火曜日, 4月 23, 2024
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赤ちゃんの股関節脱臼をツイッターで無料相談 つくば市の医師、中川将吾さん

【伊藤悦子】土浦のインターネットテレビ「Vチャンネルいばらき」は、12日放映の第102回NEWSつくばチャンネルのゲストに、つくば市の小児整形外科医中川将吾さんを招いてインタビューした。 https://youtu.be/t7E02K0TRAE 中川さんは、赤ちゃんの股関節脱臼の無料相談を、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどSNS上で行っている。 はじめは、赤ちゃんの写真や動画をツイッターに出している保護者に、アドバイスをする程度だった。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響で、乳幼児健診が中止や延期になったため股関節脱臼が見逃されてしまうことを懸念、積極的にPRしたと話す。(4月29日付) 最近は、SNSをやっていない保護者向けにLINE(ライン)でも相談を受け付けているという。 赤ちゃんの股関節脱臼は痛みがほとんどないため、気づきにくい。もし足が開きにくくおむつが替えにくい、足の付け根のしわに左右差があるなど気になった場合、専門医の受診を勧めている。 中川さんはまた、リハビリに力をいれたファミリー向けクリニックをつくば市内に設立する予定。子どもがリハビリ中に、お母さんはジムで運動したり、カフェでお茶を飲んだりできるクリニックにしたいと話している。

最盛期の産地、天童を応援 27日土浦でサクランボフェア

【伊藤悦子】土浦市観光協会(土浦市中央)は27日、「天童のサクランボ応援セール」として、山形県天童市で生産のサクランボ「佐藤錦」を販売する。「サクランボの王様」と呼ばれる人気品種で、甘味と酸味の絶妙なバランスが特徴。土浦、天童両市は観光物産等相互交流協定を締結している。 例年の「天童フェア」では、天童市と同市観光物産協会の職員が土浦を訪れ、土浦市と同市観光協会の職員で協力して実施していた。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、今回は土浦市と同市観光協会の職員のみで対応する。市観光協会の浅川善信主任によると、「天童市からの移動も大変ではないか。代わりに販売することを伝えた」という。 天童市観光物産協会の堀武美主任は、電話の取材に「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、サクランボ狩りを自粛、中止にした農家も多く、観光客も減って打撃を受けた」と答える。「今年の佐藤錦は豊作で味もかなりおいしい。特に土浦で販売する27日ごろは最盛期。ぜひ天童のサクランボを味わって」とアピールしている。 今回は贈答用1キロ詰めが50箱、200グラム入りは320パックを販売する予定。天童特産の漬物なども販売する。 天童市と土浦市は江戸時代末期、天童市内の8村が、土浦藩領だったことが縁で、2000年に相互交流協定を締結。互いに観光交流、特産品の販売を行っている。今年は20周年にあたる。 ◆「天童のサクランボ応援フェア」 27日午前10時~午後3時、土浦まちかど蔵(中央1丁目)と小町の館(小野)の2会場で。問い合わせは土浦市観光協会(電話029-824-2810)

コロナに負けるな!カヌーやキャンプ、サイクリングで元気に

https://www.youtube.com/watch?v=3khVds7eLsA 【伊藤悦子】19日放映の土浦のインターネットテレビ「Vチャンネルいばらき」、第101回NEWSつくばチャンネルは、霞ケ浦で遊覧船を運航するラクスマリーナ(土浦市川口)取締役の秋元昭臣さんをゲストに迎えて話を聞いた。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で霞ケ浦やマリーナのイベントもキャンセルが続いたが、社員の「コロナに負けず頑張ろう」の気持ちで、同社のマスコットキャラクター「まりりんちゃん」が「コロナに勝つ!頑張ろう!」と呼び掛ける缶バッジを作ったと話す。 また緊急事態宣言の解除を受け、予約制のカヌー体験や霞ケ浦湖畔でのキャンプなどのイベントを始めたという。(5月28日付) ラクスマリーナでは広域レンタサイクルも楽しめる。敷地内には土浦駅から歩いて行けるキャンプ場でもあるので、外出自粛していた分、たっぷり楽しんでほしいと秋元さんは話した。また自宅で霞ケ浦温泉を味わいたい人には、温泉宅配もあるそうだ。

社会力を磨く「旅キャリ」 クラウドファンディングで資金を募集

https://youtu.be/ixLCdfMx0V0 【伊藤悦子】土浦市のインターネットテレビ「Vチャンネルいばらき」は、12日放映の第100回NEWSつくばチャンネルに「旅キャリ」代表武田直樹さんをゲストに招いてインタビューした。 武田さんは大学教員を退職後、自主運営組織「旅キャリ」を立ち上げた。「旅キャリ」は「旅を通してキャリア(社会力)を磨く」ことを目的としている(4月26日付)。 武田さん自身、世界中を旅して、旅先で日本では想像できないような生き方を積んでいる。キャリアを積んでいる人に出会い、情報発信をしていくという。旅の資金を集めるため、クラウドファンディングにも挑戦した。 教員時代に学生に勧めたことがあったクラウドファンディングを自身で行うのは初めて。やってみて企画力、発信力が問われ、お金のことも学ぶことができるため教育に向いていることに気づいたそうだ。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外に行くのが難しい時期だが、解禁になったら最初の国はサウジアラビアを予定しているという。

「父の日」に土浦の花を贈って 市長先頭に産地応援の呼びかけ

【伊藤悦子】新型コロナウイルス感染拡大の影響から、出荷が大きく低迷した市内の花き農家を応援しようと、土浦市が安藤真理子市長を先頭に「父の日に土浦の花を送ろう」の呼び掛けを行っている。市役所1階ロビーには、市職員による手作りの展示コーナーが設けられ、市で栽培されたグラジオラス、アルストロメリアなど色とりどりの花が飾られている。 同市は北部の今泉地区などを中心に花き栽培がさかんで、グラジオラスは県の銘柄産地に、アルストロメリアは同銘柄推進産地に指定されているのをはじめ、ガーベラ、コギク、ヤナギ類などが生産されている。しかし、今季は卒業式や入学式、歓送迎会など多くのイベントが中止になったことから、花の需要が低迷、花き農家は大きな打撃を受けた。 アルストロメリアの出荷量は4月、前年同月の約21万本から約15万本に落ち込んだ。卸売価格も1本当たり27円が15円まで下落した。グラジオラスは昨年5月の出荷量が約28万本。今年はこれから出荷のピークを迎えるが、減少が予想される。卸売価格も105円から50円まで低下しているという。 このため、安藤市長は「新型コロナウイルスの影響で、市内の花き農家は大きな打撃を受けた。父の日にはぜひ地元の花を送ってほしい」と市民に呼びかけた。市長は15日、市のグラジオラスを持って県庁に出向き、大井川知事にも協力を要請する。 父の日とわかる飾り付け 今年の「父の日」は21日。花の展示は、市役所1階吹き抜けエスカレーター脇のスペースで24日ごろまで。花は毎週木曜日に入れ替えているが、予算の関係で台座や花瓶、看板などすべて職員の手作り。展示に使用しているワイシャツやネクタイ、靴などは市職員からの借りものだそうだ。 展示を担当した市産業部農林水産課振興係主事、堤裕美さんは「遠くからみても父の日とわかるように飾り付けた。梅雨の時期でもあり、少しでもさわやかな印象になるよう作った」と話している。

