金曜日, 3月 29, 2024
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プロ野球 ドラフト -検索結果

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筑波大・佐藤隼輔投手 西武が2位指名 プロ野球ドラフト

左の本格派「目標は新人王」 プロ野球のドラフト会議が11日、東京都内のホテルで開かれ、筑波大の佐藤隼輔投手(21)が西武ライオンズから2位で指名された。指名を受けると佐藤投手は、緊張した表情をわずかに崩し「プロ野球選手としてのスタートラインに立つことができてほっとしている。家族に感謝したい」と話し「新人王を取れるよう頑張りたい」と意欲を燃やした。 宮城県仙台市出身の佐藤は最速152キロを誇る左の本格派。切れのあるスライダー、チェンジアップを武器に、2年秋には大学日本代表に選出された。 会見で佐藤は「先発・中継ぎ問わず、1年目から年間通して活躍し、新人王を取れるよう頑張りたい。将来は侍ジャパンに選ばれるような、日本を代表する投手になりたい」と目標を語った。目指す選手は、高校時代から憧れていたという楽天・早川隆久投手。対戦してみたい打者として、球界屈指の強打者、ソフトバンク・柳田悠岐選手をあげた。 筑波大では体の仕組みを学び、自身の投球フォーム分析をテーマに卒論に取り組む。つくばでの4年間を「仲間との充実した時間を過ごすことができた」と振り返り、「大学で学んだ『考えながらプレーすること』を今後も貫いていきたい」と話した。 西武からの指名を佐藤の隣で聞いた筑波大野球部・川村卓監督は「指導者としては、1位で送り出したかった。それでもけがもあった中で、指名を受けることができよかったと思う」と佐藤の気持ちをおもんばかった。 川村監督は同大で動作解析などの研究をする研究者でもある。入学当時から佐藤のデータを収集・分析してきた。「本人が望むなら、今後も継続してデータを収集できれば」とし、「これまでのデータは、プロ野球の方にも渡したい」と話した。 県内チーム、3名が指名 茨城県内のチームからは佐藤のほか、3人が指名された。 日立製作所の豊田寛(24)選手は、阪神からドラフト6位指名を受けた。豊田は東海大相模3年時に右の強打者として4番を務め、現在中日でプレーする小笠原慎之介投手とともに夏の甲子園で全国制覇を果たしている。 またBCリーグ・茨城アストロプラネッツからは、山中尭之外野手(22)が育成1位でオリックスに、大橋武尊外野手(20)が育成3位で横浜DeNAにそれぞれ指名を受けた。(柴田大輔) 茨城アストロプラネッツから2選手 茨城アストロプラネッツは笠間市役所前芝生広場で、ドラフト候補選手が出席しパブリックビューイングを開いた。 オリックスから育成1位の指名を受けた山中は「NPB(日本野球機構)に行くという目標のスタートラインに立てた。これからはそこで活躍するという次の目標に向かって頑張る」と第一声。横浜DeNAに育成3位で指名された大橋は「これからもっと成長していかなくてはいけないが、今日だけは素直に喜びたい」と心境を語った。 指名を受けた球団の印象について山中は「バファローズには今季、プラネッツからセサル・バルガス投手が入団している。自分がそれに続いたということは、いい流れなのかなと思う」。大橋は「ベイスターズは主体性を掲げ、最新のものを取り入れている球団。プラネッツは日本と米国の野球の良いところを取り入れ、また自分も米国の野球を現地で学んできた。それらがうまくつながるのでは」と話した。 山中外野手は結城市出身、つくば秀英高校と共栄大学で4番打者を務め、トライアウトを経てアストロプラネッツに入団。スイングスピードと飛距離、弾道を武器とするホームランバッターで、逆方向への長打に磨きをかけ、体重増加とパワーアップに務めたことが今季後半の好調につながった。松坂賢ヘッドコーチは「たくましい体格による日本人離れした長打力が魅力。今後は再現性を高め、テクニックを増やしていくことが課題。日本では右の強打者が少ない中、夢を見させてくれる選手」と評価する。 大橋外野手は東京都出身、中学を卒業後単身渡米し、世界的に有名なスポーツ留学校IMGアカデミーで学び、野球で守備力ナンバーワンの選手に贈られるゴールドグラブアワードを受賞した。今春帰国しアストロプラネッツに入団。50メートル走5.8秒、遠投110mの俊足強肩が武器。松坂HCは「シェイプされた体で抜群の身体能力。バッティングの強度や出力も高く、打球の速さも素晴らしい。守備範囲などもまだまだ伸びしろがある」と期待を寄せる。(池田充雄)

