山口絹記


《ことばのおはなし》7 あなたと私のおはなし

【コラム・山口絹記】あなたは今、私が書いた文章を読んでいる。これは事実だろう。そして、恐らくパソコンかスマートフォンを使っているのではないだろうか。 いや、もしかすると、私がまだ知らない技術で生み出された、21世紀初頭で […]


《ことばのおはなし》6 鳥のおはなし

【コラム・山口絹記】私は数年前、脳出血による失語と右手の失行を発症して緊急入院し、開頭手術を受けた。手術は成功し、幸い日常生活に差し障るような後遺症は残らなかったのだが、術後間もないころは言語機能にかなりの違和感があった […]


《ことばのおはなし》5 雑煮のおはなし

【コラム・山口絹記】年賀状じまい、ということばを聞くようになった。 年賀状をやめる人が増えている、ということらしい。一つの社会における文化というものは、その外や後の世から見れば不合理で無意味に感じるものだ。それでも、一度 […]


《ことばのおはなし》4 みかんのおはなし

【コラム・山口絹記】図書館で調べ物をしていると、覚えのある詩の一節が目に入った。 君知るや南の国 レモンの木は花咲き くらき林の中に こがね色したる柑子(こうじ)は枝もたわわに実り 青き晴れたる空より しづやかに風吹き […]


《ことばのおはなし》3 金魚と台風のおはなし

【コラム・山口絹記】我が家で飼っていた金魚が死んでしまった。 夏祭りの金魚すくいで、妻と娘がとってきた金魚だった。魚と暮らすのは初めてだったが、すっかり愛着がわいてしまい、ご飯をあげるのが楽しみになっていた。 死んでしま […]


《ことばのおはなし》2 サルスベリのおはなし

【コラム・山口絹記】「お花見日和だから公園に行こう」。3歳になる娘が不思議なことを言い出した。桜の開花までまだ半年はある。手を引かれるまま公園に行くと、なるほど、赤い花をつけた樹が目に入った。サルスベリだ。 「これは桜で […]