木曜日, 4月 25, 2024
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《学生インタビュー》13 ランタンアートを仲間と制作 行動し提案し人と接する重要性学んだ

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活動を通じて「積極的に行動し、提案し、人と接することの重要性を学んだ」と話す中村莉緒さん

筑波学院大学3年の中村莉緒さんは、つくば市をキャンパスにした同大の社会力育成プログラム「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」で、今月15、16日に開催される「ランタンアートつくば2018」(つくばセンター地区活性化協議会主催)の運営に参加している。つくば駅周辺の師走の風物詩として定着したイベントで、約7000個のランタンに灯がともる。開催に向け、仲間8人とワークショップに参加するなど積極的に取り組んでいる。

経営情報学部 ビジネスデザイン学科2年
中村莉緒さん
福島県私立尚志高校出身

—高校は福島県郡山市ですが筑波学院大を選んだ理由は。

中学生の時からデザインの道を志していました。高校2年の時、デザインを生かせる大学をネットで探して筑波学院大を見つけました。オープンキャンパスに参加して、生徒と先生の距離感が近く親しみやすい雰囲気に進学することを決めました。大学生となり、高校生の時と比べて視野が広くなったと感じています。この大学はいろいろな活動に積極的に参加する学生が多く、その影響もあると思います。

昨年のランタンアートの様子(つくばセンター地区活性化協議会提供)

—なぜランタンアートを活動の場に選んだのですか。

説明会の時に見たランタンの実際の映像がとてもきれいだったからです。それに高校生の時は人と接する機会が少なかったので、大学生になったらいろんな人と関わりたいと思っていました。今夏のまつりつくばでランタンアートのワークショップに参加し、たくさんの地域の人と触れ合うことが出来て良かったです。

—活動に参加してみてどうですか。

自分たちでランタンを作るのに苦労しています。ランタンは、上部を切ったペットボトルの中にろうそくをセットし水を入れて、倒れたり、燃え移りにくい工夫がされています。安全性を第一に考えながら作ります。主催の協議会の人たちとの話し合いを通して、決められた予算内で出来るように工夫するのも大切になります。家庭にある段ボールやテープなどは持ち寄って使います。現在段ボールを使った大型のランタンを試作しています。

—どんなランタンを作っていますか。

仲間といろいろアイディアを出して、私たちが決めたテーマは「クリスマス」です。高さ1㍍近い大きな4面体のランタンを1つ作り、その1面にサンタ、他の面に雪の結晶やクリスマス飾りを描きます。サンタは切り絵で描くことにしました。この大きなランタンを中心に、まわりにクリスマスプレゼントを模した小さなランタンを多数配置します。

—この活動から学んだ事は何でしょう。

初めの頃は活動を引っ張ってくれる男子に任せていました。でもランタンの制作が始まると、任せきりではダメだと思うようになりました。自分のアイディアを出して進めていこうと思い、頑張りました。この活動に参加して、積極的に行動し、提案し、人と接することの重要性を学びました。

—将来の目標は?

物を作ったり、発信する仕事に就きたいと思っています。大学の授業でグラフィックを習ったので、雑誌の紙面デザインをやってみたいです。ほかにも広告などいろいろなものに興味があって、今の段階では決めきれないでいます。

(聞き手・鈴木萬里子)

◆ランタンアートは15、16の両日午後4時45分~午後7時30分。つくば駅周辺の遊歩道やセンター広場で開催。来場者が会場で作って飾るランタン工作コーナーもある。

地域企業へ 大学生・留学生の就労を支援 NPOが設立フォーラム 筑波学院大

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設立フォーラムで今後の取り組みについて話す久保田優代表=筑波学院大学

地方の人手不足が懸念される中、大学生や留学生が地域企業に就労するよう支援しようと、NPO法人「タウン アクティビティ コモンズ」(土浦市、久保田優代表)の設立フォーラムが5日、つくば市吾妻、筑波学院大学で開かれた。

同NPOは、日本人学生が地域企業で長期のインターンシップ(職業体験)を経験することを通して、地域で就労し企業に定着することを支援する。さらに東南アジアからの外国人や留学生が日本で就労するための高等教育を受け、地域企業に就労することなどを目指し、10月末、NPOとして設立・認可された。筑波大職員として長年、学生の就労支援に取り組んできたキャリアカウンセラーの久保田代表が培ってきた人脈などを生かして活動する。

