木曜日, 3月 28, 2024
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つくば駅前に市民窓口センター 12月1日開所

市内7カ所目 つくば駅前の商業施設、BiVi(ビビ)つくば2階に12月1日、市内7カ所目の市民窓口センター「つくば駅前市民窓口センター」が新設される。住民票や印鑑証明書などを交付する市役所の出先機関で、つくばエクスプレス(TX)の駅前に同窓口センターが設置されるのは同市で初めて。近隣住民のほか、つくば駅を利用する通勤者などの利用も想定し、火曜から土曜の午前10時から午後7時まで開庁する。 他の6カ所の市民窓口センターと同様に、転入届など住民異動届の受付、納税証明書など税に関する証明書の交付などを実施する。平日の午後4時30分までは、自動車臨時通行許可(仮ナンバー)の申請受付、母子健康手帳の交付、市税や介護保険料の納付なども受け付ける。 マイナンバーカードを使って住民票などを発行するコピー機を兼ねた証明書発行機も設置されるほか、各自のスマートフォンであらかじめ申請内容を入力し、同センターの窓口にあるタブレットで申請手続きをする「書かない窓口」の一部機能を導入する。 面積は約196平方メートル、カウンターは、いすに座って申請などができるローカウンターが三つと、立ったままで申請するハイカウンターがあり、待合席が12席ある。 開所に向け、今年9月から11月半ばまで改修工事を実施した。改修費は約3750万円。職員は10人が配置される。 当初は、つくばセンタービルのリニューアルに合わせて、同センタービル南側に新設する市民活動拠点内に設置する計画だったが、同拠点には吾妻交流センターや市民活動センターの機能を合わせた施設のほか、市消費生活センター、市国際交流協会が入居し、市民窓口センターの面積を確保することが難しくなったことから、同窓口センターがBiViつくばに新設されることになった。 BiViつくば2階にはもともと、案内所の「つくば総合インフォメーションセンター交流サロン」と「筑波大学サテライトオフィス」が入居し、イベントを開催したり、学生が勉強するスペースとして利用されてきたが、交流サロンは今年3月に閉館、サテライトオフィスは4月から休館、7月に閉館した。 つくばセンタービル内の市民活動拠点のリニューアルオープンは来年2月の予定だが、BiViつくばの市民窓口センターは一足早く開所する。 ◆同窓口センターの開庁時間は火曜から土曜の午前10時~午後7時。受付時間は午後6時30分まで。日曜、月曜と祝日などは休み。詳しくは電話029-883-1111(同市市民窓口課)

保育園児が英語で国際交流《令和楽学ラボ》26

【コラム・川上美智子】筑波大学を訪れていたハワイ大学のバレーボールチームの学生が、私が園長をしている「みらいのもり保育園」の子どもたちと交流しました。保育園では3歳児以上の園児に「英語で遊ぼう」のカリキュラムを組んでおり、ネイティブの講師が週30分ほど英会話を教えています。講師は授業中ほとんど日本語を使わず、英語でコミュニケーションをとってくれていますので、大人が考えるよりずっと上達が早いです。 選手と交流した年長組の子どもたち18名は、今回のハワイ大学生の訪問日を何日も前からとても楽しみにしていて、大歓迎でした。身長2メートル前後の体の大きな選手たちの前でも臆せず、英語で「My name is 〇〇」と自己紹介をして、すぐに仲良くなりました。 パフォーマンスでは、お互い文字を教え合うプログラムを準備し、選手にはひらがなで、子どもたちにはローマ字で自分の名前を書いてもらいました。次に、きれいな千代紙を使って、折り紙をしました。 保育士が考えた「手裏剣」の制作は、子どもたちにも、選手たちにも少し難しく、長い時間をかけて、ようやく折りあげました。子どもたちは出来上がった手裏剣を投げる姿を見せ、使い方を教えました。最後に、園児が英語の手遊び歌「Head, Shoulders, Knees and Toes(頭、肩、膝、つま先)」を披露して、大爆笑のうちに交流会は終わりました。 短い時間の交流でしたが、選手たちが乗ったバスが見えなくなるまで、園児たちは園庭で手を振って別れを惜しみました。 このように、子どものころに豊かな体験を積むことが、健やかな成長につながることから、保育園では地域との交流を大切にしています。新型コロナで保育園に外部の方が入る機会を遮断せざるを得なかったこの3年間、子どもたちから交流や体験の機会が失われました。それが、健やかな育みにどう影響するかはわかりませんが、それらを取り戻せるよう、この1年は地域交流に力を入れています。 ラグビー交流、アート活動、バイオリン演奏… このほか、筑波大学のラグビー部の選手たちとのラグビー・スポーツを通した交流では、タッチダウンやパス回しを習いました。また、筑波大の芸術学群の研究室とは、名画の鑑賞と造形アート活動による交流を行っています。 昨年度からは、県立明野高等学校の「ジョブシャドウイング」を受け入れ、高校生に職場体験、職場観察をしていただき、子どもとの交流も図っています。また、地域のバイオリニストの方が楽器の話や演奏をしたり、地域の農家の方が絵本『あさごはんのたね』の読み聞かせや、お米やブルーベリー栽培の話をしたりと、毎月、どなたかが訪問してくださっています。 担任の保育士による養育や保育に加え、園児たちはいろいろな大人と触れる機会があり、興味・関心を広げ深められる環境の中で育っています。ここで幼少期を過ごした子どもたちが、将来どのように活躍してくれるのかが楽しみです。(茨城キリスト教大学名誉教授、みらいのもり保育園園長)

保育園児が英語で国際交流《令和楽学ラボ》26

【コラム・川上美智子】筑波大学を訪れていたハワイ大学のバレーボールチームの学生が、私が園長をしている「みらいのもり保育園」の子どもたちと交流しました。保育園では3歳児以上の園児に「英語で遊ぼう」のカリキュラムを組んでおり、ネイティブの講師が週30分ほど英会話を教えています。講師は授業中ほとんど日本語を使わず、英語でコミュニケーションをとってくれていますので、大人が考えるよりずっと上達が早いです。 選手と交流した年長組の子どもたち18名は、今回のハワイ大学生の訪問日を何日も前からとても楽しみにしていて、大歓迎でした。身長2メートル前後の体の大きな選手たちの前でも臆せず、英語で「My name is 〇〇」と自己紹介をして、すぐに仲良くなりました。 パフォーマンスでは、お互い文字を教え合うプログラムを準備し、選手にはひらがなで、子どもたちにはローマ字で自分の名前を書いてもらいました。次に、きれいな千代紙を使って、折り紙をしました。 保育士が考えた「手裏剣」の制作は、子どもたちにも、選手たちにも少し難しく、長い時間をかけて、ようやく折りあげました。子どもたちは出来上がった手裏剣を投げる姿を見せ、使い方を教えました。最後に、園児が英語の手遊び歌「Head, Shoulders, Knees and Toes(頭、肩、膝、つま先)」を披露して、大爆笑のうちに交流会は終わりました。 短い時間の交流でしたが、選手たちが乗ったバスが見えなくなるまで、園児たちは園庭で手を振って別れを惜しみました。 このように、子どものころに豊かな体験を積むことが、健やかな成長につながることから、保育園では地域との交流を大切にしています。新型コロナで保育園に外部の方が入る機会を遮断せざるを得なかったこの3年間、子どもたちから交流や体験の機会が失われました。それが、健やかな育みにどう影響するかはわかりませんが、それらを取り戻せるよう、この1年は地域交流に力を入れています。 ラグビー交流、アート活動、バイオリン演奏… このほか、筑波大学のラグビー部の選手たちとのラグビー・スポーツを通した交流では、タッチダウンやパス回しを習いました。また、筑波大の芸術学群の研究室とは、名画の鑑賞と造形アート活動による交流を行っています。 昨年度からは、県立明野高等学校の「ジョブシャドウイング」を受け入れ、高校生に職場体験、職場観察をしていただき、子どもとの交流も図っています。また、地域のバイオリニストの方が楽器の話や演奏をしたり、地域の農家の方が絵本『あさごはんのたね』の読み聞かせや、お米やブルーベリー栽培の話をしたりと、毎月、どなたかが訪問してくださっています。 担任の保育士による養育や保育に加え、園児たちはいろいろな大人と触れる機会があり、興味・関心を広げ深められる環境の中で育っています。ここで幼少期を過ごした子どもたちが、将来どのように活躍してくれるのかが楽しみです。(茨城キリスト教大学名誉教授、みらいのもり保育園園長)