【土浦市長会見】不振続く花産地の応援 「父の日」に花を贈って

【伊藤悦子】土浦市、安藤真理子市長の6月定例会見が1日、同市役所で開かれた。市では新型コロナウイルスの感染拡大影響により、出荷数が減少した花き生産農家を応援しようと「花の産地つちうら」をPRすると発表した。 今月21日の「父の日に花を贈ろう」というメッセージを「広報つちうら」のほかフェイスブック、ツイッターで発信。市役所1階のホール、吹き抜けエスカレーター脇のスペースにも、3週間ほど6月2日から花を飾る展示ブースを設置する。 市では茨城県の花き銘柄産地に指定されているグラジオラス、花き銘柄推進産地に指定されているアルストロメリアのほか、ガーベラなどの花の生産が盛んだ。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響で卒業式や歓送迎会などイベントの中止が相次ぎ、3割程度出荷本数が低下、市場価格は約半分になっているという。 アルストロメリアについては、昨年4月の出荷本数が約21万本だったが、今年は約15万本弱にとどまった。1本当たりの市場価格は、昨年27円だったが今年は15円まで低下している。 国の給付金の給付率は12% 10万円の特別定額給付金は、オンライン申請受付分は5月14日から、郵便による申請受付分は29日から送金が始まっている。給付率は12%という報告があった。6万7023世帯の1割にあたる書類の不備があったという。不備があった場合は、5月中に再連絡することになっている。 郵送での申請は毎日1万件程度届くが、申請人数と給付額の確認やデータ入力、作成に時間がかかっている。膨大なデータの処理が必要なため、サーバーを拡大して対応しているという。 また土日には使わない部署のパソコンに、臨時にシステムを導入して入力作業を進めている。なるべく早めに給付を行いたいという報告があった。5月末での申請数は、約5万3千件となっている。 市独自事業第2弾を実施 買物難民支援事業など 市独自事業の第2弾、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策を実施すると発表があった、令和2年度第4回一般会計補正予算約6500万円を計上する。 食料品などの買物が困難な人へ向けた、移動販売を新たに始める事業者には200万円の運営費を補助する。地場産品販売促進事業として、茨城県産品お取り寄せサイトに出品している事業者に対しては、商品配送料を補助する。事業費は送料900円×500件と送料1200円×500件を合わせた約100万円。 市内就学前児童6000人を対象に、1人当たり臨時給付金1万円を給付。約6000万円を計上する。 小野小町文芸賞 講演会は開催せず 市制施行80周年の節目となる「第21回常陸の国 小野小町文芸賞」について案内があった。昨年の応募は北海道から沖縄県まで30都道府県から4694点の応募があった。 今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、審査員による短歌・俳句の特別講演会は開催されない。2首(句)組として応募期間は6月1日から9月23日必着。土浦市観光協会事務局に持参するか郵送する。応募料は、大人が2組1000円、小中高校生無料。

「雲の上はいつも晴れ」活動でみんなを元気に プレアトレ土浦ステーションロビー

https://youtu.be/sBcxOPh2EqY 【伊藤悦子】土浦のインターネットテレビ「Vチャンネルいばらき」は、 5日放映の第99回NEWSつくばチャンネルのゲストに、SUUM&Co.(スームアンドコー)(東京都台東区)代表取締役、坂本修武さんを招いた。坂本さんは、プレイアトレ土浦内の食の複合施設「ステーションロビー」を経営している。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛などさまざまな不安が広がるなか、少しでもお客さんを元気づけようとステーションロビーは「雲の上はいつも晴れ活動」を行った。通勤客への無料コーヒー配布(4月15日付)のほか、テイクアウト、デリバリーなどを通して感じたことや、外出自粛が緩和されてからのステーションロビーのおすすめメニューなどもインタビューした。  

クラウドファンディングで医療従事者にお弁当を レストラン中台

https://youtu.be/Fw3C1DQ3hpg 【伊藤悦子】29日放映の土浦のインターネットテレビ「Vチャンネルいばらき」第98回NEWSつくばチャンネルは、土浦市桜町のレストラン中台3代目女将、中台理香さんをゲストに招いた。常連客の戸田さつきさんの発案で、クラウドファンディングで支援を募り、牛久市の旬の台所連根屋と共にお弁当を医療従事者に届けている(5月14日付)。新型コロナウイルス感染拡大による飲食店への影響、お弁当を作り、医療従事者に届ける思いなどをインタビューした。