今後の具体的な取り組みについて久保田代表は、来年2月に経営者セミナーなどを開催して地域の経営者同士のネットワークをコーディネートし、5月と10月ごろを目標に、企業のインターンシップ情報などを学生に紹介する就労応援イベント「ジョブフェス」を、筑波学院大学で開催する計画などを明らかにした。ほかに地域の高校などを訪問してセミナーなども開催する予定という。

設立フォーラムでは、筑波大名誉教授でJ2水戸ホーリーホック顧問の萩原武久さんが「人材教育とクラブ運営」と題して基調講演した。プロスポーツ選手の人材教育について「求める人材は情熱、誠意、創意がある人。やるべきときに、やるべき場所にいて、やるべきことを瞬時にやるのがプロスポーツ選手。企業もスポーツも求められる人間力は同じ」などと話した。

続いて「大学教育とNPO活動への期待」をテーマに講演した筑波学院大学の大島愼子学長は「企業から学生をみると、職業意識などの基礎が教育されてない学生はインターンシップを行っても成果が上がらないと言われることがある」と話し「インターンシップの前に学生の職業意識を醸成することが必要。筑波学院大が行っている、つくば市をキャンパスに社会に触れるプログラムや地域デザインセンターでの企業と協力した活動などは、インターンシップの基礎になっている」などと述べた。

《留学生エッセー》15 日本式サービスのホテルをネパールに

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ダサイン祭りの日、つくばにいるネパール人が集まって額にティカを塗って祝った(右端がカトリさん)

経営情報学部グローバルコミュニケーション学科2年
カトリ サンブ

私は東ネパールのビラトナガルから来たカトリ サンブです。カトリは日本人の名前と似ているので、ハーフですか、とよく聞かれます。ネパールの大学では英語の他に最初は韓国語を勉強しました。でも文字や発音が難しくて3カ月であきらめて、日本語を選び直しました。日本語は大学のほかに日本滞在の経験があるネパール人の塾でも勉強しました。日本語は韓国語より早く覚えられました。

ネパールの民族衣装を着たカトリさん

ネパールは若い人の就職先がなくて就職できる人は1割です。大学を卒業すると海外へ出る人が多く、留学先の1番人気はオーストラリアで2番目が日本です。日本は卒業後の就職がスムーズで治安の良さが人気です。私も3年制の大学(今は4年制)を卒業後、大洗にある日本語学校へ入学しました。そして筑波学院大学でグローバルコミュニケーションを学んでいます。

お祭りは生活と結びついている

ネパールは北海道の約1.8倍しかない小さな国です。でもたくさんの民族(36族以上)が住んでいます、その民族の中に色々な祭りがあり、ネパールはお祭りが多いことで知られています。普通の日よりも祝祭日の方が多いと、ネパール人ですら冗談で言っているくらいです。しかし、それらすべてのお祭りには深い意味や目的があり、ネパール人の生活とは切り離せないものです。お祭りの規模は、個人や家庭、地域や国全体のものまでさまざまあり、また時代の変化とともに、その方式や形態、規模なども変わってきました。ネパールの大きなお祭りを2つ紹介したいと思います。

ダサイン祭りは豊穣と生命力を高める

ダサインは9月末から10月中旬まで続く、ネパールでは宗教的な国家最大の祭りです。学校は15日間休みになり、銀行や役所なども4日間休みます。海外にいるネパール系民族を始め、多くのヒンドゥー教の人々が毎年この祭りを様々な儀式や行事を行って世界中で祝います。

ダサイン祭りの供物=中央の赤いのがティカ。お札とコインは日本のお年玉のようなもので、子どもと年齢に関係なく女性だけがもらえる

ダサインは悪魔を叩きのめす強く美しい女神ドゥルガーにちなんで、豊穣(ほうじょう)と人々の生命力を高めることを祈願する祭とされています。祭の期間を家族皆で過ごすために帰省する人もいます。初日は、家の中で最も聖なる場所である台所に植えたトウモロコシに砂をかけ、大麦をまき、水をやり、お祈りをします。これが6日間続きます。7日目には神の力を受ける儀式、悪魔祓い(はらい)の儀式が行われます。8日目には家族が揃って祭のご馳走を食べます。9日目に女神ドゥルガーなどの神々に動物や鶏の生贄(いけにえ)を捧げます。10日目には女神からの祝福のティカ(額に付ける赤い印)を授けてもらい、祭は終了します。もとはヒンドゥ教の祭ですが、最近は仏教徒にも広がっています。