常総学院出の鈴木投手(法大)ロッテ1位指名 プロ野球ドラフト会議

【崎山勝功】プロ野球ドラフト会議が26日、東京都内で開かれ、12球団で支配下指名74人、育成49人の合計123人が指名された。千葉ロッテが1位で常総学院出身で法政大学の鈴木昭汰投手(22)=土浦市出身=を指名し交渉権を獲得するなどした。 鈴木投手は、身長175センチ、体重80キロ、左投げ左打ち。土浦四中では土浦霞ケ浦ボーイズに所属し、全国大会準優勝。常総学院高では1年春からベンチ入り、甲子園には3回出場し、2年春と3年夏は8強。法大では3年春にリーグ初勝利を挙げた。最速152キロのストレートを投げる力量を持ち、球団担当者は「1年目から先発ローテーションに入り、二ケタ勝利が期待できる」とのコメントを出した。 ロッテからは育成枠2巡目でBCリーグ茨城アストロプラネッツ(茨城AP、本部ひたちなか市)の小沼健太選手(22)が指名された。小沼選手は千葉県出身、身長189センチ、体重86キロ、右投げ右打ち。 筑波大・奈良木投手は巨人育成枠9巡目で 筑波大学では、硬式野球部の奈良木陸投手(22)が、育成枠9巡目で巨人から指名された。同日夜のオンライン記者会見に応じた奈良木投手は「最後の最後で指名していただきホッとしている。一から力を付けてやっていく」と抱負を述べた。 奈良木投手は広島県出身、身長181.5センチ、体重90キロ、右投げ右打ち。育成枠契約だったことから「スタートに立っただけ、一軍で活躍してこそ見ている人を魅了できると思う」と支配下選手登録に向け抱負を語った。「小さい時から野球をやらせてもらっていた。こうして一つ夢が叶って、家族に対して野球でしっかり恩返しをしていきたい」と家族への感謝も述べた。 

3位指名で広島が鈴木(霞ケ浦)、巨人が菊田(常総学院) プロ野球ドラフト

【伊達康】プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト)が17日都内ホテルで開かれ、3巡目で霞ケ浦高の鈴木寛人投手が広島東洋カープから、常総学院高の菊田拡和外野手が読売ジャイアンツから、それぞれ指名された。 茨城制した本格右腕 鈴木寛人投手は身長186センチで最速148キロを誇る右の本格派。ベース上で勝負できるキレのあるスライダーを武器に今夏の茨城を制した。筑西田宮ボーイズ出身。 指名直後の記者会見に応じた鈴木投手は「小さい頃から夢だったプロの世界に入れてホッとしている。2学年上でずっと憧れだった遠藤(淳志)さんを目標として一歩ずつ成長し一軍で投げられるよう頑張りたい」と力強く抱負を語った。 髙橋祐二監督は「広島には先輩の遠藤がいて心強いし縁を感じる。鈴木はコツコツと努力できる選手なので焦らず体を強くして、2年後、3年後に一軍で力強いボールを投げるようになってくれればいいと思う」と愛弟子に期待を寄せた。 超高校級のアーチスト 土浦市出身の菊田拡和外野手は超高校級の飛距離を持ち高校入学直後から名門・常総学院の中軸を担った。バットに当たりさえすればボールが異常なスピードでスタンドインするまさにホームランアーティストだ。高校通算本塁打は58本を記録。高校時代に苦しんだ低めの変化球と守備を克服できればジャイアンツの中軸も夢ではない。取手ファイトクラブ出身。 そのほかに、仙台大の大関友久投手=土浦市出身、土浦湖北卒=がソフトバンクから育成枠2巡目で指名された。大関投手は186センチ95キロの大型左腕。土浦湖北時代に1年秋から主戦投手として登板し高校時代の最高成績は県4強。高校3年時にもプロ志望届を提出したが指名されなかった。高校では130キロに満たなかったボールは大学で下半身強化に取り組んだことで才能が開花し、現在の最速は148キロを誇る。筑西田宮ボーイズ出身。 ➡プロ野球ドラフト会議の過去記事はこちら