ワンチームで感染予防 土浦市消防本部、動画で市民にメッセージ

【伊藤悦子】新型コロナウイルスの感染拡大に備え、土浦市消防本部(鈴木和徳消防長)は、救急隊員の厳重な感染予防対策を行う一方、「市民を元気づけたい」と動画を作成。市民との「ワンチーム」で危機に取り組んでいる。 救急隊員の徹底した感染予防 救急隊では「市民に新型コロナウイルスを広めないことが第一」(鈴木消防長)ながら、普段から感染防止対策をとって活動している救急隊員も最大限の防御を行っている。どのような状況の患者の搬送にも、隊員はN95マスク(米国労働安全衛生研究所認定の微粒子用マスク)、ゴーグル、手袋は2重、感染防護衣を上下身につけている。警防救急課課長補佐救急救助係長の齋藤英雄さんによると、感染を疑われた患者を何人か搬送したが、幸いすべての人が陰性だった。 消防署内では、危険区域と清潔区域をきっちり分けるゾーニングを採用しており、救急車が戻った場合、決まった動線を使う。救急車内はすべて消毒し、救急隊員は、慎重に感染防護衣を脱ぐ。脱衣時が最も危険だからだ。その後シャワーを浴びて、清潔な状態になってようやく建物内に入ることができる。 鈴木消防長は「ゾーニングも、通常より増えている消毒作業も、完全な終息が来るまで続けていく。新型コロナウイルスで怖いのは急速な重篤化。移ってはいけないし、移してはいけないことなので、徹底して行う」という。 動画で市民にメッセージ 一方、土浦消防本部では市民に向けてメッセージ動画を作成、配信している。「こんなときだからこそ一緒にがんばろう」というメッセージで始まる動画は、19日時点で再生回数が2000回を超えている。 動画づくりを発案したのは、鈴木消防長だ。ちょうど外出自粛期間だったので、家で過ごす人が多く、たくさんの人に見てもらうチャンスだと思ったそうだ。安藤真理子市長に動画作成を電話で伝えたところ、すぐ「協力します」という回答をもらえたという。 自然災害では『自助・共助・公助』といわれる。新型コロナウイルスは感染症による災害ととらえる消防本部では「まずは自分たちで身を守る、共に助け合う。私たちが公助を担う」と考える。「感染症で自助は手洗いやうがい、共助はソーシャルディスタンス、そしてマスク。動画で、もうちょっとみんなで頑張ろうということを伝えたい」と語った。 動画は、警防救急課警防係の持丸恒次さんが作成を担当。撮影は、訓練の休憩時間やお昼休みを利用し、出動や勤務に支障のない時間に行った。編集は持丸さんが非番の日に行った。慣れていなかったため大変なところもあったが、「とにかく早く出したかった。市民もストレスが溜まっている状況、明るい話題があまりなかったので、逆手にとって明るく元気づけられればいいと思った」と話す。 フレッシュさを出すため出演する隊員は40歳以下に限定した。最初のうちは恥ずかしそうだったが徐々に慣れてきて、撮影に苦労はなかったという。同本部にはラグビー経験者が多いこともあり、ラグビーボールを隊員たちでパスしながら、「ワンチーム」を表現。動画の最後に組織の中枢である消防長ら幹部から安藤市長にボールをパスし、「土浦市としての統一感」を出したという。 空高く伸びたはしご車の撮影には、職員の私物であるドローンを使った。メーンは手洗い動画。持丸さんは「時間の関係でカットしている部分もあるが、正しい手洗いの参考にしてほしい」と話す。「ゴールデンウイークからの自粛が続いているため、市民の皆さんには自粛疲れもあると思う。いずれにしても長期戦になる。少しでも明るい形でメッセージが伝われば」(鈴木消防長) ➡動画 土浦市消防本部からの応援メッセージ

県南名店の味を医療従事者へ クラウドファンディングで届くお弁当

【伊藤悦子】新型コロナウイルスとの戦いの最前線にいる医療従事者に、県南地域を代表する飲食店のお弁当を届けようという取り組みが行われている。レストラン中台(土浦市桜町)、旬の台所連根屋(牛久市神谷)とその常連客が立ち上げた「セーバーイーツ茨城」による活動で、クラウドファンディングで広く支援を募り、両店のお弁当を病院に届け始めた。 土浦、牛久の飲食店が常連客とタッグ 発案者は両店の常連客、戸田さつきさん(41)。新型コロナの影響から、両店とも売り上げが前年比80%減と苦境に立たされていた。「いつも旬の食材を使って、どんな料理でお客様に喜んでもらうかワクワクして考えていたのにむなしくなった」という中台義浩さん(55)の言葉に心を痛めた戸田さんはなんとかしたいと思った。 個人的なテイクアウトを毎食続けるわけにはいかず、「応援したいが食べられない」ジレンマがあった。折から戸田さんが親しむSNSのツイッターには、医療従事者へ応援や感謝の言葉があがる一方、「応援が拍手だけでいいのか?」など議論が交わされているのを目にした。 そこで、医療従事者へ感謝の気持ちを伝えるためお弁当を届ける「セーバーイーツ」を発案。お弁当作りならば、経営難に陥っている飲食店の仕事としてシフトできる。テイクアウトは土日に集中しがちだが、平日のスタッフの仕事もまかなえる。さらに「クラウドファンディングなら、多くの人々が感謝の気持ちを伝えることができるから、みんなが幸せになれるのでは」と考えたという。出資額は、医療従事者1人のお弁当代に相当する1500円からと決めた。 戸田さんとレストラン中台のシェフ中台義治さんは土浦生まれ、連根屋店主佐藤栄次さん(57)は牛久生まれだが、3人は県内の同じ高校出身。地元の味を届けようと、タッグを組んだ。 佐藤さんは、先にラジオで、都内で医療従事者に差し入れする話を聞き、やりたいなと思っているところに戸田さんから声をかけられた。「ふたつ返事でやるやる!」と応じたそう。 レストラン中台の女将(おかみ)、中台理香さんも「話を聞いてすぐにやりたいと思った」と話す。「1500円のお弁当だが、中身は1800円以上のものを使っている。クラウドファンディングでいただくのは材料費だけ。おいしかったと喜んでもらいたいから、儲けはいらないという気持ちだ」という。 目標額は3日で達成も募集継続 パンフレットを作り、サイトを立ち上げ、クラウドファンディングは5月1日にスタート。目標額の50万円はわずか3日で達成した。セーバーイーツのサイトには「頑張ってください」「応援しています」など支援者から医療従事者への感謝のメッセージが並ぶ。なかには「これからのことを考えると、医療の現場を守らないといけない」という10代の若者からの支援もあったという。 メッセージは印刷して、お弁当と一緒に病院に届けている。12日以降、JAとりで総合医療センター(取手市)と筑波大学付属病院(つくば市)にそれぞれ30食、40食を届けた。 佐藤さんは「店は20年近くやっているが、このように弁当の仕事をやるのは初めてに近い。中台さんと協力しあえるのも自分の店だけで全部こなさなきゃいけないわけじゃない、と気持ちの面で助かっている」と語った。 実際にお弁当を食べた医療従事者からは、「ハンバーグがおいしかった」「みなさんの支援がうれしい」「励みになった」という声が寄せられている。 受け入れる医療機関も募集中 目標額50万円には達しているが、31日まで募集している。戸田さんは「予算やお届け距離の都合もあるため、すべてに応じられないかもしれないが、新型コロナウイルス感染者が入院している、いないにかかわらずたくさんのに医療従事者に届けたい」とし、「もしお弁当を受け入れたい医療機関あれば、連絡してほしい」と話す。 クラウドファンディングは出資額に応じて、お弁当を届けられる人数が異なる。クラウドファンディングのリターンは、イラストレーター・画家の長友心平さん描き下ろしポストカード、ロゴ反射缶バッジ(直径40ミリ)が用意されている。 ➡コロナと戦う医療従事者に地元の美味を届けて、みんなを守りたい!セーバーイーツ茨城のサイトはこちら

