《留学生エッセー》4 日本の女性はどうして?!

「日本の女性はすごく大変だと思う」と語るリンさん

経営情報学部経営情報学科4年
ドー ドゥエウ リン

私はベトナムの首都ハノイ東方のフンイェン省出身のリンと申します。
日本のことは、15年前に研修生として神戸と茨城で働いていた2人のおばさんから、日本での楽しかった話を聞き、写真やビデオを見せてもらい知りました。そして私もいつか日本に行ってみたいと思うようになりました。

2011年地元の高校を卒業すると10月から翌年3月までの5カ月間、ハノイの日本語センターで日本語を勉強しました。神戸と茨城のどちらに行くか迷っていましたが、センターで取手市の「日本語学校つくばスマイル」の先生の話を聞いて茨城の方が良いなあと思い茨城に決めました。2012年10月に日本に来ました。ベトナムでひらがなとカタカナは勉強して読むことは出来ましたが、漢字が難しくて不安でした。ここで1年半勉強して2014年3月筑波学院大学に入学しました。学費はお父さんと2人のおばさん達が協力して出してくれました。

■頑張ったアルバイト

1年生の時は専門用語の日本語が難しくて先生の話がよく分かりませんでした。分からない言葉は家に帰ってから辞書をひいて覚えました。週4日お弁当工場でアルバイトをしました。夜12時から朝6時まで働き2時間だけ仮眠して学校へ行く日もありました。自分の生活費は自分で頑張りたいと思ったからです。出来ない時はお父さんに出してもらうことになりますが、妹2人弟1人がいるのでお父さんにたいへんな思いをさせたくないと頑張りました。お弁当工場では日本語を話すことがないので2年生では回転ずしや居酒屋で働きました。日本語を話す機会を増やしたかったからです。2年生になると授業も分かるようになりました。

■日本とベトナムの男女の家事時間の違い

3年生の時に同じベトナム留学生と結婚しました。夫は家事を一緒にやってくれます。でも日本の生活を見ると日本の女性はすごく大変だと思います。日本人の1日24時間の使い方を総務省が調べた2011年のデータによると、炊事、掃除、洗濯に掛ける時間は女性2時間32分、男性は18分だけでした。ベトナムの同じようなデータでは女性2時間12分、男性1時間30分です。女性の家事時間はあまり変わらないのに男性の家事時間はだいぶ違います。日本もベトナムの男性も女性と同じ時間の家事をやってくれれば良いと思います。

 

■働く女性の多いベトナム

家事だけではなく日本の女性はどうして子供が生まれたら仕事を辞めるのでしょうか?
日本では8割(82.15%)の女性が妊娠、出産を機に退職するそうです。ベトナムでは妊娠して仕事をしている女性が珍しくなく、退職する人はとても少ないです。妊娠8.5カ月~9カ月まで働いて、産後3~6カ月で仕事に戻る女性が多いです。日本では、職場に妊娠中の女性や3歳以下の小さい子供のいる女性はあまりいません。とても不思議に思いました。女性と男性がもっと一緒に家事をすれば働く女性がもっと増えると思います。残業時間を少なくするなど男性のやる気が大事だと思いますが、女性ももっと男性を家事に引き込むようにするなど、女性の意識も大切だと思います。

ベトナムの女性は課長、部長、社長が30%います。ベトナムの会社数はアジアの中でも少ない方ですが、これからまた増加する可能性があります。逆に日本では女性は少ないです。日本の女性も家事時間を夫と相談してやってもらい仕事を増やせば、チャンスが増してストレスも減らすことが出来ると思います。

女性は妊娠して子供を産むまでは大変ですが、家事や育児を男性が同等にやれば家族ももっと幸せになると思います。