運転手不足で路線バスを減便 土浦、つくばなど8市町 関東鉄道 

12月20日から 平日8.5%減 県南地域などで路線バスを運行する関東鉄道(本社土浦市、松上英一郎社長)は21日、バス運転手不足が深刻化していることなどから、12月20日のダイヤ改正で路線バスの減便を実施すると発表した。 減便の対象は土浦、つくば、阿見、牛久、龍ケ崎、取手、守谷、常総の8市町を運行する32路線の49系統で、平日は総便数の8.5%に相当する235便を減便、土日祝日は6.1%の116便を減便する。 同社によると、利用者に比較的影響が少ない午前6時より前の便と、午後9時以降の便を中心に減便する。具体的にどの便が減便になり運行ダイヤがどう変わるかについては、12月14日までに同社のホームページやバス停、バス車内で知らせるとしている。 バス運転手がすでに不足しているほか、来年4月からバス運転手の時間外労働の上限が規制されるいわゆる「2024問題」などから、やむを得ず減便を実施するとしている。 一方、運転手確保について同社は、今年1月から新しい賃金体系を導入したり、入社祝い金、転居支援金の支給など積極的なバス運転手の採用に努めており、引き続き採用活動の強化に努め、労働条件の改善により離職を防止し、公共交通の維持に努めたいとしている。 バスの運行をめぐっては、つくば市のコミュニティバス「つくバス」についても来年4月から、運転手不足と時間外労働の上限規制により、運行本数を平日13.9%減便、土日祝日32.8%減便する方針が8日の同市公共交通活性化協議会に示されている(11月8日付)。 ▷12月20日から減便の対象になる路線バス32路線(49系統)のうち、土浦、つくば地区の路線は以下の18路線。・牛久駅~谷田部車庫~筑波大学病院線・牛久駅~森の里~緑が丘団地線・牛久駅~桜ケ丘団地~みどりの駅線・藤代駅~自由ケ丘団地線・取手駅~谷井田~谷田部車庫線・水海道駅~みどりの駅~土浦駅西口線・みどりの駅~学園並木~土浦駅西口線・みどりの駅~農林団地中央循環線・土浦駅西口~阿見坂下~阿見中央公民館線・土浦駅西口~補給処~荒川沖駅東口・土浦駅西口~小岩田循環線・土浦駅西口~烏山団地線・土浦駅西口~桜ニュータウン線・土浦駅西口~つくばセンター線・土浦駅東口~つくばセンター~つくばテクノパーク大穂線・荒川沖駅東口~県立医療大学線・荒川沖駅西口~つくばセンター線・ひたち野うしく駅~つくばセンター線

20回目で初の女性受賞者 江崎玲於奈賞に理研の2氏

ナノサイエンス分野の研究で優れた業績を挙げた国内研究者を顕彰する江崎玲於奈賞の審査会が20日、つくば市内で開かれ、第20回受賞者に理化学研究所(埼玉県和光市)の十倉好紀(とくら・よしのり)CEMSセンター長(69)と于秀珍(う・しゅうしん)CEMSチームリーダー(58)の両氏が選ばれた。ナノスケール(1ナノメートルは10億分の1メートル) で起こるスピン渦結晶の直接観察とその物性の研究が対象となった。茨城県科学技術振興財団(つくば市、江崎玲於奈理事長)が、ノーベル賞受賞の白川英樹、野依良治、小林誠各氏らを審査委員に選出する。1回目から関彰商事(つくば市・筑西市、関正樹社長)が協賛し、受賞者に副賞1000万円を贈っている。審査委員長の江崎理事長は「20回目にして初めて女性の研究者を選べたことは意義深い。新しい科学に向けてのプログレス(進歩)に貢献する重要な研究だ」と語った。対象となったスピン渦の結晶配列は「スキルミオン」と呼ばれる。ナノスケールの電子スピンの渦である原子核を構成する核子のトポロジカルな渦からなる準粒子であり、その電子スピンは少しずつ方向を変えながら、渦状に配列していることが理論的に予言されていた。次世代の低消費電力・高密度・不揮発性メモリ素子の担体の一つとして期待されているが、その応用には至っていない。両氏は2010年、磁気顕微鏡により渦構造を実空間で直接観察することに成功した。その後、15年にはスピン渦結晶が準安定で、広い温度範囲で存在し、敏感な電気応答を示すことや、室温以上でも安定に存在し、超低電流で駆動できることなどを発見した。それによりスピン渦結晶を支配する基本原理と物性を解明し、エレクトロニクスを拡張する次世代の電子工学「スピントロニクス」への応用など可能性を開く成果という。今回は19件の推薦のなかから選ばれた。審査員の白川氏によれば「たぐいまれな独創力で十倉氏が研究分野を切り開き、卓越した技術で電子顕微鏡を読み取った于氏による二人三脚のすばらしい成果」としている。 つくば賞は筑波大の江面氏 県内において科学技術に関する研究に携わり、顕著な研究成果を収めた研究者を顕彰し、研究者の創造的な研究活動を奨励する「つくば賞」には筑波大学生命環境系、江面浩(えづら・ひろし)教授(63)が選ばれた。 江面氏は、トマトの突然変異体集団を構築することで、世界最大規模のリソース基盤を構築した。さらにその活用によってトマトの日持ち性、高糖度性、機能性成分に関わる遺伝子の機能解明に貢献した。それらの知見とゲノム編集技術を融合することにより、健康機能性成分であるガンマ アミノ酪酸(GABA)を高蓄積するトマトを開発して2021年から市場化、一般流通食品としては世界第1号の事例となった。このほか、つくば奨励賞は以下の各氏に贈られる。(敬称略)◆つくば奨励賞(実用化研究部門)今村岳(物質・材料研究機構主任研究員)、南皓輔(同主任研究員)、吉川元起(同グループリーダー)<研究主題>膜型表面応力センサ(MSS) を用いた嗅覚センサの総合的研究・開発と社会実装◆つくば奨励賞(若手研究者部門)内田健一(物質・材料研究機構上席グループリーダー)<研究主題>スピンカロリトロニクスに関する基盤研究 (相澤冬樹)