【土浦市長会見】売上減の事業者に最大20万円を給付へ 土浦市、独自の緊急経済対策

【伊藤悦子】新型コロナウイルスの感染拡大で、土浦市は総額約5億6000万の緊急経済対策を実施する。安藤真理子市長が11日の定例会見で発表した。国が創設した「地方創生臨時交付金」を受け、市独自の事業として、売り上げが落ち込んでいる事業者に最大20万円を支給するほか、市民へのサージカルマスク配布など6つの対策に取り組む。14日開く臨時市議会に一般会計補正予算を提出する。 売上減少の事業者に最大20万円給付金 売り上げ低迷の事業者に最大20万円を支給する市の「持続化給付金」は、売り上げが前年の同月比30%以上50%未満の中小企業や個人事業主が対象になる。国の持続化給付金は売り上げ50%以上減額の事業者が対象となる。国の制度の対象にならない事業者に給付する。先に始まっている融資の相談では、前年の比30%以上50%未満売り上げが減少している事業者が18%程度あったという。今後さらに増えることを予想し、対象は市内6373事業者のうち、20%にあたる1274事業者を想定している。 20万円の金額は、国の個人向け定額給付金や県内他市の状況を参考に算出した。事業費に約2億5000万円を計上する。 市民にサージカルマスクを配布 感染症予防用のサージカルマスクは、1戸当たり3枚を全戸に配布する。配布は5月下旬の予定で、除菌水の配布も予定する。また、保育所や幼稚園、小中学校には非接触式体温計を配布、土浦協同病院、霞ケ浦医療センターにはマスク、病院用防護服やガウンも提供する。これらは感染予防物品の整備費として約2700万円を計上する。 ゴミ袋の無料引換券を全世帯に配布 外出自粛に伴い増加している家庭ごみとその経済的負担の軽減のため、可燃ごみ袋(45リットル入り、10枚)を全世帯に配布する。5月1日現在で住民基本台帳に登録ある67023世帯が対象。 引換券が印刷されたはがきが世帯主宛に送付され、市指定の販売店舗に持っていくと、ごみ袋と交換できる。5月下旬発送、10月末までに引き換えというスケジュールを予定している。事業費は約1600万円。 子育て世帯にも市独自の支援 学校の再開に伴う保護者負担の軽減のため、6、7月分の給食費は無料化する。対象となるのは、小学校に通う児童6638人、中学校の生徒3422人のほか、義務教育学校、公立幼稚園の給食費だ。給食費は小学校が4200円、中学校は4700円で、約8800万円を徴収しないことになる。休校中の4、5月分の給食費については徴収していない。 経済的に困っている就学援助制度利用世帯への支援として、休校期間中4、5月の給食費相当額を支給する。学校が始まってから申請を受け付けるという。事業費は約1000万円。 給食の中止に伴い、給食食材納入業者には約530万円を支出する。3月の臨時休校によって生じた損失分を補償するものだ。 母子父子家庭など一人親世帯へは、市独自給付金事業として7月期の児童扶養手当に、児童1人当たり1万円を上乗せして給付する。約2700万円の事業費を予定している。 https://www.youtube.com/watch?v=DfdSLgq3fgQ&feature=youtu.be 安藤市長会見映像=J:COM茨城提供

赤ちゃんの股関節脱臼心配 ツイッターで無料相談 つくば市の医師

【伊藤悦子】新型コロナウイルスの感染拡大から、乳幼児健診や育児相談事業が中止や延期になっている。1歳未満の赤ちゃんは乳児一般健康診査受診票を使用し、医療機関で健康診査を受けられるが、今の時期、乳幼児を連れて病院へは行きづらい。特に赤ちゃんの股関節脱臼が見逃されやすい懸念があるため、つくば市在住の医師が10日から、自身のツイッターアカウントで無料相談を開始した。 「乳児股関節パトロール」と名付けた活動を強化しているのは小児整形外科医、中川将吾さん。4月、5月に健診を受ける冬生まれの赤ちゃんは、原因は分かっていないが股関節脱臼になりやすい傾向にあるためだ。中川さんによると、股関節脱臼は乳児健診で見つかるのがだいたい8割程度で、15%は1歳ごろになって、歩きだしてから初めて分かることがほとんどだそうだ。生後半年を過ぎてわかった場合、治療は手術になることが多いという。 「股関節脱臼は1カ月発見が遅れただけで治療法が変わってしまう可能性がある。小児整形外科医としてできることはないか」と考え、Twitterを利用しオンライン上で無料相談に乗ることにしたという。オンラインなのでつくば市や土浦市だけでなく、全国どこに住んでいても相談を受け付ける。 ハッシュタグ「#股関節心配」で 最近は、乳児の股関節脱臼を診ることができる医師も減っているという。特に生後1カ月程度だと、股関節が外れても簡単に戻ったりするため、一般の整形外科や小児科に行っても見つからないこともあるそうだ。 チェックポイントは、足の開き方の左右差、足にできるしわの数の左右差、逆子、女の子、冬生まれ、股関節脱臼の家族歴がある赤ちゃん。いくつかあてはまるなど不安がある場合は、相談してほしいと話す。 相談方法は、赤ちゃんの足のしわの状態や動きを撮影し、ツイッターで「#股関節心配」というハッシュタグをつけて動画をアップするか、DM(ダイレクトメール)を中川さんのアカウントに直接送る。 ◆動画撮影のポイントは次の通り。 ズボンやロンパースは脱いでオムツにする→脚のシワを見やすくする動画の撮影はおへそまで→動いている部分が見やすくなる正面からの撮影→傾いていると判定が難しい靴下ははかない→脚の向きがわかりやすくなる (中川将吾さんのツイッターより) 両市の乳幼児健診再開は未定 乳児・母子健診の延期・中止について、土浦市・つくば市の担当者に話を聞いた。 土浦市では、4、5月の4カ月児の健康診査のほか、赤ちゃん身体計測、10カ月児育児相談、つちまる育児相談は当面の間中止だ。また1歳6カ月児健康診査、3歳児健康診査は延期。おやこの歯科検診は当面の間中止で振替の予定はない。市健康増進課母子保健係によると、中止の連絡は個別に案内を送付、「心配なことや不安なことがあれば個別に電話で問い合わせを」と記載した文書を同封したという。 1歳未満の赤ちゃんは「乳児一般健康診査受診票」を使用して医療機関で健診を受診することになっているが、体重の増え方などに不安がある場合など、保健師が面接して相談に乗っている。また1歳の子どもの保護者や妊娠後期の母親には、電話をして様子を聞いているという。健診の再開時期は未定だが、「再開が決まったら市のホームページに掲載するほか、個別に連絡する」そうだ。 つくば市では、生後3カ月から7カ月未満、9カ月から12カ月の赤ちゃんは「乳児一般健康診査受診表」を使用して県内の医療機関で健康診査を無料で受診することになっている。 同市母子健診担当によると、今の時期に個別で病院に健診に行くのが不安な保護者には、平日午前8時半から午後5時15分まで電話相談を受け付けて対応しているという。 また毎月予約制で行っている「すこやか健康相談」も現在は見合わせているが。予約なしで体重を測りに来た場合は、保護者が自分で測定することができる。さらに「母乳が足りているか」「体重の増え方が心配」など不安がある場合、随時対応で、短時間だが相談に乗っているという。赤ちゃん訪問も見合わせているが、ケースによっては同意を得て訪問も行っている。 4、5月の1歳半・3歳健診は延期となった。ともに法律で定められている健診なので、時期を過ぎても1歳半健診は2歳の誕生日前日まで、3歳健診は4歳の誕生日前日まで受けられるようになっている。今回は延期がいつまで続くのか分からないため、誕生日を過ぎても受けられるように体制を整えている。「6月に実施するかどうか、方針はまだ出ていない」として、「もし実施する場合は人数を減らしたり、車で待機してもらったりなど工夫する。しっかり対応しながら行うので、心配しないでほしい」ということだ。

