【谷島英里子】デザイン制作で活用してほしいと、ソフトウエア開発会社「システム・プロダクト」(ひたちなか市、高木智浩社長)は12日、筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)にパソコン用ソフト「トンパの達人」を100本寄贈した。

トンパ文字は中国・雲南省に住む少数民族のナシ族が、現在も使っている象形文字。読み方や意味が分からなくても、形で伝えることができる。ソフトには全2160種類が収められ、文字をコピーしたり、色を変えたりできる。

同大で開かれた贈呈式には同社管理部の林宏志部長、同大経営情報学部の高藤清美学部長、ビジネスデザイン学科の堀聖司助教が出席した。林部長は「トンパ文字はユニークなので想像力が刺激されると思う。ものづくりのきっかけになれば」と贈呈の意を伝えた。これを受けて堀助教は「トンパ文字を解説するアニメーションの制作などテーマを与えるときにソフトを活用したい」と謝辞を述べた。

ソフトを使うのは、主にメディアデザインコースの学生。イラストやCG(コンピューターグラフィックス)デザイン、画像処理技術を駆使して映像・メディアのコンテンツ制作を学んでいる。

トンパ文字(トンパの達人から)