広島から5位ドラフト指名 霞ケ浦高、遠藤淳志選手「夢かなった」

プロ野球ドラフト会議が26日、東京都内で開かれ、5巡目で広島東洋カープが霞ケ浦高校の遠藤淳志投手(18)=土浦市出身=の交渉権を獲得した。26日夜の記者会見に応じた遠藤投手は「とりあえずホッとしている。2年後、3年後、自分がチームの一角として投げれるよう身体を作って頑張りたい」と抱負を述べた。 遠藤選手は「グローブの刺しゅうにも『夢実現』と入れていた。夢がかなってよかった。小学校に入学して野球を始めてから、ずっと(プロ野球選手になりたいと)思っていた」と述べ、プロ選手を目指す小学生たちに向けて「努力していけば夢はかなうことを小学生たちに伝えたい」と語った。 会見に同席した同校野球部の高橋祐二監督は「『早い指名はありえない』と思っていたが5位指名はビックリした。広島は12球団の中で一番練習するチーム。これから身体を作って、150㌔、155㌔を投げるピッチャーになると思う」と、今後への期待を寄せた。 元高校球児で父親の隆さん(64)は「小学6年のときから『プロ野球選手になりたい』と言っていた。その夢がかなった。これからは活躍してナンボ」と喜んだ。母親の遠藤美江さん(53)は「5巡目になっていきなりだったので、最初はびっくりした。感動で足が震えた。けがの無いように息の長い選手になってほしい」と語った。 遠藤投手は、身長184㎝、体重75㎏、右投げ右打ち。184㎝の身長から投げ下ろす角度のあるストレートと、縦に割れるカーブを投げ分けるのが武器。ストレートは最速142㎞を投げる。ほかにスライダー、フォークの球種がある。 市立斗利出小、新治中出身。少年野球チームの斗利出ベアーズ(当時)で小学1年から野球を始め、4年から投手として活躍。新治中軟式野球部を経て、霞ケ浦高校硬式野球部に入部。1年の夏には甲子園出場を果たしたものの、ベンチ入りできず、1年秋から念願のベンチ入りを果たした。 2年の夏の県大会4回戦では先発出場し完封する成績を挙げた。2年の秋からエースとして活躍が期待されたが、夏休み中に右手の甲を縫うけがを負ったため調整が遅れて登板できなかった。 悔しさをバネに、オフシーズンに練習を重ね、3年の春の関東大会ではベスト8進出の原動力となった。夏の県大会は2年ぶりに決勝戦進出を果たした。決勝戦では先発投手として200球を超える力投を見せ、延長15回の末、土浦日大に敗れ、惜しくも準優勝の成績を収めた。 会見後、同校野球部員たちに胴上げされ祝福された。県内では遠藤投手を含め4人の高校球児がプロ野球志望届を出したが、ドラフト会議でプロ野球球団に指名された県内の高校球児は遠藤投手のみだった。(崎山勝功)