冬のキッズアート体験 参加者の募集を開始 つくば スタジオ‘S

筑波大学で芸術を学ぶ大学生らの指南を受け、子供たちがアート体験をするイベント「冬のキッズアート体験2023」が12月16日、つくば市二の宮のギャラリー「スタジオ‘S」(関彰商事つくば本社1階)で開催される。 季節を感じる工作などを体験するワークショップを6種類ほど開く予定で、11月16日から子供たちの参加申し込みの受け付けを開始した。 関彰商事と筑波大学が連携して企画し、2016年から毎年夏と冬に開催している恒例のイベント。アートを通じて楽しみながら、大学生と子どもたちが交流できる内容となっている。 一昨年は「キッズアートおうえん展」と題し、展覧会形式で工作の作品や動画を紹介。子どもたちに工作キットを配布した。昨年は「キッズアートツアー」を開催し、小学生30人と保護者が参加。筑波大学芸術系のアトリエ見学ツアーを行い、日本画を専攻する大学生が指導して、染めた和紙でクリスマス用のランタンを作るワークショップを開催した。 関彰商事の浅野恵さんは「お子様が筑波大学で芸術を学ぶ学生と共にアート体験ができる機会として、また学生が地域の皆様と触れ合える機会として好評をいただいているイベント。コロナ禍により変則的な開催が続いていましたが、これからも地域の恒例イベントとして楽しんでいただければ」と参加を呼び掛けている。(田中めぐみ) ◆「冬のキッズアート体験2023」は12月16日(土)、つくば市二の宮1-23-6、関彰商事つくば本社内スタジオ‘Sで、①午前10時から正午までと②午後1時から午後3時までの2回、参加者総入れ替え制で開催。参加対象は小学生と未就学児、保護者が同伴する。各回とも事前申し込みが必要。各回35人ずつ、申し込みは先着順で、定員に達し次第、受付は終了する。参加費1000円。申込締め切りは12月1日(金)。申し込みフォームはこちら。

クリスマス間近 金管ハーモニーを 筑波大生らが企画・運営

筑波大学の学生を中心に企画・運営されているクラシックコンサート「つくばリサイタルシリーズ」の第14回目となるコンサートが12月16日、つくば市竹園、つくばカピオ ホールで開催される。読売日本交響楽団(東京都千代田区神田錦町)の金管セクションが公演する。題名は「読響プラス―クリスマスに贈る金管のハーモニー」だ。 同楽団の金管セクションがつくばリサイタルシリーズに出演するのは、2019年1月14日に行われた第7回コンサートに引き続き二度目となる。出演者は、桒田晃(トロンボーン)、辻本憲一(トランペット)、次田心平(チューバ)、日橋辰朗(ホルン)、尹千浩(ユン・チョノ=トランペット)だ。 つくばリサイタルシリーズ実行委員の加藤千尋さん(同大障害科学類3年)は「金管五重奏のすばらしさがまずある。その上で、見ているお客様との距離の近さ、一緒に盛り上がる形のコンサートという点が特徴的だと思う。コロナ禍の制限が緩和している中で、演奏会ならではの魅力を感じられるコンサートになるはず」と話す。 新たに留学生や外国籍住民にも広報 2012年に始まったつくばリサイタルシリーズだが、10年以上が経ち、組織体制も充実してきている。筑波大学の学生を中心に運営がなされており、クラウドファンディングでの資金の調達や会場の運営なども学生によって行われている。現在、実行委員会のメンバーとして活動している人数はおよそ30人で、中心的に活動するメンバーも多くなってきているという。 今回、筑波大学に通う外国人留学生や外国籍の住民などに向けた広報を新たに始めた。「これまでも留学生などが来場することは多かった。しかし、日本語のみでの告知や案内だったので、そうした方にコンサートの情報が届きやすい環境はつくれていなかったと思う。委員会の体制が充実してきたこともあり、大学の留学生が多く住む宿舎などに英語のポスターを貼ったり英語での告知文を作成したりしている」と加藤さん。 つくばリサイタルシリーズの趣旨は、いままでクラシックになじみの薄かった人が気軽にクラシック音楽を楽しむ環境をつくることであり、そのための様々な工夫をこれからも行っていきたいと意気込む。 12月の開催となる第14回のテーマは「クリスマス」だ。「少し早いが、クリスマスのムードを楽しんでもらえたらうれしい」と加藤さんは語った。企画の創設者である同大の江藤光紀教授(比較文化学類)による新曲も披露される予定だ。(山口和紀) ◆第14回コンサートは12月16日(土)午後1時30分開場、午後2時開演。チケットは一般1500円(税込み)、大学生無料。事前申込必要。つくばリサイタルシリーズの情報は公式ブログで発信されている。現在、開催に向けたクラウドファンディングも実施中だ。

茗渓の学園運営に磨き TX駅南移転は29年 《吾妻カガミ》170

【コラム・坂本栄】日本自動車研究所(JARI)の未利用地(TX研究学園駅南側)売却は、売り手=JARI、買い手=大和ハウス工業、主な活用者=茗渓学園学校の3者にとって好ましい、WIN-WIN-WINの形になりました。今やつくば市の中心区になった研究学園駅周辺は、北側の商業ゾーンに加え、南側の開発も進むことで、一層にぎわいそうです。 人材育成と中高一貫が一致 記事「…自動車研用地に茗渓学園が移転へ …研究学園駅南側、大和ハウスが開発」(10月20日掲載)にもあるように、広い土地の売却は「公募型プロポーザル」で行われました。取得希望企業の提示価格(配点500)と事業計画(配点500)を採点し、合計点が一番高い企業に売却する方式です。JARIは、「高く売りたい」だけでなく、「どう使われるか」も重視したわけです。 公募要領には「環境配慮、産業発展、人材育成…を意識した取り組み…」と記載し、応募企業に学園都市にマッチする事業計画を提出するよう求めました。結果は、計画に「中高一貫校」を盛り込んだ大和ハウスが897点と、805点の2位企業、783点の3位企業を大きく引き離しました。JARIと同社の考え方が合致したと言え、WIN-WINです。 話があったのは今年の3月 大和ハウスの計画では、取得用地の30%弱が「中高一貫校」に割り当てられ、「人材育成」が事業計画の目玉になっています。同社は、その学校として私立の茗渓学園(つくば市稲荷前、学生数1526人、1979年創立)に狙いを定め、水面下で話を進めてきました。 茗渓学園の宮崎淳校長・理事によると、この件が大和ハウスから提案されたのは今年3月でした。「それまでは、創立70周年に向け、現在地に新しい施設を造り、体育館に冷暖房を入れるといった、長期計画を立てていた」。思わぬ話に上層部は驚いたそうですが、今では「茗渓にとって駅南移転は大きなプラス」とのコンセンサスができています。 大和ハウスのスケジュールでは、売買契約=2023年11月、受け渡し=23年12月、商業施設完成=26年夏、マンション完成=28年初、中高一貫校完成=28年初となっていますから、28年4月のTX駅南開校(学園移転)が可能です。しかし、今の中学1年生の通学先が途中で変わらないよう、駅南開校=29年(創立50周年)春を考えているそうです。 強力な筑波大&経済界人脈 茗渓学園は、筑波大学とその前身の東京教育大学のOB会「茗渓会」によって設立されました。14人の理事の中には筑波大の現・元教授が3人います。経済界との関係も強く、現理事長は中川喜久治氏(中川ヒューム管工業社長、土浦商工会議所会頭)です。理事には関正樹氏(つくば市に本社機能がある関彰商事の社長)も名を連ねています。前理事長は常陽銀行頭取を務めた西野虎之介氏(東教大OB、故人)でした。 こういった強力な筑波大&経済界人脈を背景に、茗渓学園は駅南移転を機に大化けし、3者中1番のWINNERになるかもしれません。 現在の生徒概要は、▼県外から32%/県内から68%(つくば市内39%)▼帰国子女約300人▼留学生約40人▼寄宿舎利用者約230人▼海外大合格者約120人(累計)―ですが、TX駅南への移転によって首都圏からの生徒が増え、「入口も出口も海外」(宮崎校長)という学園の特性に磨きがかかると予想されるからです。(経済ジャーナリスト) <駅南開発模型の説明> ▽左の模型:斜めに通る道路の左上はマンション区。道路の右上が中高一貫校区。道路の下は商業施設区と研究施設区。一番下は物流倉庫区。 ▽右の模型:中高一貫校区を拡大。ブルーは学校棟や寄宿舎など建物。グリーンはラグビー場など校庭。