好きな音楽を好きなだけ聴いて 「レコードカフェミナミ」店主神戸和則さん

【伊藤悦子】土浦市のインターネットテレビVチャンネルいばらきは17日放映の第96回で、つくば市大砂の「レコードカフェミナミ」店主の神戸和則さんをゲストに招き、話を聞いた。 神戸さんがつくば市大砂に「レコードカフェミナミ」を開店して1カ月。お店にあるレコードは1万枚だ。ジャンルはクラシック、演歌、歌謡曲、ロックなどの他に落語やキング牧師の演説など珍しいレコードもある。店に飾り切れないレコードは5万枚ちかくあるという。(4月1日付既報) https://www.youtube.com/watch?v=hyMcZ7_H-Tw 音楽を聴く個室のようなブースは5部屋で、ドアを閉めることができる。神戸さんは「お客さんにはノータッチなので、音楽に没頭できる」と話す。畑の中の一軒家ということもあり、好きなだけ音をだしても良いという。また自分のレコードの持ち込んで聴くことも構わないそうだ。 神戸さんは「みなさんには好きな音楽を好きなだけ楽しんで欲しい。レコードに触って、観てそして聴いて楽しんで、気兼ねなく自由に過ごしてもらえたら」という。 試聴利用料は1人500円。カフェ利用の場合は単品かドリンクバーが選べ、いずれも500円(税込み)。 ◆レコードカフェ ミナミ つくば市大砂1072-1(営業時間/正午~午後7時 定休日/水・木曜日)電話080-1115-8302

カップ1.5杯分「朝の元気」注ぐ 土浦駅ビルでコーヒーを無料提供

【伊藤悦子】土浦駅を利用する通勤客に、毎朝無料でコーヒーを提供しているお店がある。駅ビル「プレイアトレ土浦」(土浦市有明町)3階、ステーションロビーのカフェ「SLOW JET COFFEE Cookie(スロージェットコーヒークッキー)」によるふるまいだ。 マイボトルの持参者に 朝7時から9時まで、駅に直結する店の前に店員が立ち、マイボトルを持参した人にカップ1.5杯分のコーヒーを注いでくれる。5月6日まで行う予定。ステーションロビーの “雲の上はいつも晴れ”活動の企画だ。「雨が降っても雪が降っても、雲の上は青空が広がっている。どんな状況でも、心が晴れて安らぐ日が訪れる」との格言から採られた活動だ。 企画を考えたのは、ステーションロビーを運営するSUUM&Co.(スームアンドコー)(東京都台東区)の代表取締役、坂本修武さん(38)。 「新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛などが続くなか、お店で働く人も利用する人も不安でやり場のない思いを抱えている。それでも仕事に行かなくてはいけない人がいる」と坂本さん。そうした人たちに向けて、「食」を提供する場、そして「駅」という機能を生かし自分たちにできることはないかと考えたのが、通勤者たちへのコーヒー提供だという。 外出自粛の話が出てきた3月の半ばには企画を考え、特に告知はせず2日からスタートした。「何度か前を通って、今日はマイボトルを持ってきた」「職場の人に聞いた」など、徐々に利用者は増えていき、14日は約50人程度の利用者があった。 坂本さんは「朝、家を出る時に嫌だなと思っても、コーヒーをもらおうとボトルをバッグに入れる準備をするだけで、ちょっとした楽しみの1つになるのでは」と言い、利用者には「行ってらっしゃい」と声をかける。明るい気持ちになれたのか、「ありがとう、頑張ってください」と応じてもらえるのがうれしいそうだ。 14日の朝、仕事で荒川沖駅から来た男性(27)は「コーヒーをもらうのは今日で2回目。こういった活動は珍しい。新型コロナウイルスのことでいろいろ頑張っている人に対してやってくれている。コーヒーもおいしいし、いい試みだと思う」と笑顔で話した。 食事のデリバリーや料理教室も ステーションロビーの“雲の上はいつも晴れ“活動では、洋食や中華メニューを家庭に届ける食事のデリバリーも始めた。デリバリーは、必要なものがあればコンビニエンスストアに寄って買い物もしてきてくれるオプション付き。今後はインスタグラムのライブ機能を利用した料理教室も予定しているという。 問い合わせはプレイアトレ土浦内ステーションロビー(電話029-825-7716)