V奪還へ、春季キャンプ始動 アストロプラネッツ 

プロ野球独立リーグ、ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツ(本拠地・笠間市、フレンドリータウン・土浦市など)が7日、笠間市民球場で春季キャンプを開始し今シーズンに向けてスタートを切った。 2022年に南地区で優勝を果たしたが、昨年は22勝43敗1分けと最下位に終わった。チームの再建を託されたのは22年から投手兼任コーチとして在籍する巽慎悟(たつみ・しんご)監督(37)だ。「昨年は若い選手が多く、開幕当初から苦戦した。特に栃木にはなかなか勝てず、苦手な球団をつくってしまった。今年は昨年からの若い選手プラス新たな新戦力が加わったので、上手く機能すれば昨年の最下位からの巻き返しを図り、優勝を狙える」と話す。「チーム自体もすごく明るいので不安はあまりなく楽しみ」という。 さらに「ファンの皆さんには開幕からシーズン終了、ドラフトまで1年間楽しめる野球、分かりやすい野球、速い球を投げ、遠くに飛ばすスケールの大きな野球を見せていきたい。見に来てくれた子供たちに『独立リーグってすごい』と思わせる野球をしたい」と語った。 巽監督は08年から8年間福岡ソフトバンクホークスでプレーし24試合に登板、その後はBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス投手コーチを経て、現在、茨城の選手兼任コーチ。今シーズンも投手兼任としてマウンドに立つ。 キャンプ初日は海外調整組を除く25人が参加した。ミーティング、ウオーミングアップの後に、投手と野手に分かれて練習し、続いて巽監督が自らバットを持ち実践を想定したシートノックを行った。 巽監督は、キャンプでは練習試合を多く入れたいとする。「実戦の中で自分の力をどう使うか、練習試合の中でチャレンジして、成功するところや失敗するところを何回もトライしてもらうのが目的」だ。 昨年チーム最多となる44試合に登板した浅野森羅投手(25)は「昨年はいろんな経験をさせてもらった。右打者に対してインコースを責めきれず打たれることが多かったので、今年は真っすぐのスピードと、右にも左にも強気にインコースに攻めていきたい。自分のピッチングで打撃陣に勢いが付き、火が付くような流れをもってこられるようなピッチングをしていきたい」と抱負を語った。 昨シーズン途中からキャプテンとしてチームを引っ張り全試合に出場した坂東市出身(守谷高校)の滝上晶太外野手(22)は「全てにおいて昨年以上の成績を残し優勝してNPB(プロ野球)入りを目指したい」と意気込みを話した。 今年のスローガンは「奪取 DASH」。 優勝しドラフト指名を目指し駆け抜ける意味が込められている。 笠間でのキャンプは4月1日まで。翌3、4日は遠征し練習試合を行う。開幕戦は4月6日、埼玉県のレジデンシャルスタジアム大宮で埼玉武蔵ヒートベアーズと対戦する。ホーム開幕戦は翌7日、ノーブルホームスタジアム水戸で、神奈川フューチャードリームスと対戦する。(高橋浩一)

合言葉は「限界突破」 茨城アストロプラネッツ2023新体制

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは5日、笠間市福田の球団事務所体育館で、2023シーズンの新体制発表イベントを行った。伊藤悠一新監督や新入団選手らが抱負などを語った。 「個性を高めてチーム力つける」 アストロプラネッツの今季スローガンは「限界突破」。伊藤監督は「個人個人が爆発的レベルアップを目指す。全員が次のステージを目指して個性を高めていけば、結果としてチームも強くなっていく」と話し、「他のチームとは目標設定が真逆。個人の育成が第一で、そのプロセスの中でチームを勝利に導く。これが決して矛盾ではないことを、地方から社会へ示していきたい」と解説した。 球団方針説明では、今季就任の河西智之副社長が登壇。独立リーグの「革命児」として、①グランドチャンピオンシップ優勝②NPBドラフト最多指名数③最多入場者数ーの3つの日本一を目標に掲げた。さらに、海外との連携強化としてタイプロジェクトの推進や台湾プロ野球との交流戦などを構想。2024年度からチーム数が拡大する見通しの日本プロ野球(NPB)2軍リーグ戦にも、参入を目指す意向を明かした。 目標は「甲斐キャノン」超え 日渡騰輝選手 今季の新入団選手は21人。会場にはそのうち17人が集まり、鏡開きイベントやファンとの交流などを楽しんだ。 日渡騰輝(ひわたり・とうき)選手は霞ケ浦高出身。強肩強打が持ち味で、高校時代の通算ホームラン数は30本。昨夏は主将兼4番打者として県大会ベスト4のチームを率いた。卒業後は大学進学という選択肢もあったが、最短でNPBを目指すため、地元の独立リーグであるアストロプラネッツを選んだ。 「高校では戦う姿勢や、社会で生きるためのルールやマナーなどを学んだが、NPBに行くには守備や打撃などトータル的に全て足りなかった。今年は自分の弱点や課題を見付けてコーチ陣に聞き、しっかり直していきたい」 昨秋のプロ野球ドラフト会議でソフトバンクに育成1位指名された赤羽蓮投手とは高校時代にバッテリーを組んだ仲。最近もキャンプ中の様子など話を聞いているそうだ。次はどちらが早く支配下に入れるかを競うことになる。「もし一緒のチームになれたら、またバッテリーを組みたい」 今年の目標はアストロプラネッツで4番を打ち、10本以上のホームランを放つこと、捕手として全ての盗塁を阻止すること。現在の二塁送球タイムは1.9秒だが、ソフトバンクの甲斐拓也選手を上回る1.7秒台まで高めたいという。(池田充雄)