茗渓の学園運営に磨き TX駅南移転は29年《吾妻カガミ》170

【コラム・坂本栄】日本自動車研究所(JARI)の未利用地(TX研究学園駅南側)売却は、売り手=JARI、買い手=大和ハウス工業、主な活用者=茗渓学園学校の3者にとって好ましい、WIN-WIN-WINの形になりました。今やつくば市の中心区になった研究学園駅周辺は、北側の商業ゾーンに加え、南側の開発も進むことで、一層にぎわいそうです。 人材育成と中高一貫が一致 記事「…自動車研用地に茗渓学園が移転へ …研究学園駅南側、大和ハウスが開発」(10月20日掲載)にもあるように、広い土地の売却は「公募型プロポーザル」で行われました。取得希望企業の提示価格(配点500)と事業計画(配点500)を採点し、合計点が一番高い企業に売却する方式です。JARIは、「高く売りたい」だけでなく、「どう使われるか」も重視したわけです。 公募要領には「環境配慮、産業発展、人材育成…を意識した取り組み…」と記載し、応募企業に学園都市にマッチする事業計画を提出するよう求めました。結果は、計画に「中高一貫校」を盛り込んだ大和ハウスが897点と、805点の2位企業、783点の3位企業を大きく引き離しました。JARIと同社の考え方が合致したと言え、WIN-WINです。 話があったのは今年の3月 大和ハウスの計画では、取得用地の30%弱が「中高一貫校」に割り当てられ、「人材育成」が事業計画の目玉になっています。同社は、その学校として私立の茗渓学園(つくば市稲荷前、学生数1526人、1979年創立)に狙いを定め、水面下で話を進めてきました。 茗渓学園の宮崎淳校長・理事によると、この件が大和ハウスから提案されたのは今年3月でした。「それまでは、創立70周年に向け、現在地に新しい施設を造り、体育館に冷暖房を入れるといった、長期計画を立てていた」。思わぬ話に上層部は驚いたそうですが、今では「茗渓にとって駅南移転は大きなプラス」とのコンセンサスができています。 大和ハウスのスケジュールでは、売買契約=2023年11月、受け渡し=23年12月、商業施設完成=26年夏、マンション完成=28年初、中高一貫校完成=28年初となっていますから、28年4月のTX駅南開校(学園移転)が可能です。しかし、今の中学1年生の通学先が途中で変わらないよう、駅南開校=29年(創立50周年)春を考えているそうです。 強力な筑波大&経済界人脈 茗渓学園は、筑波大学とその前身の東京教育大学のOB会「茗渓会」によって設立されました。14人の理事の中には筑波大の現・元教授が3人います。経済界との関係も強く、現理事長は中川喜久治氏(中川ヒューム管工業社長、土浦商工会議所会頭)です。理事には関正樹氏(つくば市に本社機能がある関彰商事の社長)も名を連ねています。前理事長は常陽銀行頭取を務めた西野虎之介氏(東教大OB、故人)でした。 こういった強力な筑波大&経済界人脈を背景に、茗渓学園は駅南移転を機に大化けし、3者中1番のWINNERになるかもしれません。 現在の生徒概要は、▼県外から32%/県内から68%(つくば市内39%)▼帰国子女約300人▼留学生約40人▼寄宿舎利用者約230人▼海外大合格者約120人(累計)―ですが、TX駅南への移転によって首都圏からの生徒が増え、「入口も出口も海外」(宮崎校長)という学園の特性に磨きがかかると予想されるからです。(経済ジャーナリスト) <駅南開発模型の説明> ▽左の模型:斜めに通る道路の左上はマンション区。道路の右上が中高一貫校区。道路の下は商業施設区と研究施設区。一番下は物流倉庫区。 ▽右の模型:中高一貫校区を拡大。ブルーは学校棟や寄宿舎など建物。グリーンはラグビー場など校庭。

放射性同位元素含む分析機器を誤廃棄 筑波大

筑波大学(つくば市天王台)は1日、放射性同位元素のニッケル63を含む分析機器、ガスクロマトグラフの検出器1台を、適正な手続きをとらずに誤って廃棄してしまったと発表した。 同大研究推進部研究企画課によると、誤廃棄した機器は縦、横、高さいずれも30センチほどの大きさで、大学キャンパス内の生物農林学系棟D棟の101実験室にあった。同棟の改修工事に伴い9月4~8日、長期間使用していない他の大量の実験機器と一緒に、同実験室の使用責任者であり同機器の使用責任者である教員が一斉廃棄した。 その後10月30日、同大の放射線管理委員会から管理状況の確認があり、翌31日、誤って廃棄してしまったこと、すでに溶融処理されてしまい回収が見込めないことが分かり、同大は同日、国の原子力規制委員会と県警に誤廃棄を報告した。 10月26日に同大生命環境エリア支援室に提出された産業廃棄物管理票(マニフェスト)によると、誤廃棄した機器は、9月13~16日にかけて産廃処理業者に廃棄物として回収され、10月7日には、破砕処理を行った上で、鉄くずはリサイクル業者が溶融処理するなど最終処分を終えていた。処分に際しては中間処分場で処理業者が放射線チェックを実施したが、放射線は検出されなかったという。 機器内のニッケル63は、ステンレスで覆われ遮へいされており、取り外しができない構造になっているという。同大は、処理過程の圧縮や破砕によって壊れる可能性はなく、人体や環境への影響はないと考えられるとしている。 誤廃棄した機器は2005年1月に同大が取得した。廃棄されるまで使用できる状態だったが、機器を使用していた教員が退職した後は、長期間使用されてない状態だったという。 本来は、機器の製造メーカーや放射性物質を扱う専門業者に処理を依頼すべきだった。誤廃棄の原因について同大は、廃棄にあたり確認が不十分だったこと、機器を使用していた教員との引き継ぎが不十分で、退職後は機器が長期間使われていなかったのに速やかな処分ができていなかったことが原因だとしている。 再発防止策として、放射性同位元素を含む機器について全学的に再点検を実施するほか、管理責任者に対し無断廃棄の禁止を徹底すると共に、その内容を記載したシールを目立つところに貼るなどとしている。 同大は「適正な手続きをとらずに誤って廃棄するといった事態を二度と起こさないよう、保管、管理に関して注意を要する機器のリスト化、学内における管理ルールの再徹底、教職員への再教育など、再発防止と適切な危機管理に努めて参ります」などしている。

