【谷島英里子】土浦市真鍋3丁目にアトリエを構える劇団「百景社」(志賀亮史主宰)が3月20日から、東京・目黒のこまばアゴラ劇場で演劇「岸田國士戯曲百景」を上演する。同市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらきの「NEWSつくばチャンネル」は15日、制作担当の根岸佳奈子さんをゲストに招いてインタビューした。

百景社は2000年につくば市で活動を始め、劇場だけでなく野外での公演にも積極的に取り組んできた。13年に土浦市にアトリエを移し活動している。

劇作家の岸田國士(きしだくにお、1890 – 1954年)は、70以上の戯曲を残している。その中から7編を選び、①「驟雨(しゅうう)」「葉桜」、②「かんしゃく玉」「屋上庭園」「医術の進歩」、③「麺麭屋(パンや)文六の思案」「遂に『知らん』文六」―の3作品群に分け公演プログラムを組んだ。

戯曲一作一作は小さな短編といったものが多いが、全部まとめて読むと、一つの街にさまざまな人が住んでいて、その生活を覗いているような気配を感じるという。「岸田國士町の住人の人たちのちょっとずれていたり、意固地だったり、不器用だったり、だからこそ私たちにも似ているその姿を見に来てほしい」という。

根岸さんは「土浦のアトリエで作った作品を持って東京へ行ってきます。応援していただきたいですね」と話した。

◆日程は、3月20日(①)、21日(②)、22日(③)が夜公演のみ、23日と24日がマチネつき①~③。場所は東京都目黒区駒場1丁目、こまばアゴラ劇場。チケット料金は一般前売り・予約3000円、当日3500円、18歳以下1500円。問い合わせは百景社(電話029-896-3099)まで。ホームページはhttp://www.hyakkeisya.org/