「長所出し切った」選手ら今季振り返る 茨城アストロプラネッツ

ファンと大運動会 プロ野球独立リーグ参入4年目の今季、初の地区優勝を果たした茨城アストロプラネッツが22日、1年間の応援に感謝の気持ちを込めてファンと触れ合う感謝祭「大運動会」を笠間市の旧東中学校グラウンドで開催し、選手らが今シーズンを振り返った。 霞ケ浦高校出身で、先発の柱として活躍した市毛孝宗投手(27)はNEWSつくばの取材に対し「中盤はけがをし、休まないで調子を落としたが、頑張った結果優勝できて良かった」と今季を語った。この日の大運動会については「中学時代に徒競走で1位になり足も速かった。楽しかった。運動会は懐かしい」などと話した。 今年、筑波大学から入団し、ホームラン8本32打点の活躍で優勝に大きく貢献した野中大輝選手(23)は「独立リーグに挑戦して1年で勝負すると決めていた。学生野球と違い毎日のように試合があるので体調管理、心のケアをしっかりしながらホームランでアピールできたし自信になった。自分の長所を出し切った」と今季を振り返った。大運動会は「今までより距離が近くファンと楽しめて感謝を伝えられるのは楽しい。学生時代の運動会での思い出は、足はあまり速くなかったので応援団長をしていた」と学生時代を語った。野中選手は今季で引退する。 トークショーでは、20日のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから育成4位で指名された渡辺明貴選手(22)が「指名されてほっとした。今は1日でも早く(選手登録される)支配下に上がれるようにトレーニングをしていきたい。支配下目指して頑張るので応援してほしい」と目標を語った。 大運動会の開会式で松坂賢監督は「楽しい思い出をつくってシーズンを締めくくりたい」と宣言し、玉入れ、障害物競走、最後は選手対抗リレー対決で会場に詰めかけた約200人のファンを大いに楽しませ盛り上げた。 チームを運営する茨城県民球団(本社ひたちなか市)は、土浦市などと、相互に連携してスポーツ振興に協力するというフレンドリータウン協定を結んでいる。(高橋浩一)