放射線治療装置をリニューアル《メディカル知恵袋》1

【コラム・大城佳子】筑波メディカルセンター病院の医療従事者がこのコラムを担当することになりました。少し難しいかもしれませんが、皆さまのご参考になればと思っています。 放射線治療とは 放射線治療は手術や薬物療法と並び、がんの治療の中で重要な役割を果たしています。放射線治療はその名前の通り放射線をがんに照射します。放射線が当たったがん細胞はDNAに損傷を受け、死滅していきます。陽子線や重粒子線も放射線治療の一つです。当院では最も一般的なX線を使った治療を行っています。 X線はレントゲンやCT検査に用いられています。レントゲン検査の際に何の刺激を感じることなく、すぐに終わってしまうのと同様に、放射線治療も痛みや熱を感じることなく、短時間で終了します。体への負担が少ないことが放射線治療の最大の利点です。 そして放射線治療は「病気を治す」という根治目的以外にも、症状を良くする緩和照射、例えば、がんの痛み止めや麻痺の予防、止血などにも効果を発揮します。ですから、放射線治療はがん治療において幅広い効果を期待できます。 一般的にがん細胞は正常細胞にくらべて放射線に対して弱いため、毎日少しずつ照射をすることにより、正常な細胞を回復させながら、がん細胞だけを死滅させることができます(図1)。そのため、放射線治療では一般的に平日毎日の通院が必要です。図1 新しくなった放射線治療 近年、より高精度で効果的、そしてより副作用が少ない治療を目指して、放射線治療技術は目覚ましい進歩を遂げています。 当院では2015年以降、強度変調放射線治療(Intensity modulated radiotherapy : IMRT)を導入しています。これは「機械から出てくるビームの強さを変えて、避けたい臓器の線量を下げて、目的の腫瘍(しゅよう)にたくさん放射線を当てる」という治療です。当初は前立腺癌の治療にのみ利用されていましたが、最近は肺や骨盤など、様々な部位の照射に応用しています。 これにより、これまで治療が難しかった症例が治療できるようになったり、より副作用を少なく治療できるようになったりしています。 今回(2023年10月)、新しい放射線治療の機器(リニアック)が稼働します(写真)。通常の放射線治療に加えて、より高精度な治療に特化した仕様となっています。 小さな脳転移に対しては定位照射が適応となることが多いです。定位照射とはピンポイント照射ともいわれる治療です。小さな腫瘍に対して、大きな線量の放射線を少ない回数で照射することにより、強い効果を発揮します。これまで、複数個の転移に対して定位照射を行う場合は、一個ずつ治療する必要がありましたが、新リニアックでは一度に複数個の転移を治療することができるため、治療期間を短縮することができます(図2)。 また、近年では背骨(脊椎)の転移に対しても、定位照射を行うとより進行を抑えることができ、高い効果が期待できることが報告されています。しかしながら、背骨の中には太い神経の束である脊髄があり、たくさんの放射線が脊髄に照射されてしまうと副作用により麻痺が生じてしまいます。そのため、定位照射は非常に難しく、再照射も困難でした。 しかし、新リニアックには背骨の定位照射に特化したソフトが導入されたため、これまでに比べて定位照射のハードルが下がり、再照射が可能になる機会も多くなります。 最近の放射線治療 日本では歴史的背景から一般的に放射線に良い印象は持たれていません。しかしながら、医療で用いる放射線はその安全性が確立されています。また、一昔前は放射線治療=治らないという時代もありました。しかし、わずか10年前と比べても、現在の放射線治療の技術は格段に進歩し、より効果が高く、より安全になっています。 放射線治療の方法は様々です。ここにご紹介した高精度照射ではなく、古典的で簡単な放射線治療が最適な場合もあります。茨城県は通常のX線治療のみならず、筑波大学に陽子線治療、つくばセントラル病院にサイバーナイフを有しており、非常に放射線治療機器に恵まれています。 当院では、必要があればこれらの近隣施設にご紹介し、それぞれの特性を生かしながら、地域全体で、できるだけ速やかに、最適な治療を提供していきたいと考えています。(筑波メディカルセンター病院 放射線治療科診療科長) 【注】この記事は筑波メディカルセンター病院広報誌「アプローチ89号」でもご覧いただけます。

放射線治療装置をリニューアル《メディカル知恵袋》1

【コラム・大城佳子】筑波メディカルセンター病院(つくば市天久保)の医療従事者がこのコラムを担当することになりました。少し難しいかもしれませんが、皆さまのご参考になればと思っています。 放射線治療とは 放射線治療は手術や薬物療法と並び、がんの治療の中で重要な役割を果たしています。放射線治療はその名前の通り放射線をがんに照射します。放射線が当たったがん細胞はDNAに損傷を受け、死滅していきます。陽子線や重粒子線も放射線治療の一つです。当院では最も一般的なX線を使った治療を行っています。 X線はレントゲンやCT検査に用いられています。レントゲン検査の際に何の刺激も感じることなく、すぐに終わってしまうのと同様に、放射線治療も痛みや熱を感じることなく、短時間で終了します。体への負担が少ないことが放射線治療の最大の利点です。 そして放射線治療は「病気を治す」という根治目的以外にも、症状を良くする緩和照射、例えば、がんの痛み止めや麻痺の予防、止血などにも効果を発揮します。ですから、放射線治療はがん治療において幅広い効果を期待できます。 一般的にがん細胞は正常細胞に比べて放射線に対して弱いため、毎日少しずつ照射をすることにより、正常な細胞を回復させながら、がん細胞だけを死滅させることができます(図1)。そのため、放射線治療では一般的に平日毎日の通院が必要です。 新しくなった放射線治療 近年、より高精度で効果的、そしてより副作用が少ない治療を目指して、放射線治療技術は目覚ましい進歩を遂げています。 当院では2015年以降、強度変調放射線治療(Intensity modulated radiotherapy : IMRT)を導入しています。これは「機械から出てくるビームの強さを変えて、避けたい臓器の線量を下げて、目的の腫瘍(しゅよう)にたくさん放射線を当てる」という治療です。当初は前立腺がんの治療にのみ利用されていましたが、最近は肺や骨盤など、様々な部位の照射に応用しています。 これにより、これまで治療が難しかった症例が治療できるようになったり、より副作用を少なく治療できるようになったりしています。 今回(2023年10月)、新しい放射線治療の機器(リニアック)が稼働します(写真)。通常の放射線治療に加えて、より高精度な治療に特化した仕様となっています。 小さな脳転移に対しては定位照射が適応となることが多いです。定位照射とはピンポイント照射ともいわれる治療です。小さな腫瘍に対して、大きな線量の放射線を少ない回数で照射することにより、強い効果を発揮します。これまで、複数個の転移に対して定位照射を行う場合は、一個ずつ治療する必要がありましたが、新リニアックでは一度に複数個の転移を治療することができるため、治療期間を短縮することができます(図2)。 また、近年では背骨(脊椎)の転移に対しても、定位照射を行うとより進行を抑えることができ、高い効果が期待できることが報告されています。しかしながら、背骨の中には太い神経の束である脊髄があり、たくさんの放射線が脊髄に照射されてしまうと副作用により麻痺が生じてしまいます。そのため、定位照射は非常に難しく、再照射も困難でした。 しかし、新リニアックには背骨の定位照射に特化したソフトが導入されたため、これまでに比べて定位照射のハードルが下がり、再照射が可能になる機会も多くなります。 最近の放射線治療 日本では歴史的背景から一般的に放射線に良い印象は持たれていません。しかしながら、医療で用いる放射線はその安全性が確立されています。また、一昔前は放射線治療=治らないという時代もありました。しかし、わずか10年前と比べても、現在の放射線治療の技術は格段に進歩し、より効果が高く、より安全になっています。 放射線治療の方法は様々です。ここにご紹介した高精度照射ではなく、古典的で簡単な放射線治療が最適な場合もあります。茨城県は通常のX線治療のみならず、筑波大学に陽子線治療、つくばセントラル病院にサイバーナイフを有しており、非常に放射線治療機器に恵まれています。 当院では、必要があればこれらの近隣施設をご紹介し、それぞれの特性を生かしながら、地域全体で、できるだけ速やかに、最適な治療を提供していきたいと考えています。(筑波メディカルセンター病院 放射線治療科診療科長) 【注】この記事は筑波メディカルセンター病院広報誌「アプローチ89号」でもご覧いただけます。