犬の感染症対策に思わぬ影響 新型コロナ 狂犬病の集団予防注射が延期

【伊藤悦子】新型コロナウイルスの感染拡大が、犬の感染症対策に思わぬ影響を与えている。毎年4月から6月の間に公園などの会場で実施されている狂犬病の集団予防注射が、つくば、土浦両市でそれぞれ延期となった。密集や密接など「3密」を避けるよう求めた国や県の要請を受けた。 狂犬病予防注射は毎年1回、接種することが義務になっている。獣医師からは、延期により接種を忘れる飼い主が出てしまうのではないかと心配の声が出ている。 土浦市東崎町のRG動物病院、五頭理恵院長は「狂犬病予防注射は、近くの動物病院でも同じ費用で接種できる。犬のためというより人に感染させないためでもあるので、延期になっても忘れずに接種してほしい。かかりつけでなくても大丈夫なので気軽に相談してほしい」と接種を呼び掛ける。 実施時期は未定 つくば市は2日、土浦市は3日、延期を決めた。土浦市環境衛生課によると、同市では延期を決めた時点で市のホームぺージで知らせたほか、各地区で回覧をした。また集団接種の各会場に延期の看板を立てかけ、当日の予定時間には職員が現地で延期を案内した。 11日、犬の散歩をしていた土浦市の男性(46)は「延期は知らなかったが、やむを得ないと思う」と話した。飼い犬は毎年かかりつけの動物病院で接種しているという。 延期後の集団接種実施時期について、つくば市環境保全課は秋ごろを検討している。「時期が決まったら市のホームぺージに掲載し、区会回覧でも知らせたい」と話すが「新型コロナウイルスの収束状況によっては中止もありうる」と語る。「かかりつけの動物病院ですでに接種した犬もいるが、動物病院に行けない飼い主もいるので、未接種の飼い主には、はがきを出して知らせたい」と話した。 土浦市環境衛生課は「新型コロナウイルスの収束時期がわからないが、期日が決まったら広報誌と市の公式サイトで知らせたい。開催時期が近づいたら犬を飼っている世帯にはがきを出す」として「不明な点は問い合わせてほしい」と語った。 動物病院で接種する場合、県獣医師会に加入している病院なら狂犬病予防注射済票の交付が可能だ。それ以外の動物病院で接種した場合は、市の窓口で注射済票の交付を受ける。ただし新型コロナウイルス感染症予防のため休業している動物病院もあるので、事前に動物病院に問い合わせてほしいという。 つくば市赤塚、さくま動物病院の佐久間由紀獣医師は「集団接種が延期されて、次がいつになるかわからない。狂犬病予防注射は1年有効なので免疫など心配なことがあったら、気軽に近くの動物病院に問い合わせて来院してほしい」と話した。 日本に入れないため注射を 狂犬病の予防接種をなぜ年1回実施しなくてはいけないのか。RG動物病院の五頭院長は「狂犬病は人獣共通感染症で、犬や猫だけでなく人間もかかる病気。発症したら確実に命取りになる」と強調する。現在は日本などごく一部の国や地域で発症していないが、世界中に発症が分布しているという。 日本でも1950年以前は発症があり、犬にかまれて死亡した人もいた。予防接種を行ったことで、1957年以降、発症がなくなった。 しかし不正に小動物を輸入したり、外国船に乗っていた犬が寄港するなどして、狂犬病が日本に入ってくる可能性があるという。 五頭院長は「海外から狂犬病が入ってきたら大変なことになる。日本に入れないためには全国の犬に予防注射を打つ必要がある」と強調する。 ◆注射費用は集団接種も動物病院も同額だ。病院によっては受診料などがかかる場合があるので問い合わせて確認することが必要。つくば、土浦市いずれも注射料3000円、注射済票交付手数料400円。新規登録の犬はさらに登録手数料2000円が必要。

続日本100名城の「土浦城」 博物館など3施設連携の陣を張る

【伊藤悦子】土浦市制施行80周年を記念、市内3つの文化施設が「土浦城」をテーマに陣容を整えたのに、講演会など記念行事はすべて中止となった。土浦市立博物館(土浦市中央)の第41回特別展「土浦城―時代を越えた継承の軌跡」、市民ギャラリー(同市大和町)の「戦国群像 諏訪原寛幸イラストレーション展」、上高津貝塚ふるさと歴史博物館(同市上高津)の「地下にのこる土浦城-市内近世遺跡の調査成果」。新型コロナの感染拡大に対応して、ともに5月6日まで展示のみの開催となるなか、充実の見どころを関係者に聞いた。 市立博物館 土浦城の資料を一堂に展示 博物館の学芸員西口正隆さんによると、開催のきっかけは2017年、公益財団法人日本城郭協会の「続日本100名城」に土浦城が選定されたことから。市制施行80周年記念の特別展を企画した。 「続100名城に選定されたことで訪れる人が多くなったため、今一度土浦城に注目しようという思いもあった。今回は土浦城をかなり調査し、絵図や古文書を総合的に展示したのでまとめともなる」と西口さん。 展示資料は絵図や古文書、出土品など全部で167点。土浦城の形跡がわかる航空写真の展示などもある。また今回の展示は、明治、大正、昭和と近代までの長いスパンをとっているのも特徴だ。近代までの城の展示は全国でも珍しいという。 西口さんは「時代ごとに描かれた絵図をじっくり見てもらうとおもしろい。土浦城が低地を利用して作られたことや、時代ごとに変化していく城の姿や徐々に建物が増えていく様子がわかる。城の見取り図である縄張(なわばり)の比較もおすすめ」と話す。 城の歴史を書き継いだ「土浦城記」の展示を通して、土浦城は人々が受け継いできた城だということにも注目してほしいという。 博物館を訪れた土浦市在住の小池健二郎さん(72)は、「ふだんは小田城でボランティアをしている。迫力のある展示で1日では見きれない。明日もあさっても来る」と笑顔で話していた。 ◆土浦城―時代を越えた継承の軌跡 入館料は一般105円、小中高生50円(税込み)。問い合わせ電話029-824-2928 市民ギャラリー 諏訪原寛幸「戦国群像」イラスト展 土浦市民ギャラリーでは市立博物館との連携企画として「戦国群像 諏訪原寛幸イラストレーション展」が開催されている。 展示について、土浦市教育委員会文化生涯学習課文化振興室長の石川功さんは「博物館の土浦城特別展に合わせて、市民ギャラリーも何か一緒にやろうということになった」と話す。 土浦城をめぐって、小田氏と佐竹氏が攻防を繰り広げた元亀元年(1570)から450年目の節目でもあり、戦国時代の人物のイラストで有名な阿見町出身の諏訪原寛幸さんに依頼したところ、イラストの展示を快諾してくれたという。 足利義政や上杉謙信、織田信長など戦国武将のイラストやグッズ数は全部で約120点と、ボリュームのある展示が見どころだ。100点を超える展示数は全国初で、諏訪原さん自身も初めてだという。 石川さんは「茨城にゆかりのある戦国武将や、メジャーな人物からマイナーな人物までと内容も盛りだくさん。1枚1枚のイラストにドラマがある」と話す。 なかでも小田氏治(うじはる)のイラストは、市立博物館所蔵の肖像画と比べて欲しいという。肖像画には猫が1匹描かれているが、イラストには2匹描かれており、実は諏訪原さんが以前飼っていた猫と今飼っている猫だという。 土浦市在住の男性(66)は、「戦国時代に興味があって来た。迫力があって一度に観るとお腹いっぱいになるので、日にちを分けて来館したい」と感想を話していた。 ◆戦国群像 諏訪原寛幸イラストレーション展 入館は無料。問い合わせ電話029-846-2950 上高津貝塚ふるさと歴史博物館では、土浦の遺跡25「地下にのこる土浦城-市内近世遺跡の調査成果」を開催。過去に行った土浦城跡の発掘調査と、市内で発見された江戸時代の遺跡調査成果を紹介するテーマ展となる。 ◆地下にのこる土浦城-市内近世遺跡の調査成果 入館料は一般105円、小中高生50円(税込み)。問い合わせ電話029-826-7111