初の地区優勝、土浦で決める アストロプラネッツ

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは29日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦で埼玉武蔵ヒートベアーズと対戦し、2-1で勝利。これによりルートインBCリーグ南地区(茨城、栃木、埼玉、神奈川)での優勝を決めた。茨城は球団創設4年目にして初のタイトル獲得となった。 【ルートインBCリーグ2022公式戦】茨城アストロプラネッツ-埼玉武蔵ヒートベアーズ埼玉 000000100 1茨城 00020000X 2(8月29日、J:COMスタジアム土浦) 2019年のBCリーグ加盟以来、3年連続で最下位に沈んできた茨城。だが今季は見違えるような活躍となった。開幕5連勝でスタートダッシュを決め、4月を6勝2敗で終えると、その後も5月は7勝2分4敗、6月は7勝8敗、7月は8勝3敗と好調を維持。8月はここまで6連勝を含む9勝5敗の成績で、16日に優勝マジック7が点灯してからは、順調にカウントダウンを続け、ついにこの日マジック1で埼玉戦を迎えた。 「前2試合は勝ちきれず足踏みしてしまったが、今日はホームなので絶対に勝って優勝を決めようと、みんな気持ちが出ていた」と土田佳武主将。先発投手は二宮衣沙貴。ここまでハーラーダービートップの9勝を挙げ、7、8月は登板した8試合全てでチームに勝利をもたらしてきた。「チームとして大事な試合を任され、いつもより集中力が上がり、直球も変化球も思った通りにコントロールできた」と、危なげないピッチング。 エースの好投に打線が応え、4回裏には先制点。イサベルの右前打を皮切りに、死球と牽制悪送球で無死二・三塁となり、大生竜万が適時打。「相手投手の緩急とコースの投げ分けにやられてきたが、自分のところでチャンスが来て、何とかくらいついていこうと。当たりは良くなかったがしっかり振り切ることができた」と、ボール気味の直球を中堅へ運んだ。さらに次打者の高橋竣は、狙い球の変化球をレフトフライ。タッチアップには十分な飛距離で、1点を追加し2-0とリードした。 二宮は1点を失いながらも7回を投げ切り、8回は渡辺明貴、9回は森祐樹がそれぞれ3人で切って取りゲームセット。セレモニーでは村山哲二BCリーグ代表から優勝盾が贈られ、松坂賢監督、土田主将、山根将大代表らが次々と胴上げされ宙を舞った。 「キャンプで描いたロードマップ通り、シーズン40勝と8月中の優勝がほぼ達成できた。明日からは次の目標であるリーグ優勝と、ドラフト会議への選手輩出に向けて進んでいく。まだ道のりは途中」と松坂監督。 今後の日程は、9月10、11日に常陸大宮市民球場で南地区2位のチームとプレーオフを戦い、勝てば北地区代表とのBCLチャンピオンシップ(9月17~25日、ホーム&アウェー方式)に出場できる。その先には四国・九州・北海道の各独立リーグ優勝チームと日本一を争う、日本独立リーググランドチャンピオンシップ(9月30日~10月2日、熊本県で開催予定)も待ち受けている。(池田充雄)

NPBオリックスと仮契約 茨城アストロプラネッツ・山中尭之

今年度の(日本プロ野球)ドラフト会議で、オリックス・バファローズから育成1巡目で指名を受けた、茨城アストロプラネッツの山中尭之選手の仮契約が17日、土浦市港町のホテルアルファ・ザ・土浦で行われた。契約後の記者会見で山中選手は「プロ野球(NPBの)選手になるという小さいころからの夢が、そこで活躍するという目標に替わった。1日でも早く支配下に上がり、1軍で活躍できるようになりたい」と語った。 契約書にサインをしたときの心境は「これからNPBの第一歩が始まるという特別な思いに少し緊張し、硬いサインになってしまったが、責任感が芽生えた瞬間でもあった」。オリックスについては「今季リーグ優勝から日本シリーズへと躍進中で、来年も上位が期待できるチーム。楽しみでしかない」との印象を抱いているという。 山中選手は結城市出身。つくば秀英高校と共栄大学(春日部市)を卒業後、NPBを目指して今季、地元の独立リーグチームである茨城アストロプラネッツに入団。1年目で夢をつかんだ。つくば秀英からは8人目、共栄大からは初のNPB選手。茨城からはドラフト指名では2人目、途中入団も含めると4人目となる。 12月中旬の入団発表を経て、来年1月の新人合同自主トレに参加し、シーズンインを迎える予定。「全てにおいてレベルアップを図り、特に土台である体を一番に仕上げていきたい。技術やメンタルは後から付いてくると思う」という考えだ。目標はオリックスの4番打者で、今季パ・リーグ本塁打王を獲得した杉本裕太郎選手。「チームの勝敗にかかわる場面、得点圏でランナーを返せる選手を頭に置いている。目指すのは打点王とホームラン王の2冠。特に、打球の飛距離を見てほしい」と意気込む。(池田充雄) 茨城アストロプラネッツ 山根将大球団代表の話 山中のポテンシャルを評価していただいて感謝している。地域のプロチームとして活動している以上、茨城の選手がわれわれのチームを希望し、成長し、次のステージへ行くのは非常にうれしい。今後、彼のような例がどんどん増えていくといい。 オリックス 宮田隆GM補佐の話 引っ張るだけでなく右にも強い打球が打てる。単にパワーだけではない。状況に応じたバッティングをしていた。肩が強く、バックホームの送球安定性がいいなど守備面も評価している。

