《続・平熱日記》2 ちょっと朝ドラ的な感じで②


斉藤家は明らかに女系家族。親戚の中でも珍しい男兄弟の私と弟。でもって、それぞれに娘2人。小さいころは夏休みの度に帰省して仲良く過ごしていた娘たちも、この10年余りはそれぞれの道を歩み出し会うこともなくなりました。

ところで、牛久で新築を手掛けるために我が家に弟が居候するところから、朝ドラ的な半年が始まるわけですが…。その手伝いを兼ねてしばらくぶりに弟の嫁さんが我が家を訪れたのを皮切りに、次女が就活で滞在し、長女がカナダから一時帰国で泊まるなど懐かしい顔で我が家はにぎわいました。

そして、家の完成も間近に迫ったころ、長く寝たきりだった母が亡くなります。斉藤家が久方ぶりに集まり、これで朝ドラ的な半年が幕を閉じると誰もが思いました。実は40年近く朝ドラを見たことがないのですが、朝ドラの肝は「つづく」ですね。いいところで「つづく」。

さて、母の葬儀も終わり家も無事完成。「おわり」と思いきや、「つづく」の字幕。「パパ、週末の予定は?」長女からのメールです。そんなこと聞かれたことがないのにと、いぶかりながら「特に予定なし」と返すと、「彼氏が挨拶に来たいって」。

週末、お洒落して出かける娘を見て、彼氏がいることはなんとなく分かってはいましたが、まさかの「ご挨拶」ときました。畳に正座、着物の袖に手を入れて腕組みし、緊張の面持ちの父―なんてイメージですが、現れたのはさわやかな好青年。かるーく挨拶をしてからの「結婚します」に「はい、どうぞ」。

近所の洋風居酒屋に場所を移し和やかに会食。朝ドラ的な半年の最終回はワインで乾杯する場面で「おわり」ました。めでたし、めでたし。

さて、やや微熱気味だったこの半年が過ぎ、いつものように犬のフーちゃんと散歩に出かけた折、ふと目に留まった白い花。お茶の花です。柔らかく小さな白い花。ちょいとつまんで持ち描くことにしました。どうやら平熱日記が続けられそうです。(斉藤裕之)