山さんは結婚後、最初のカラースクールを土浦駅東口に開業した。EVE GARDEN社は1991年の設立、生徒数が増え、規模を拡大して2004年には本拠を麻布十番に移した。一人ひとりに似合う色、パーソナルカラーの研究を続け、2004年には娘の楢崎さんと共著で「パーソナルカラーの教科書」(新紀元社)を出版、コスメ事業部門も設立した。15年には「新しい『色』の教科書」(新紀元社)を出版。16年には日本の四季の色を一着の服に表現する「Jibun-fuku/じぶん服」ブランドを立ち上げた。 神山さんは中国発祥の陰陽五行説の色彩も学んだ。真っ白いビション・フリーゼのメイちゃんを飼い始めたのをきっかけに、犬にも色彩豊かな洋服を着させたい、という思いで犬の服作りをスタートした。犬と飼い主の相性を陰陽五行から読み取り、似合う色を提案する。「同じ種類の犬でも、毛の色や瞳の色、骨格で似合う色が変わる」という。その事業展開の地に選んだのがふるさと。「自分の育ったところは筑波山が見えなかった分、このロケーションが気に入った」そうだ。 店内には娘の楢崎さんがデザイン、制作した犬の洋服や小物が展示されている。1点もので、模様はすべて手書き。デザイン、プリント縫製なども自社アトリエで企画制作している。愛犬や愛猫の写真をモチーフにしたポーチやバッグの制作も行っている。飼い主とわんちゃんに素敵な生活を提供できればという。 カフェに同伴、ドッグランを利用できるのは体重10キロ以下で、ワクチン5種と狂犬病予防接種済みの犬。ドッグランには足洗い場や水飲み場も併設している。犬の排せつ物は持ち返りを求めている。 ◆イブ・ガーデン カフェ(つくば市東岡82-1、電話:029-828-4862)営業時間は午前11時~午後6時、定休日は月・木、第1・第3日曜日。

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