ロッテでの活躍誓う アストロプラネッツ小沼

【池田充雄】今年度のプロ野球ドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズから育成2巡目で指名された、ルートインBCリーグ・茨城アストロプラネッツの小沼健太投手(22)。2日、ロッテの永野吉成スカウト部長ら3人が、土浦市大町にあるアストロプラネッツ県南事務所を訪れ、山根将大代表や小沼投手らに指名あいさつをした。 永野部長は小沼投手について「力のある中継ぎが欲しいという思惑に合致した。若く、スピードボールのある大型投手で、体をつくり直してパワーアップすればもっとスピードも上がる。しびれる場面でもぴしゃっと抑え、名前を呼ばれたら相手が観念するような選手になってほしい」と期待を込めた。 あいさつを受けた小沼投手は「今になってほっとしている。これからNPB(日本プロ野球)に行くんだという実感が湧いた。ロッテは地元で小さい頃からよく見ており、12球団の中で一番強く希望していた。1年目での支配下登録をマストに、将来は日本代表に入れる投手になりたい」と喜びを語った。 山根球団代表は「球団にもひじょうにいい影響があった。スポンサーや応援してくれたファンの方々も涙を流して喜んでくださり、入団希望者からの問い合わせも一気に増えた。本人の努力が一番だが、皆さんが育ててくれた選手であり、良い報告ができたことは球団を作った甲斐があった。われわれは茨城を野球で盛り上げることがスタート。スカウトの注目を浴びる選手もまだまだたくさんおり、指名が毎年続く球団にしていきたい」と発展を誓った。 小沼投手は千葉県出身。県立東総工高卒業後、BCリーグ埼玉武蔵ヒートベアーズに入団。昨季からアストロプラネッツに所属し、右のエースを務めてきた。今季から中継ぎに転向。身長189センチ・体重86キロ、右投げ右打ち。 小沼選手に抱負を聞いた。 —今季、どう成長したか。 小沼 フォームを変えたことと、体が大きくなった影響でバランスが取れず、前半は難しかった。が、後半は上げていくことができ、中継ぎでゼロで抑えたことが多かった。リリースポイントを高くして投げ下ろすことで、ストレートで空振りを取ることが増えた。 —中継ぎへの転向の理由は。 小沼 今までの自分を変えられるのではとコーチと話し合って決め、転向後初めて150キロを出すことができた。いい変え方ができた。中継ぎで150キロを出せた。ピンチでの登板が多いので、いい緊張感がある。まずは中継ぎでという意識だが、任せられればどんなところでも対応したい。 -NPBへの期待は。 小沼 パ・リーグは1チームにいい打者が何人もいるイメージ。テレビで見ていたいろんな打者と、楽しみながら対戦したい。オリックスの榊原翼や西武の伊藤翔らは地元も学年も一緒で、独立リーグや育成出身なのも同じ。楽天1位指名の早川陸久は地元で一緒に練習もした。こういう身近な相手には特に負けたくない。

「本格ピッチャーに」広島が期待 霞ケ浦高、遠藤選手が仮契約

今年のプロ野球ドラフト会議で、霞ケ浦高校3年の遠藤淳志選手(18)=土浦市出身=をドラフト5位に指名した広島東洋カープは10日、土浦市城北町のホテルマロウド筑波で遠藤選手と仮契約を結んだ。 遠藤選手の契約金は3000万円、年俸は480 万円(推定額)。背番号は12月13日に本契約を結ぶ際に決まる。来年1月6日ごろから選手寮に入寮する予定。 遠藤選手は仮契約後に報道各社の取材に応じ「これから『プロの世界』という実感がわいてきた。入団1年目は体をしっかり作り、5年後、10年後にはチームを代表する選手になっていきたい」と抱負を述べた。 2年の夏の県大会から遠藤選手に注目していたという広島の尾形佳紀スカウトは「背も高いし投げ方もいいので、本格的なピッチャーになってもらえれば」と期待を寄せた。 かつて岩手県盛岡中央高校野球部で高校球児として活躍した父親の隆さん(65)は「うらやましいやら、これからが大変という気持ち」と話し「ファンに長く愛されるピッチャーになってほしい。ケガをしないように肩とひじは大事にしてほしい」と、元高校球児らしい助言をした。 同校野球部の高橋祐二監督は「早く人間的に大人になってほしい。その分大人の野球ができる」と語った。(崎山勝功)

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