将来は英語を生かせる仕事に NEWSつくばでインターンシップ 筑波大学日竎若菜さん

https://www.youtube.com/watch?v=g_iqV9Yq4XE 【伊藤悦子】土浦市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらきは20日放映の第92回で、筑波大学社会・国際学群国際総合学類1年、日竎(ひび)若菜さんをゲストに招いて話を聞いた。1月から2か月間 、ソーシャル・インターンシップ事業を運営するNPO法人ドットジェイピーのインターンシップをNEWSつくばで行った、 インターンシップ先にNEWSつくばを選んだのは、メディアに興味があること、取材を通して社会のいろいろな面を見られるのではと思ったからだという。実際に、つくば市議会を傍聴やつくば市長会見、東日本大震災関連の取材に同行した。 記者は取材、メモ、録音、撮影などすべて1人でやっていて大変そうだと思ったが、やりがいのある仕事だと思ったという。また市議会や市長会見は、内容が専門的で難しいところもあったが、議員のことを今までより身近に感じることができたと語った。 またアナウンサーの有働文子さんがキャスターを務める、毎週月曜日夕方のラヂオつくば「つくば You’ve got 84.2(つくば ゆうがた発信chu!)」にも出演、NEWSつくばのニュースを伝えた。最初は緊張したがMCの有働さんのおかげでリラックスでき、原稿を自分で作成して読むなど貴重な経験ができたという。 日竎さんは「NEWSつくばで2カ月間インターンシップをやったことで、つくばのことがよくわかった」と話す。 また大学のサークル活動では、夏休みに建築ボランティアとしてインドネシアに行った。日本では当たり前だと思っていたことが、現地では当たり前ではないことなどを実感したという。農業ボランティアのサークルにも入っており、今はニンジンの収穫を行っているそうだ。「将来はインターンシップやサークルでの経験を生かしながら、英語を使う仕事をしたい」と笑顔で話した。

【新型コロナ】日本手拭いで手作りマスク ラヂオつくばMC小村悦子さん

【伊藤悦子】新型コロナウイルスの影響でマスクが不足しているなか、取手市在住のフリーアナウンサー、小村悦子さん(39)は日本手拭い地からマスクを手作りして、周囲に配っている。制作のきっかけや思いをインタビューした。 喉が潤うフィット感 小村さんはラヂオつくばのMCをはじめ、ナレーターや地域イベントの司会などで活躍中だ。2016年、17年には、つくば観光コンベンション協会のつくば観光大使を務めた。2008年からは、着物地ギターストラップ制作工房『福悦~フクエツ~』で着物地をリメイク、ギターストラップや髪飾りなどを制作する作家としても活動している。 その手作りの原点は「世の中にないものを作る」こと。音楽活動をする夫が使うギターストラップも、髪飾りのシュシュも市販には好みのものがなかった。そこで好きな着物地を使って、制作を始めた。ギターストラップは日本テレビ系列「ぶらり途中下車の旅」でも取材され、人気も高い。 マスク作りを始めたのは、PM2.5(微小粒子状物質)が注目され始めた2013年。アナウンサーという仕事柄、PM2.5や乾燥から喉を守るためにもマスクは必需品だ。しかし市販の不織布マスクは顏にフィットせず、乾燥を防ぐことができなかった。 新婚旅行でベトナムを訪れた際に見た、現地の人が着けていた布マスクを思い出した。そこで日本手拭いでマスクを立体的に作ったところ、フィットして喉が潤うようになったという。購入した人からの評判も良かったが、あくまで個人の感想、医療用途に効果・効能を謳う商品ではない。手がかかるため、その後しばらくは制作を中断していた。 しかし新型コロナの感染拡大により、マスクが不足し始めた。取手の友人たちから「悦ちゃんのマスクの出番が来た」「今こそマスクを作るとき」と連絡が来たそうだ。手作りマスクのことを覚えてくれていた友人がたくさんいたことがうれしかったという。 「卒業式や入学式など楽しみにしていたことが次々と中止になっている今、もしかしたら誰かの役に立てるのかもしれない」と、買い置きの日本手拭いでマスク作りに再び取り掛かった。手がかかる箇所を改善し、ストレスを感じないで早く作れる方法を見つけた。 マスクを作るきっかけには、新型コロナに負けたくないという気持ちもあった。トイレットペーパーや納豆がなくなる様子を見て、「そんなに翻弄されなくてもいいじゃないかと思った」という。 便乗でやっていると誤解されるのではと夫が心配したため、友人限定で手作りマスクをFacebookにアップした。するとたくさんの友人たちから反応があり、注文が来たという。そのときマスクがなくて本当にみんな困っていたのだと実感したそうだ。 「友達がマスクを作って、と言ってくれなければ作らなかったと思う。今なら売れる、というのではなく気に入って使ってもらえたらいいなという気持ち。一度にたくさん作れるものではないので作れる範囲にはなるが、どこかお店に置いてくれるところがあればうれしい」と笑顔で語った。 マスクの表地は日本手拭い、口にあたる部分はダブルガーゼになっている。サイズと価格は大750円、中700円、小650円。小村さん個人から購入する場合は、送料120円が必要。 ◆マスクの購入先 ・取手駅西口直結リボンとりで 5階スタジオ505(平日10:00〜17:30)問い合わせは電話080-2336-5244 ・着物地ギターストラップ制作工房「福悦〜フクエツ〜」のFacebook ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

