奥井登美子



《くずかごの唄》12 野良猫の上手な利用法

【コラム・奥井登美子】「頭の良い鼠(ネズミ)が出没します。庭に出る時、ドアはキチンと閉めてください」。我が家のサンルームのドアにポスターが張ってある。 いつの間にか、家の隣にあった倉庫が駐車場になってしまった。その時、倉 […]


《くずかごの唄》11 焼けただれた銀座の風景

【コラム・奥井登美子】「あなたにどうしても見せたいものがある。私と一緒に銀座に行こう」。敗戦後、半年。12歳の私はまだ疎開先の長野県にいた。急に背が伸びた私は着ていくものがない。父は、友達から預かっていた荷物の中から毛皮 […]


《くずかごの唄》10 生きがい販売株式会社

【コラム・奥井登美子】「どこかに、生きがい売っていないかなあ」「イキガイ、生きた貝?ちがう?」「会社停年退職して、主人、やることなくなっちゃった。私のやること一挙手一投足、難癖つけるの。うるさくて、うるさくて…」「生きが […]



《くずかごの唄》8 居間の片隅の展示コーナー

【コラム・奥井登美子】居間の片隅に、ハガキ15枚ぐらいのささやかなコーナーをつくってある。わが家の「年賀状傑作選」展示コーナーだ。勝手にいろいろな賞をつけてある。「ユーモア賞」「可愛いで賞」「さよならしま賞」など。 最多 […]


《くずかごの唄》7 インフルエンザ大流行

【コラム・奥井登美子】「きょうは、スペイン風邪で亡くなった祖父の命日なの、できたら、お花あげておいてくれないかなあ」。義兄から電話。 千葉大学で外科医として働いてきた兄は、働き盛りのころは、土浦市内の病院からも頼まれて手 […]