【コラム・石井康之】今回は土浦駅前から霞ケ浦方面を中心に書きたいと思う。これから気候がよくなると、あちこちでイベントが開かれる。1~2日の期間限定で、イベントの入場スタンプをもらうと、そこに何度でも入れるというのはどうだろう? 野球場を使ったグルメ祭り、野球場で横になり見ることができる花火―プロジェクションマッピングも出来そうだ。

駅からさほど離れない霞ケ浦の水辺に、食材、釣り道具、ビーチマットなどをケータリングできるキャンプ場があってもいい。夏の間だけ、ビーチのように砂を人工的に入れてもよい。海外でも、街中の川をビーチ風に砂を入れ、お店などがつくられていた。

イベントは、野球場、図書館の屋外部分、映画館、街のライブハウスなどで開いたらどうか。開催時間を分散させて、いろいろなイベントを体験してもらう。

例えば、朝はロードバイクで霞ケ浦周辺を走り、昼はグルメフェスティバルに行き、疲れたらテントで少し休む。夕方から、野外ライブや花火を楽しむ。船上パーティーもありではないか? 日常の時間を忘れ、ノンビリ時間を過ごすというコンセプト。

表現は「点」「線」「面」

駅前付近のお店にもアイデアを出してもらい、スタンプラリーに参加してもらう。それから、サイクリングをメインに来る人たちのために、「道の駅」のような休憩所をオープンエアーな空間でつくる。

例えば、荷物輸送のコンテナを何個か使い、アート風に仕上げたお店やレジデンス。アーチストを募集し、日常とは異なる文化環境で作品(お店)を制作してもらう。アイデアを公募して作品化するのも面白い。店の時間帯や曜日も自由に選べ、シェア出来るようなイメージ。

最近は「もの」より「こと」を売る時代。すべてのことにありえるのは、「点」での表現だけではなく「線」へ、そして「面」になることが大切と思う。(ファッションデザイナー)

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