【橋立多美】実力派ジャズピアニスト水岡のぶゆきをリーダーとする、水岡のぶゆきグループ出演の「音の宝箱・つくば2018~スペシャルジャズライブ」が17日、つくば市吾妻の筑波学院大で開催された。ライブ中盤、女子中学生3人がプロのミュージシャンとともにスタンダート曲などを演奏して拍手を浴びた。

音の宝箱は「音楽で人をつなぐ」という構想の下に毎秋、コンサートを開くなど、市民ボランティアが主体となって活動している=10月28日付け。今回のライブは演奏者とつながり、地域のコミュニケーションを広げることを目的に吹奏楽部に属する市内の中学生とのコラボステージが実施された。

聴きなじみのある曲などからスタンダード曲までを網羅した華やかなステージに約200人の入場者が酔いしれた。中学生とのコラボを含めた16曲の演奏がすべて終了した後は拍手が鳴りやまず、2曲が追加されて観客総立ちで盛り上がって幕を閉じた。

プロの演奏者とセッションしたトランペット担当の並木中2年の奥田杏奈さん(14)は「不安でいっぱいでステージでは体がこわばった。今回の経験でメンタルが強くなったと思う」。トロンボーンの桜中2年の増山日菜さん(同)は「出来栄えは50%。将来は音楽とは違う道に進みたいが、趣味として続けていきたい」。アルトサックスの大穂中2年の木本英那さん(同)は「今朝から緊張で胃が痛くなった。これからも音楽を続け地域の演奏団体に関わっていきたい」と話し、3人は「また会おうね」と笑顔を交わしていた。

(左から)増山日菜さん、奥田杏奈さん、木本英那さん