永田氏再任へ 筑波大 学長選考行わず

筑波大学(つくば市天王台)は24日、任期満了に伴う次期学長予定者に、現学長の永田恭介氏(70)が決定したと発表した。学長選考は行わず、学長選考・監察会議(議長・河田悌一元関西大学学長、学内・学外委員各10人で構成)の再任審査により決定した。再任後の任期は来年4月1日から2027年3月31日までの3年間。文科相が任命する。 同大の学長選考要項によると、学長の任期が満了する時は、学長候補者の中から新たな学長の選考を行うことになっている。一方、再任される場合の任期が新たな中期計画期間にまたがらず、現学長に再任の意思がある場合は、学長選考は行わず、学長選考・監察会議が再任の審査をすることになっている。 今回、現学長が再任された場合の任期は第4期中期計画期間(22年4月~28年3月の6年間)内にあり次の第5期計画にまたがらないこと、永田氏から再任の意思が示されたことから、新たな学長の選考は実施しなかったという。 再任審査にあたって同会議は5月24日と9月20日、手順の確認と検討を実施、さらに永田氏から提出があった業績調書と所信表明書に基づいて10月24日、永田氏と面談した。 審査の結果、永田氏は人格が高潔で学識に優れ、大学における教育研究活動を適切かつ効果的に運営する能力を有していること、情熱と実行力を有し、ビジョンを明示しながら中期計画を策定・推進し、大学の卓越性を高めるーとして次期学長予定者に決定した。 永田学長は東京大学薬学部薬学科卒、国立遺伝学研究所助手、東京工業大学生命理工学部助教授、筑波大学基礎医学系教授などを経て、2013年4月から同大学長を務める。 前回、2020年の学長選考では、永田氏の再任をめぐって、最長6年だった学長任期の上限が撤廃されたこと、教職員の意見聴取で対立候補の得票数の方が多かったことなどから、同大の教員有志らでつくる「筑波大学の学長選考を考える会」(共同代表・竹谷悦子、吉原ゆかり教授)が選考プロセスの正当性を問う声を挙げている(20年10月21日付、23年3月27日付)。

土地の守護精霊「ゲニウス・ロキ」《訪問医は見た!》5

【コラム・平野国美】今日は、最近知り得た知識を駆使して、お話をさせていただきます。テーマは「地霊(ちれい)」です。オカルトの姿を見せられるかと、嫌な予感をされる方も多いと思います。NEWSつくばも、コラムニストの人選を間違えたと悔やんでおられるかもしれません。でもご心配なく。職業柄、スピリチュアル、オカルトとは一線を引いております。 この地霊とは、ローマ神話における土地の守護精霊ゲニウス・ロキ(genius loci)の和訳で、大地に宿る精霊や霊的存在を示す言葉なのです。やはり、スピリチュアルかとお思いでしょうが、今の欧米では「土地の雰囲気」や「土地柄」を意味し、本来の守護精霊を意味することはなくなっています。 ノスタルジアという単語が、元はホームシックのような精神科用語であったのが、今は「過去に対する懐かしさ」を意味するようになったように、言葉の意味が変遷したのでしょう。 叱られてしまいますが、学者が設計した計画都市は面白くありません。かつての学識者が私の患者さんとなり、うそか真実かわかりませんが、飛行機から見たレニングラード(現在の名称はサンクトペテルブルク)のような風景の都市を造りたいと語っていた記憶があります。 「つくばシンドローム」という言葉 職住一体型の計画都市=つくばの黒歴史として、「つくばシンドローム」という言葉を覚えている方もあるかと思います。提唱者は、筑波大学医学系の名物教授であった小田晋先生です。 小田先生は、授業で「人間にとって街路は曲がりくねっていなくては駄目。真っすぐなんてありえない。駅前だって、赤提灯があって、ちょっと酔って、電車に30分ぐらい乗って帰らなくては、職場から家へのリセットができない」と、学者らしからぬ話をされていました。しかし、先生は大事な公衆衛生の話をされていたのだと、今、思います。 その後、つくばから東京駅へのバスの運行、そして、つくばエクスプレス(TX)の開通によって、こういった問題は解消されていったのです。つくばに限らず、政治家や都市工学の専門家は機能的な街を提示します。TXは通ったものの、この街には多様な居場所がまだ形成されていないと思うのです。逆に壊されたかも…と。まだ、「地霊」が宿っていないかも知れません。 地霊ゲニウス・ロキとは何でしょうか? 秘められた時間や歴史を大衆が織り込んでいくこと? 私は、上の写真のネオンサインとかに「地霊」を感じます。見慣れた永谷園のネオン、姫路駅前の揖保乃糸のネオンに。ああ、ここへ来たのだと気づかせてくれるパワーを感じます。これを見つける感性も必要なのだと思うのです。(訪問診療医師)