ティハール祭りは華やかな収穫祭

ティハールは「光の祭」として知られる華やかな収穫祭で、ラクシュミー女神を家に迎え、富と繁栄を祈る祭です。初日はカラスの日、2日目は犬の日、3日目はラクシュミー・プジャといわれ「吉祥天女の日」です。4日目は家族ひとりずつの長寿や無事を祈ります。5日目はバイティカと呼ばれ、姉が弟を閻魔大王から救い出すという物語を元に、女性の守護力を男性に与える日、兄弟に供養する日です。

私は筑波学院大学で日本の文化を勉強し、親切な日本人の先生たちと話すことで、日本のことが深く分かるようになりました。絶対日本へ行く、という夢を叶えて本当に良かったと思います。日本に来て故国では見られない、日本式のサービスの良さに気付きました。大学を卒業したら日本のホテルに就職したいと思っています。そして日本で学んだ「おもてなし」をネパールに持ち帰って、日本式のサービスを提供するホテルを経営したいです。(聞き手・鈴木萬里子)

地元中学生3人がプロと競演 音の宝箱ジャズライブ 筑波学院大

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地元の中学生がプロの演奏者と共に演奏した。左端が水岡さん=つくば市吾妻、筑波学院大

【橋立多美】実力派ジャズピアニスト水岡のぶゆきをリーダーとする、水岡のぶゆきグループ出演の「音の宝箱・つくば2018~スペシャルジャズライブ」が17日、つくば市吾妻の筑波学院大で開催された。ライブ中盤、女子中学生3人がプロのミュージシャンとともにスタンダート曲などを演奏して拍手を浴びた。

音の宝箱は「音楽で人をつなぐ」という構想の下に毎秋、コンサートを開くなど、市民ボランティアが主体となって活動している=10月28日付け。今回のライブは演奏者とつながり、地域のコミュニケーションを広げることを目的に吹奏楽部に属する市内の中学生とのコラボステージが実施された。

聴きなじみのある曲などからスタンダード曲までを網羅した華やかなステージに約200人の入場者が酔いしれた。中学生とのコラボを含めた16曲の演奏がすべて終了した後は拍手が鳴りやまず、2曲が追加されて観客総立ちで盛り上がって幕を閉じた。

プロの演奏者とセッションしたトランペット担当の並木中2年の奥田杏奈さん(14)は「不安でいっぱいでステージでは体がこわばった。今回の経験でメンタルが強くなったと思う」。トロンボーンの桜中2年の増山日菜さん(同)は「出来栄えは50%。将来は音楽とは違う道に進みたいが、趣味として続けていきたい」。アルトサックスの大穂中2年の木本英那さん(同)は「今朝から緊張で胃が痛くなった。これからも音楽を続け地域の演奏団体に関わっていきたい」と話し、3人は「また会おうね」と笑顔を交わしていた。

(左から)増山日菜さん、奥田杏奈さん、木本英那さん

週末は図書館カフェに 筑波学院大 牛久産の日本茶でおもてなし

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日本茶をいれる「おいしいミュージアム」の運営スタッフ=つくば市吾妻、筑波学院大学図書館

【崎山勝功】筑波学院大学(つくば市吾妻)附属図書館1階で週末に図書館カフェ「おいしいミュージアム 2018夏と秋の物語」が開かれている。図書館1階がカフェになり、秋のメニューとして澤田茶園(牛久市女化)のお茶、ヤマイチ味噌(同市島田町)の20年醸造みそで味付けした焼き菓子などを提供している。

澤田茶園の日本茶(左)とヤマイチ味噌で味付けした「みそゴーブル」

お茶は同茶園で無農薬栽培された茶葉を使った日本茶、ほうじ茶、和紅茶=メモ=を提供している。日本茶は同一の茶葉を3回使っていれ、味の違いが楽しめる。初めてお湯を注ぐ一煎(せん)目は、味が濃く甘みが感じられる。一煎目で茶葉が開いた状態に再度お湯を注ぐ二煎目は、少しあっさり目で飲みやすく程よい甘みも残る。三煎目はすっきりとした味わいで、いわゆる出がらしの悪いイメージは無い。日本茶は約80度の温度でいれるが、ほうじ茶や紅茶は100度でいれるなど、お茶によっていれ方が異なる。

