タジキスタンの文化と食を堪能 筑波学院大で記念コンサート

歌手と奏者が自国の伝統音楽を聴衆に届けた(左からアクナザロワさん、1人おいてジュラエフさん、ホシモフさん)=つくば市吾妻、筑波学院大学

【橋立多美】中央アジアに位置するタジキスタン共和国の「文化の日記念コンサート」が7日、筑波学院大学(つくば市吾妻)で開催され、来日した同国の歌手と伝統弦楽器ドゥタール奏者の澄んだ音色に約100人の聴衆が聴き入った。駐日タジキスタン共和国大使館主催。同大学とつくば市国際交流協会が後援した。

今月5日、東京赤坂の区民センターでも同様のコンサートが開催された。さらに多くの人にタジキスタンの文化を広め、在日タジキスタン人と交流することを目的に同市での公演となった。

同国で活躍している男性歌手フィルダウス・ホシモフさんと、女性歌手マディナ・アクナザロワさんが自国の伝統音楽を歌いあげた。軽快なリズムを刻む打楽器をバックにした歌が多く、舞台に上がって踊る人も。中央アジアの舞踊を学んでいる日本女性グループ、グリスタンがタジク人の民族衣装で華麗な踊りを披露する場面もあって、会場はタジキスタン一色となった。

次いで伝統楽器ドゥタールの演奏家シロジディン・ジュラエフさんが登場。中央アジアで最も優れた演奏家として広く知られ、余韻の残る美しい音色に会場が静まり返った。ドゥタールは木製の洋ナシ形の胴と長い棹(さお)に2本の弦が張られた弦楽器で重さは2㎏弱。三味線に似た音色を響かせたり「さくらさくら」が演奏されるなど、巧みな技を披露した。

コンサート後は、学生食堂でタジキスタンの日常食のパンとサラダ、プロフ(ピラフ)が振る舞われた。プロフは米と野菜、羊肉を炊いたもの。紙皿に取り分けたパンやプロフに次々に手が伸びていた。

先月、つくば駅前のBiViつくばで開かれた茶話会「世界お茶のみ話」(同国際交流協会主催)に参加し、タジキスタンに興味を持ったという70代の男性は「ドゥタールの演奏が素晴らしかった。機会があればまた聴きたい」。60代の女性は「民族衣装に引かれました。温かな雰囲気のコンサートで来て良かった」と話した。

タジキスタンのパンを食べようと行列ができた=同