土地の守護精霊「ゲニウス・ロキ」《訪問医は見た!》5

【コラム・平野国美】今日は、最近知り得た知識を駆使して、お話をさせていただきます。テーマは「地霊(ちれい)」です。オカルトの姿を見せられるかと、嫌な予感をされる方も多いと思います。NEWSつくばも、コラムニストの人選を間違えたと悔やんでおられるかもしれません。でもご心配なく。職業柄、スピリチュアル、オカルトとは一線を引いております。   この地霊とは、ローマ神話における土地の守護精霊ゲニウス・ロキ(genius loci)の和訳で、大地に宿る精霊や霊的存在を示す言葉なのです。やはり、スピリチュアルかとお思いでしょうが、今の欧米では「土地の雰囲気」や「土地柄」を意味し、本来の守護精霊を意味することはなくなっています。 ノスタルジアという単語が、元はホームシックのような精神科用語であったのが、今は「過去に対する懐かしさ」を意味するようになったように、言葉の意味が変遷したのでしょう。 叱られてしまいますが、学者が設計した計画都市は面白くありません。かつての学識者が私の患者さんとなり、うそか真実かわかりませんが、飛行機から見たレニングラード(現在の名称はサンクトペテルブルク)のような風景の都市を造りたいと語っていた記憶があります。 「つくばシンドローム」という言葉 職住一体型の計画都市=つくばの黒歴史として、「つくばシンドローム」という言葉を覚えている方もあるかと思います。提唱者は、筑波大学医学系の名物教授であった小田晋先生です。 小田先生は、授業で「人間にとって街路は曲がりくねっていなくては駄目。真っすぐなんてありえない。駅前だって、赤提灯があって、ちょっと酔って、電車に30分ぐらい乗って帰らなくては、職場から家へのリセットができない」と、学者らしからぬ話をされていました。しかし、先生は大事な公衆衛生の話をされていたのだと、今、思います。 その後、つくばから東京駅へのバスの運行、そして、つくばエクスプレス(TX)の開通によって、こういった問題は解消されていったのです。つくばに限らず、政治家や都市工学の専門家は機能的な街を提示します。TXは通ったものの、この街には多様な居場所がまだ形成されていないと思うのです。逆に壊されたかも…と。まだ、「地霊」が宿っていないかも知れません。 地霊ゲニウス・ロキとは何でしょうか? 秘められた時間や歴史を大衆が織り込んでいくこと? 私は、上の写真のネオンサインとかに「地霊」を感じます。見慣れた永谷園のネオン、姫路駅前の揖保乃糸のネオンに。ああ、ここへ来たのだと気づかせてくれるパワーを感じます。これを見つける感性も必要なのだと思うのです。(訪問診療医師)

国連難民高等弁務官、筑波大で学生らと意見交換

来日中のフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官が20日、つくば市を訪れ、筑波大学(同市天王台)で学生らと意見交換した。 グランディ氏はまず、公募で集まった約40人の学生や留学生を前に講演し、「中東、ウクライナ、エチオピアなど世界の難民は大変厳しい状況に置かれている」とし、「難民問題の解決はさまざまなグループが共に手を携えて連携をとること」だなどと話した。日本については「大変重要な寄付国であり、ソフトパワーの重要な国だ」などと述べた。 学生からは、日本政府の難民受け入れ数の少なさについての質問も出た。グランディ氏は「日本は多数の難民を受け入れている国ではないが、状況は変わりつつある。ウクライナからの避難者を難民としてではなく避難民として受け入れるなど、少しずつ国を開いている」などと話した。 緊迫しているイスラム組織ハマスとイスラエルとの衝突については「中東で10日前から起きている暴力にショックを受けている」とし、「ガザでは薬、水、あらゆるものが足りない。まずは停戦を実現しなくてはならない」などと強調した。 グランディ氏は2016年に国連難民高等弁務官に就任した。就任前の05年から国連パレスチナ難民救済事業機関の事務局次長、10年から14年まで同事務局長を務めていた。 今回、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を支援する日本国内の様々な機関へのお礼や今後の連携強化に向けた意見交換、日本が共同議長国を務め12月にジュネーブで開催される第2回グローバル難民フォーラムへの後押しを依頼するため来日した。 つくばでは20日午前、つくば市役所を訪問し五十嵐立青市長と懇談後、筑波大に移動。永田恭介学長や五十嵐市長らと昼食をとった後、学生と約50分間、意見交換した。 ウクライナの首都キーウから避難し昨年12月に来日した同大特別聴講学生のミコラ・ママンチュクさん(21)はグランディ氏との意見交換について「ユニークで魅力的だった。(グランディ氏は)筑波大学のすばらしさを覚えていてくれると思う」などと感想を話した。

創業39年、筑波大近くの「フライパン」 《ご飯は世界を救う》58

【コラム・川浪せつ子】お店の前をよく通り、気になっているけど、行ったことのないお店ってありませんか? 筑波大学の北側、西大通りを曲がってすぐのお店。私にとって、ここ「フライパン」さん(つくば市春日)がそんな所でした。 我が家からだと、西大通りから東大通り方面に行くときの狭い抜け道。ずっとずっと前からあるなぁ~と。入店してみて驚いたのは、創業39年という、長く地域に愛されてきたお店でした。 東京教育大学が、筑波山がある地域に移転して筑波大学となったのが1973年。つまり50年前。そのころから、新規のお店がたくさん出来たのでしょうね。でも、そんなに長く続いているお店は、ほとんどないと思います。 私がつくばに来てから、この秋で42年に突入です。運転免許証を持っていなかった私は、来てまず一番に自動車教習所に通いました。週に数回、渋谷まで仕事で通わなくてはいけないのに、荒川沖駅まで行くのだけでも大変でした。 建築パースの仕事を続けて、こちらでも受注したくて、電話帳で探した建築設計事務所にDM(ダイレクトメール)を100枚出しました。そのときに知り合った設計事務所の方々とのご縁は、今でも続いています。 ささみを上手にいろいろ工夫 「フライパン」さんは、ささみを上手にいろいろ工夫して、提供してくれます。大学の近くのお店ですから、学生さんでもお手頃価格で食べられるよう、工夫なさっているのでしょうね。 昨今の物価高で、飲食店も大変と思います。我が家から歩いて行ける居酒屋さんのランチが、大のお気に入りでしたが、今年に入って閉店されました。居酒屋さんは、特にコロナで打撃が大きかったのだと…。また円安もあり、どんな業界も生き抜いていくのが大変ですね。消費者はどうしても、お財布のひもが堅くなります。 でも、お店には通いたいので、上手に節約しながらうかがうことで、応援させて頂きたいと思います。(イラストレーター)

創業39年、筑波大近くの「フライパン」《ご飯は世界を救う》58

【コラム・川浪せつ子】お店の前をよく通り、気になっているけど、行ったことのないお店ってありませんか? 筑波大学の北側、西大通りを曲がってすぐのお店。私にとって、ここ「フライパン」さん(つくば市春日)がそんな所でした。 我が家からだと、西大通りから東大通り方面に行くときの狭い抜け道。ずっとずっと前からあるなぁ~と。入店してみて驚いたのは、創業39年という、長く地域に愛されてきたお店でした。 東京教育大学が、筑波山がある地域に移転して筑波大学となったのが1973年。つまり50年前。そのころから、新規のお店がたくさん出来たのでしょうね。でも、そんなに長く続いているお店は、ほとんどないと思います。 私がつくばに来てから、この秋で42年に突入です。運転免許証を持っていなかった私は、来てまず一番に自動車教習所に通いました。週に数回、渋谷まで仕事で通わなくてはいけないのに、荒川沖駅まで行くのだけでも大変でした。 建築パースの仕事を続けて、こちらでも受注したくて、電話帳で探した建築設計事務所にDM(ダイレクトメール)を100枚出しました。そのときに知り合った設計事務所の方々とのご縁は、今でも続いています。 ささみを上手にいろいろ工夫 「フライパン」さんは、ささみを上手にいろいろ工夫して、提供してくれます。大学の近くのお店ですから、学生さんでもお手頃価格で食べられるよう、工夫なさっているのでしょうね。 昨今の物価高で、飲食店も大変と思います。我が家から歩いて行ける居酒屋さんのランチが、大のお気に入りでしたが、今年に入って閉店されました。居酒屋さんは、特にコロナで打撃が大きかったのだと…。また円安もあり、どんな業界も生き抜いていくのが大変ですね。消費者はどうしても、お財布のひもが堅くなります。 でも、お店には通いたいので、上手に節約しながらうかがうことで、応援させて頂きたいと思います。(イラストレーター)