日本茶と一緒にみそ味の焼き菓子「みそゴーブル」が一緒に出される。みそ味の焼きおにぎりのような味わいで、日本茶との相性がいい。

運営スタッフの同大経営情報学部ビジネスデザイン学科3年の久野明日輝(あすき)さん(20)は「(緑茶の)提供の仕方を説明しながらお出ししている」と説明する。同3年の津久井茜さん(21)は「お茶は茶葉によって入れ方が違うし、抽出する時間が違うので、『どのお茶がどれだっけ』と迷ってしまうことがある」と話した。同3年の鎌田八汐(やしほ)さん(21)は「スムーズに(日本茶を)提供する方法を考えるのが大変だった」と述べた。

図書館の中央のテーブルには、学生たちが選んだ飲食に関する本など約100冊が並べられている。子ども連れの来場者も楽しめるよう、子ども用コーナーも開設され食に関する絵本が置かれている。澤田茶園とヤマイチ味噌を紹介する写真パネルも展示され、お茶の栽培やみそ作りについても学べる。

子ども用コーナーで絵本の紹介をする「おいしいミュージアム」スタッフ=同

来館した千葉県柏市の50代会社員女性は、ブラックピーナッツ、20年醸造のみそで味付けしたかりんとうのセット「黒と黒」に、ほうじ茶(合計税込500円)を注文。「来週25日につくばマラソンを走るので、スタート地点の確認のために来て、カフェに寄った。ほうじ茶は思ったより苦みを感じたが、かりんとうやピーナッツはおいしかった」と話した。

同カフェの運営を指導する、同大の塚原正彦教授(56)は「収集した資料をいかに一般の人に楽しく見てもらうか、それを家に持ち帰って楽しんでもらうのが本来のミュージアムのあり方」と説く。

澤田茶園とヤマイチ味噌の取り組みを紹介するパネル展示を説明する同大の塚原正彦教授=同

ミュージアムグッズ開発し各所に出店計画

同大では今年4月から、地域資源を観光など地域活性化に役立てる文科省の職業実践力育成プログラム「地域デザイン学芸員」の育成に取り組んでおり=6月9日付け=、同カフェは学芸員の育成訓練の一環として行われている。

今後の展開として、同カフェで提供している商品を持ち帰りできるように、学生たちが商品を入れる持ち帰り用のパッケージのデザイン製作に取り組んでいるほか、12月ごろには、牛久大仏(阿見町)にミュージアムショップを展開する予定。来年ごろには同大内のレストラン「グルマン」や茨城空港(小美玉市)にも出店する計画で、塚原教授は「社会人と学部の学生がジョイントしながらミュージアムグッズを開発し、ビジネスとして展開することも視野に入れている」と語った。

◆図書館カフェは11月は24、30日に開店。12月以降の開店日は確認が必要。開店時間は午前10時~午後3時。主なメニューは▽黒と黒(ブラックピーナッツ、20年醸造のみそで味付けしたかりんとう、各種お茶1杯)500円▽澤田のヴィンテージ茶葉(日本茶、ほうじ茶、和紅茶)各種1杯200円など。

【メモ】
和紅茶=日本産茶葉を使った紅茶で、外国産紅茶と違って香り付けをしていないのが特徴。

茨城の食材とレシピを発信 10周年迎えた筑波学院大「たむら塾」

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11月7日に開かれた第10回たむら塾の様子=つくば市吾妻の吾妻交流センター調理室

【池田充雄】筑波学院大学(つくば市吾妻)経営情報学部の古家晴美教授が、学生向けに開いている調理実習「たむら塾」が10周年を迎えた。日本料理界の重鎮で料亭「つきぢ田村」3代目の田村隆さんが講師を務め、年1回、茨城の特産品を1品選んでさまざまな料理に仕上げている。10周年を記念した特設サイトもこのほど開設され、過去に取り上げた食材やレシピを今後続々と紹介していくそうだ。

古家教授の主要な研究テーマは現代日本の食生活と食文化。一例として、今年9月に世界湖沼会議の関連でかすみがうら市で開かれた「帆引き船シンポジウム」では、「霞ケ浦の恵みと魚食文化」と題して基調講演を行っている。

学生の食への関心の低さきっかけ

同教授が調理実習に取り組む契機となったのは、学生の食への関心の低さだったという。「食にお金や時間をかけなくなり、コンビニや外食に頼りがちになっている。料理することの楽しさを知り、自分の健康に直接かかわる食の重要性に気付いてほしい」。もう一つの狙いが、茨城特産の食材を紹介すること。「レンコン、ハクサイ、ピーマンなど、全国有数の生産量を誇るものがたくさんある。これらへの理解を深め、地域の魅力を掘り起こして伝えられる人材の育成も目指している」と古家教授はいう。

