《光の図書館だより》2 ”ちいさな光”からの声

土浦市立図書館

【コラム・入沢弘子】「すご~い!工場みたいだね!」。歓声に振り向くと、電子書架の前で背伸びして中をのぞく子ども達の集団。「図書館なんだから、足音立てないで静かに歩いてね」と先生に言われながら神妙な顔で見学してきた最後に必ず喜ぶ場所です。“人前で笑顔なんか見せられないよ”という、ちょっと大人びてきた小学校高学年男子も、ここでは思わず興奮。

「屋上からも見えるんだよ。また見に来てね」「こんどの図書館では食べてもいいんだって」。ひそひそ声で話す女の子たち。旧図書館からのお馴染みの顔もあります。最上階のコミュニケーションスペース・ロフトは、図書館内唯一の飲食可能な場所。

平日の昼時には、赤ちゃん連れのお母さんたちがお弁当を食べながら情報交換。夕方には、高校生がコンビニの袋から出したパンを片手に勉強。「ここはおしゃべりをしても、お弁当や飲み物も大丈夫だよ。読書やお勉強で疲れたらここに来てね」。

「まだ帰りたくないよ~」。図書館から帰ろうとするお父さん、お母さんに泣きつく姿をよく見かけます。絵本を抱えて座り続けお母さんを困らせる女の子、JRの線路が間近に見下ろせるカフェコーナーで窓にくっ付いて離れない男の子とお父さん。

エントランス階・2階のカフェコーナー・ヨムカフェラウンジは、大人だけでなく子ども達にも大人気。アンケートには、子どもの字で「自動販売機のバナナオレ(バナナ香料入りの牛乳)の温度が高い。イチゴオレはそうでもなかった」とのご意見もいただいています。ご愛飲ありがとうございます。

図書館前や市役所横の広場では、毎週末子どもたちの音楽の披露もあります。土浦市立図書館は、館内も館外も“ちいさな、たくさんの光”があふれています。

土浦駅前のアルカス土浦は、開館からひと月で約8万人の方にお越しいただきました。今年も1月5日から、みなさまのご来館をお待ちしております。(土浦市立図書館館長)