地域社会に出て活動する筑波学院大学の社会参加型教育プログラム「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」で昨年12月、つくば市市民活動センターが開催した「1本からのクリスマス」のミニイベントの準備に携わった大島拓也さん。資材準備を周囲の人と協力して行うことを通じて、自ら積極的に動くことの大切さを学んだという。

経営情報学部ビジネスデザイン学科3年 大島拓也さん
茨城県立下妻第二高等学校出身

―「1本からのクリスマス」は、どんな催しですか。

つくばセンター広場に高さ3.5mのシンボルツリーを設置し、その周りに地域住民の皆さんが時間をかけて作ったミニツリーを並べたイルミネーションを楽しむ、というものです。23日のミニイベントでは、サンタクロースに扮した市民がお菓子を配ったり、近所の教会から招いた聖歌隊の歌を楽しんだりしました。

―イベントの準備はいつ頃からはじめましたか。

開催の3ヵ月以上前からです。市民活動センターの方と協力して行いました。私が担当したのは、開催場所のつくばセンター広場付近の壁にネットを設置し、そこに電飾を張り巡らせることです。ほかにも、ミニツリーの組み立てや、飾りに使うラミネートの作成作業、イベント当日の音響補助などを行いました。特に印象に残っているのがパンフレットの挿絵を描く作業です。自分でデザインを考えて形にしたものが、掲載されて多くの人の目に触れたことはうれしかったです。

イベントに向けて作業をする大島さん達

―活動を通じてどんなことを学びましたか。

「何かをするときは、人から指示を待つだけではだめ」ということに気づきました。今回のOCP活動で特に大変だったのが、必要となる資材の準備です。そんな時、まずは「自分が今、何をすべきか」を考え、市民活動センターの方や大学の友人と協力することで、作業時間を無駄にせずに済みました。「先を見据えて行動する力」や「協調性」は、以前より高まったと感じています。

―OCP活動以外で、大学ではどんな授業が印象に残っていますか。

グラフィック・CG 系の授業です。イラストレーターやインデザイン、フォトショップなど、最新のデザイン系ソフトを使えるので、最先端の技術取得が可能です。今回の活動ではイベント用パンフレットの挿絵を担当しましたが、こうした授業があったから作業がスムーズにできました。

―今後の目標を教えてください。

今、地方公務員試験合格に向けて勉強を始めています。OCP活動を通して、普段なかなか知り合うことのできない年配の方とも交流ができました。孫を見守るような気持ちで温かく、イベント開催までの長い期間、自分たちを支えてくださり本当に感謝しています。こうした方との交流を通して「自分から積極的に動くこと」の大切さを知ることができました。地方公務員試験に合格し、採用されたときには是非実践していきたいです。

(インタビュアー:柿内典子)