【新型コロナ】臨時休館の公共施設増える 土浦市立図書館も9日から

【伊藤悦子】新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、土浦市立図書館(同市大和町)が9日から3月末まで分館を含めたすべての図書館を休館にした。県図書館協会によると、臨時休館となった図書館は増え、県内66館のうち30館が臨時休館になっている(10日時点)。イベントの自粛にとどまらず、休館に踏み切る公共施設が増えている。 土浦市立図書館の入沢弘子館長は「公共施設の中でも市立図書館は駅に近く、駅前のにぎわいをつくる機能もあるため、多世代にわたる来館者が非常に多い。また滞在型図書館であることから感染リスクも高まる」と休館の理由を説明し、理解を求める。 同館は単館として県内一の来館者があり1日約1800人が訪れる。土浦市は水戸市に次いで高校の数が多いため高校生の利用が多いことも特徴だ。さらに来館者がゆっくり過ごせる「滞在型」であるため多くの来館者が長時間滞在する。 新型コロナウイルスの全国的な感染拡大に対し、土浦市は県内他市町村に先駆けて2月21日、市主催イベントの開催基準を定め、公表した。市立図書館では当初、不特定多数が閉鎖された空間に集まる館内イベントのお話し会を中止した。その後3月2日から高校が、4日から小中学校が臨時休校になったことを受けて、図書館は4日から高校生が集まる4階の学習スペースと飲食コーナーだけを閉鎖した。 するとこれまで4階を利用していた高校生らが3階、2階に降りてきて勉強をするようになった。4階閉鎖後も来館者数は変わらず、かえって人が密集する状態になったため休館の検討を始めた。 当初は分館を開館することを検討したが、本館を休館すると来館者が分館に流れてしまうことを懸念し、分館も閉館にも踏み切ったという。 入沢館長は「図書館本来の使命を果たさないのか、という意見もあるかと思う」と話し「駅前のにぎわいをつくる機能もある滞在型図書館で、たくさんの人が長時間滞在する。感染リスクを考えるとお叱り覚悟で臨時休館を決めた」と語った。 休館について利用者からメールで問い合わせは入るが、事情を話すと理解してくれるという。臨時休館が始まった10日の朝は、開館前から入り口で待つ来館者はなかった。休館を知らせるポスターを見て引き返す人がいたものの、混乱は起きていないという。 閉館前日の8日、同館を訪れた同市小岩田に住む女子高校生(17)は「図書館は集中しやすい。勉強する空間がなくなるので困るが、家でなんとか頑張りたい」と話していた。 「再び開館するときはピカピカに」 休館中も職員は平常通り業務にあたる。傷んだ図書の修理など、普段なかなかできなかった作業を行うという。「再び開館するときはピカピカの状態になっていると思う。状況が変わり次第、ホームぺージなどにお知らせを出し、入り口にポスターを貼るので確認していただきたい」と入沢館長は話す。 貸出予約を受けた資料は、連絡済みの予約資料のみ15日までなら受け取ることができる。16日以降は貸出しないが、開館後、再度連絡する。貸出中の資料は図書館開館後、1週間をめどに返却してもらう。休館中は、各図書館や各地区公民館に設置している返却ポストを利用できる。他館の資料、相互貸借資料については相手館への返却のため、返却期限内の返却が必要だ。アルカスや各分館の窓口で対応してくれる。詳しくは同図書館の土浦市立図書館のホームぺージ。 ◆土浦市内のほかの公共施設休館は次の通り(14日現在)。状況によって変更になることがある。休館中の使用料は返金する。詳しくは土浦市ホームぺージ。 ▽りんりんポート土浦のシャワー室=2日から当面の間休止 ▽勤労者総合福祉センターのトレーニング室=2日から当面の間休止 ▽温浴施設「霞浦の湯」=2日から大ホール貸出を除き当面の間休止 ▽老人福祉センター・湖畔荘のお風呂=2日から当面の間休止 ▽老人福祉センター・つわぶきのお風呂=2日から当面の間休止 ▽ふれあいセンター・ながみねのお風呂・プール=2日から当面の間休止。11日から開館時間を午後6時までに短縮 ▽新治総合福祉センターのお風呂=2日から当面の間休止 ▽小中学校体育館開放事業=2日~4月5日まで休止 ▽ワークヒル土浦のトレーニング室、多目的ホール・工芸室の個人利用(卓球・ダンス等)=3日から休止 ▽ネイチャーセンター=16日から当面の間休館 ▽霞ケ浦文化体育会館(水郷体育館)=17日から当面の間休館。会議室を除く。トレーニング室は2日から利用休止 ▽新治トレーニングセンター=17日から当面の間休館 ▽市立武道館=17日から当面の間休館。弓道場を除く。 ◆つくば市公共施設の休館状況は次の通り(14日時点)。状況によって変更になることがある。感染拡大防止のため交流センターなどの使用をキャンセルした場合、使用料を返金する。詳しくはつくば市ホームぺージ。 ▽桜総合体育館の柔剣道場=4日から18日まで利用休止 ▽谷田部総合体育館の柔剣道場=4日から18日まで利用休止 ▽筑波総合体育館の柔剣道場=4日から18日まで利用休止 ▽豊里柔剣道場=4日から18日まで利用休止 ▽つくばウェルネスパークのトレーニングルーム=3日から当面の間、利用休止 ▽桜総合体育館のトレーニングルーム=3日から当面の間、利用休止 ▽谷田部総合体育館のトレーニングルーム=3日から当面の間、利用休止 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

ふるさとを支援したい 土浦の鶴町さん、福島の桃で「福ももの酢」

https://www.youtube.com/watch?v=5HY3GHZ5DaA 【伊藤悦子】土浦市中村西根のつくばカーサを拠点に活動するT plus creation(ティープラスクリエイション)取締役の鶴町伸子さんは、「東日本大震災後のふるさと福島県を応援したい」とお酢づくりのプロジェクトを立ち上げ、福島産の桃「あかつき」と使った「福ももの酢」を商品化した。同市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらき「NEWSつくばチャンネル」は6日、鶴町さんを招いてインタビューした。 商品化のきっかけは、2018年に都内に行っ際、福島の風評被害が払拭されてないことを改めて感じたこと。「それまではさほど郷土愛はなかったが、ふるさとがバカにされたような悲しい気持ちになった。福島の風評被害を払拭したいと思った」という。 鶴町さんは、出身地である福島県伊達郡桑折町(こおりまち)産のモモを使った無添加酢の製品化を思い立った。桑折町は、県北に位置する人口1万1714人(3月1日現在)の町だ。名産品は桃の「あかつき」。1994年以降、皇室に「あかつき」を献上し続けていることから「献上桃の郷」とも呼ばれる。町のシンボルは標高863.1メートルの半田山。ふもとには、桃畑が一面に広がる。桃の花が一斉に咲く風景は、「桃源郷」とも呼ばれるという。 商品化のために、まずクラウドファンディングで資金を集めた。1カ月で132人の支援を得て、目標額の143%に相当する金額を達成できた。資金を出してくれた人からは「がんばってください」など励ましの声が寄せられたという。 「商品化は手探りだった。桑折町の町議に相談したところ、伊達果実農業協同組合が600キロの桃を用意してくれることになった。また町役場や町振興公社の方などたくさんの人が応援してくれた」と鶴町さん。 600キロの桃からできる「福ももの酢」は1100本。1本あたり4個分のあかつきが入っているという。桃を発酵させて作ったお酢に、桃ジュースをくわえて味を調整している。製造は、常総市にある「野村醸造」が引き受けてくれた。 酢は、そのまま飲むのはもちろん、豆乳に混ぜて飲んだり、ジャスミン茶、ノンアルコールビールに入れてもおいしくいただける。はちみつと一緒にお湯で割るホットピーチティーなどの楽しみ方もできるそうだ。オリーブオイル、塩コショウを合わせてドレッシングとして、カルパッチョにかけるのもおすすめだ。 鶴町さんは「無添加のため、その年の桃の出来具合で微妙に味が変わる。年ごとの桃を味わってほしい」とアピールしている。 「福ももの酢」は200ミリリットル入り1836円。問い合わせは、つくばカーサ内 T plus creation(電話:029-843-4312)

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