名店料理長が日本一の鶏卵で新メニュー

今年度の第10回たむら塾は11月7日、つくば市吾妻の吾妻交流センター調理室で開かれ、古家ゼミなどの学生18人が参加。茨城が生産量日本一の鶏卵をテーマ食材に選び、講師の田村さんが6種類のメニューを考案した。

田村さんは「料亭料理ではなく家庭などで手早く作れ、自炊のヒントになりつつバランス良く栄養が取れるものを考えた。肉料理や洋風料理など若い人が好むメニューも積極的に取り入れている」。料理が楽しくなるよう、簡単にできて一味変わるテクニックも紹介。例えば卵かけご飯は、生卵のズルズルした食感を嫌う人が多いが、先に白身だけを熱々のご飯とよく混ぜると、白身がふわふわのメレンゲ状になり、そこへ黄身を落として崩しながら食べる。

学生の興味をかき立てる新鮮な驚きもあった。透明なトマトジュースだ。ミキサーにかけたトマトをペーパータオルなどで一晩かけてゆっくり絞ると、うまみだけが抽出された、さらりとした透明なジュースになる。実習ではこれに合わせ出汁と薄口醤油を合わせてトマト茶わん蒸しを作った。具材はモッツァレラチーズ。和でもなく洋でもなく、その先へ踏み越えたような不思議なおいしさが生まれた。「地域の食材にはその土地ならではの食べ方があり、一方で第三者の目からは地元の人も気付かなかった食べ方が提案できる。その両方の面白さがある」と田村さん。

特設サイト制作、産地の魅力も紹介

10周年記念の特設サイトを、卒論を兼ねて制作しているのは経営情報学科4年、グローバルコミュニケーション専攻の豊田モナミさん。「もともと食べるのが好きで、古家先生の授業やたむら塾に参加し、田村さんの『枠にとらわれず、自分のやりやすいようにやっていいんだよ』という言葉に感銘を受けた。サイトを通じて茨城の食材の魅力を伝え、見てくれた人が興味を持って食べに行ってくれたりしたら嬉しい」と話してくれた。

今後、県内各地の生産者などにそれぞれの食材について聞いて回るとともに、過去のたむら塾の中から厳選したメニューも紹介していく予定。現在は特別編として、田村さんのホームグラウンドである築地市場が豊洲に移転する直前に聞いた、タコとマグロの仲卸業者へのインタビューなどを掲載している。
アドレスはhttp://sakura.tsukuba-g.ac.jp/~u1532020/

左から田村さん、古家教授、豊田さん=同

科学と環境のフェスティバル 筑波学院大出展 子らが科学技術の楽しさ体験

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電子回路を組み立てる子どもたち=つくば市竹園のつくばカピオ

【崎山勝功】科学を楽しんだり環境問題について考える「つくばサイエンスコラボ2018 科学と環境のフェスティバル」(つくば市など主催)が10、11日、つくば市竹園のつくばカピオなどで催された。筑波学院大学(同市吾妻)は同イベントに出展し、訪れた子どもたちに科学技術の楽しさを伝えた。

同大は、会場内に「やってみよう!マルチメディア体験」と「マイクロコンピュータを使った電子工作に挑戦しよう!」の2つのブースを開設。このうちマルチメディア体験会場では、建物や航空機などの設計図の製図に使われるオートCAD(キャド)を使って、学生が製図した紙飛行機を子どもたちが組み立てた。

子どもたちは、はがき大サイズの画用紙に印刷された紙飛行機の絵をハサミや接着剤で切り貼りしながら組み立てていった。市内の保育園男児(5)は「うまくできた」と喜んでいた。男児の母親(33)は「子どもが紙飛行機が好きなので、小さい子どもでも対応してくれるコーナーがあって助かった」と話した。

CADで製図した紙飛行機を組み立てる子どもたち=同

タカの形をした紙飛行機をデザインした、同大2年の塚原太一さん(20)は「紙飛行機の空気抵抗を考えるのが難しかった。CADでデザインしたのは初めて。JAL(日本航空)のジャンボ機の設計図を参考にデザインした」という。塚原さんがデザインした紙飛行機は約14㍍飛び「デザイン性も含めてそこそこうまくできた。(会場で)子どもたちが使ってくれてうれしい」と喜びの表情を見せた。会場に来た子どもたちの応対をした同大4年の菱沼元気さん(22)は「小さい子どもたちに教えたことが今まで無かったので新鮮」と話した。

