【コラム・浅井和幸】かなり前ですが、雷に打たれて亡くなった方がいるという記事を読んだことがあります。人の頭に落ちた雷がヘソを通って別のところに移っていったためか、ヘソが焼け焦げていたそうです。本当にヘソをとられたみたいなエピソードですね。

私には雷様がいるかどうか分かるほどの認識能力、知識はないのですが、雷が大気中の放電現象だということは理解しています。バリバリという怖い音も、空気が一気に熱せられ膨脹する音らしいですね。

雷から身を守るには、建物や車の中に避難すると良いらしいですね。そのようなものがない場合は、電柱や大木に近過ぎない場所が安全らしいです。高いものが何もないところでは、その場でかがんだ方がよいですね。そういえば、かがむ行為はヘソを隠しているように見えます。

もう一つ。夏の暑い時期、または春でも暖かくなってくると、上昇気流によって雷雲が発生。夕立が強く降り、一気に気温が下がります。暖かいので腹を出して昼寝をしていると、気温が下がってお腹をこわす。そうならないためには、お腹を出さない方がよいでしょう。これもヘソを隠す行為ですね。

どうでしょうか。面倒な話をだらだらと書いてみました。飽きましたか?ここまで約500文字。これを「かみなりさまからへそをかくせ」だったら、14文字で済みます。どちらが効率的か?どちらがあなたの好みですか?

もう一つのエピソード。鏡は左右が逆であるか否か。

投稿されたメールがラジオから流れてきました。自動車免許を取ったばかりのときに、サイドミラーのことで混乱していた時期があります。鏡は左右が逆に映るはずですよね。だったら、右のミラーに映っている風景は左にあるもので、左のミラーに映っているものは右にあるもののはず。

でも、右のミラーに映っているのは右に、左のミラーに映っているものは左にあるものです。今でも、どうして左右逆じゃないのか分かりませんが、今では慣れたので問題なく運転しています。このことは、誰に聞いても、笑って「そういうものだ」という答えしか返ってきませんでした。

それを読んでいたパーソナリティーも笑いをこぼすだけで、「今は問題なく運転できてよかったですね」としか答えられませんでした。

さて、あなたは、鏡は左右が逆に映ると思っていますか?答は否です。鏡は前後が逆に映っているのです。鏡の手前で遠いものは鏡の奥の遠くに映ります。100m後ろの電信柱は鏡には100m前に映っています。

この2つのエピソードから、あなた自身が自分の生活に落とし込んで困りごとに対処してみてください。自分は悪くないのに上手くいかないとか、悪循環に陥っているなとか感じたときは、先人の教えを生かしてみたり、目の前に起こっている事実を理解し直してみたりするとよいでしょう。(精神保健福祉士)