サッカーで研究者同士の交流を 21日、筑波大でサイエンティスト杯

サッカーを通して研究者同士の交流を促進しようと、筑波大学(つくば市天王台)の学生団体「ワールドフットつくば(World Fut TSUKUBA)」と同大体育スポーツ局が21日、スポーツイベント「つくばサイエンティストカップ(TSUKUBA SCIENTISTS CUP)」を同大のサッカー場、セキショウフィールドで開催する。 参加者は当日、5人制のチームを組み、8チーム程度に分かれて予選試合を行い、勝ち上がったチームで決勝トーナメントを行う。参加者の研究分野がそれぞれ異なるよう、同大体育スポーツ局と同団体によりチーム編成が行われる。 参加対象は研究に携わっている男女で、市内外、文系、理系など大学や研究機関、企業などの所属を問わない。大学生や大学院生、サッカー未経験者でも参加可能だ。サッカーを通して研究者同士や研究者と学生の横のつながりを生み出し、新たなコミュニティを提供する。 同団体はこれまで、国内でチャリティーフットサルイベントを開催、また国外活動の一環として、カンボジアを拠点にサッカー教室を開催し、現地小学校にサッカーグラウンドを建設してきた。昨年11月には、同大サッカー場でサッカーワールドカップ(W杯)のパブリックビューイングを企画し、開催している。 今回学生団体が、つくば市に集まっている研究者に着目し、「サッカーを通して世界中の人々に笑顔を」という同団体の理念と重ね、昨年11月に企画が始動した。 その後、大学組織の同大体育スポーツ局に企画提案を行い、今回のイベントが具体化した。体育スポーツ局が主催、同団体が協力という形で初めてタッグを組んだ。 イベントの開催にあたり体育スポーツ局は、市内各研究所にイベントに関するメール案内の送付や大学内で宣伝のためのチラシ配り、同団体はSNSを利用して参加を呼び掛けてきた。 同団体プロジェクトリーダーで、理工学群・応用理工学類3年の山内健太郎さん(21)は「父は研究者で憧れの存在。サッカーは幼い頃から親しみがある。二つはまさに自分の人生そのもの。今回、ご縁のあるすべての人に感謝し、やってよかったと思えるようなイベントにしたい」と話した。同団体の広報で、社会国際学群・国際総合学類1年の佐俣友彬さん(19)は「このイベントの開催は、研究学園都市であるつくばにとってもプラスになること、成功させたい」と話した。 体育スポーツ局の海老原加恵さん(27)は「文理問わず、研究に関わる様々な方に気軽に来場してもらい、筑波大学をより身近な存在にしてもらえれば」と話した。 当日は会場のサッカー場の半分を予選や決勝トーナメント戦に使用し、残りの半分は「PK体験」や、シュートの速度を測る「シュートスピード」、片栗粉と水を用い力をかけると固くなる「ダイラタンシー現象」を体験できる場など、家族連れの来場者も楽しむことができるブースを企画中だ。イベント終了後には同大第一サッカー場で開催される筑波大学蹴球部による関東大学サッカーリーグのホームゲーム公式試合(対東海大学)を観戦できる。(上田侑子) ◆つくばサイエンティストカップは10月21日(土)午前9時〜午後1時30分まで、つくば市天久保3-1、同大キャンパス内のセキショウフィールドで開催。参加申し込みには事前予約が必要、申込締切は20日(金)午後5時。体験ブースは事前予約なしで入場可能。サイエンティストカップの参加申し込みフォームはこちら。イベントに関する情報はワールドフットつくばのX(旧ツイッター)や公式ホームページへ。

料理はデザインである《デザインについて考える》1

【コラム・三橋俊雄】みなさん、はじめまして! 私がデザインの道を歩み出してから、はや半世紀が過ぎました。幼い頃から“絵を描くこと”と“ものづくり”が好きだった私にとって、高校3年時に知った「工業デザイン」の世界は、思ってもみなかった出会いでした。大学は工業意匠学科に進学し、卒業研究では「障害児のためのデザイン」を行いました。 その後、デザイン事務所に入り「プロダクトデザイン」に従事。36歳でもう一度学生に戻り、「地域づくりとデザイン」について学びました。その後、大学教員となってからは、主に「障害者の福祉用具デザイン」や「過疎地域の活性化デザイン」を学生たちと進めてきました。大学で最後に関わったテーマは、「遊び仕事(マイナー・サブシステンス)」という、人間の「生き方のデザイン」でした。 こうして私が歩んできたデザインの道を振り返りながら、みなさんと「デザインの世界」について楽しく語り合えることができればと思っております。 中華の青椒肉絲を作る  今回は、「料理はデザインである」というお話からいたしましょう。 人は、お腹がすくと「今日は何を作ろうか」と思案します。冷蔵庫をのぞくと、豚肉、ピーマン、タケノコなどの食材があります。そこで、「チンジャオロースー(青椒肉絲)を作ろう」と思い立ちます。もちろん、「青椒肉絲」の具材が台所になければ、必要なものを買いに行くことから始めます。酒、醬油(しょうゆ)、それにオイスターソースなども確認して、料理に取りかかります。 このように、「料理をする」とは、「お腹がすいた」という課題(問題)に対して、食べたい料理をイメージし、食材や調理道具など、台所の限られた条件の中でやりくりしながら料理を行い、最後は食べる(課題を解決する)という一連の行為であり、それは「デザイン」をすることに他なりません。 自分をすてきに見せる また、あなたが、外出する前に鏡の前で、帽子からドレス、靴下、バッグなど、あれこれと悩み、選ぶという行為も、「自分をすてきに見せたい」という目標に向けた課題解決型の創造的行為であり、それも「デザイン」と言えるでしょう。 そのように考えたら、自転車を直すのもデザインですし、お母さんが赤ちゃんの将来を考えながら育てていくこともデザインです。 このように、わたしたちは、「目標(課題)を抱き」「いろいろ考えて」「それを実行し」「目標に到達する(解決する)」というデザインの行為を、無意識のうちに、日々、行っているわけです。すなわち、みなさん一人ひとりが「デザイナー」であると言っても過言ではないのです。(ソーシャルデザイナー) 【みつはし・としお】1973:千葉大学工業意匠学科卒業/1973〜6年間:GKインダストリアルデザイン研究所/1979〜6年間:二番目のデザイン事務所/1985〜6年間:筑波大学(デザイン専攻)・千葉大学(環境科学専攻)にて学生/1991〜6年間:筑波技術短期大学・千葉大学にて教官/1997〜18年間:京都府立大学にて教員。6年単位で「居場所」を替えながら、さまざまな人と出会い、さまざまなデザインを行ってきました。退職後つくばに戻り、「竹園ぷらっと」「ふれあいサロン」「おやじのキッチン」など、地域の「居場所づくり」「まちづくり」のデザインを行っています。

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