子どもたちが実際に電子回路を組み立て

別室で行われた電子工作コーナーでは、子どもたちが実際に電子回路を組み立て、電子部品をはんだごてで組み立てていた。子どもたちの指導に当たった同大1年の高木祐輔さん(18)は「細かい作業なのでちょっと手元が狂ったり、部品の付け間違いがあったりするので大変。参加している子どもたちはみんな上手い」と評価した。学生たちの指導を受け「光に反応するクリスマスツリー」を組み立てた市内の小学3年生男子児童(8)は「組み立ては難しかったけど『うまい』と言われて良かった」と話した。

同フェスティバルは、これまで別々に開かれていた「つくば科学フェスティバル」と「つくば環境フェスティバル」を合同で催したもの。同大は「つくば科学フェスティバル」が単独で開催されていた1996年から毎年出展している。同大経営情報学部ビジネスデザイン学科の山島一浩教授は「参加の狙いは学生たちに活躍してもらうこと。そして子どもたちが学校で学んでいることを理解し、楽しんでもらうこと」と語った。

国際色豊か 学園祭にぎわう 筑波学院大 英語コンテストは竹園高生優勝

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大島槇子学長(手前左)からトロフィーを授与される第2部の優勝者クシャドア クシュヌラさん=つくば市吾妻の筑波学院大学

【鈴木萬里子】筑波学院大学(つくば市吾妻)の学園祭「KVA祭」が27、28日に催され、大勢の来場者でにぎわった。27日は英語スピーチコンテスト(KVA CUP)が行われ、小学生から社会人まで38人が5部門に分かれて英語のスピーチ力を競った。高校生の部では地元、県立竹園高校の稲葉有紗さんが優勝した。

出場者の英語力は非常に高く、特に高校生以上は審査員の質問にも的確に答えるなど、素晴らしいスピーチ力に聴衆から感嘆の声が上がっていた。子どもに持たせるべきか賛否両論があるスマートフォンをテーマにスピーチし、世界に発信できる道具として必要だと訴えた高校生もあった。

英語スピーチコンテストの優勝者は次の通り。

▽小学生の部=宮本みゆさん(柏市立柏第四小学校)▽小学生帰国子女・マルチカルチャーの部=クシャドア クシュヌラさん(リバティー・インターナショナル・スクール)▽中学生の部=春山菜々見さん(私立渋谷教育学園渋谷中学校)▽高校生の部=稲葉有紗さん(茨城県立竹園高校)▽大学生・社会人の部=齋藤兼司さん(自営業)

国際色豊かなイベント多数

同大前広場には模擬店が多数並んだ。留学生によるアジア各国の料理も大繁盛で、特にベトナム料理は生春巻き、フォー、ブンーチャを売る3店が並んだ。常総市から来た70代の女性4人は「毎年KVA祭を楽しみに来ています。普段食べられない料理がたくさんあって、非日常を楽しんでいます」と笑顔だった。

秋晴れの下、本館前広場でステージイベントを楽しむ来場者たち=同

野外ステージも設けられ、沖縄創作エイサー、よさこいソーラン、ジャグリングなどの熱い演舞が行われ、大きな拍手が起きていた。

アンクルンを奏でてみる小学生ら=同

各教室では写真部、華道部ほか多数の展示が行われた。留学生が学ぶ国際別科の日本語教室では、ユネスコ無形文化遺産に登録されたインドネシアの伝統楽器「アンクルン」に触れることが出来るコーナーが設けられた。牛久市の小学生3人がさっそく挑戦し「音がきれいでびっくりした」「持つのは重いけど音が出ると楽しい」と話していた。

お化け屋敷の前には行列ができ、千葉県から両親と来た小学生2人は「こんな怖いお化け屋敷は初めて。夢に出そう。でも面白かった」と満足気だった。

子どもたちがブラインドサッカー体験

アイマスクをしてブラインドサッカーに挑戦する子ども=サッカーグラウンド、Tフィールド

人工芝のサッカーグラウンドでは28日、地元サッカークラブ「つくばFC」と、視覚障害者が学ぶ筑波技術大学(つくば市天久保)のサッカーチームによるブラインドサッカー体験会が催され、日本代表強化指定選手でもある同技術大3年、山川聖立選手(22)ら選手8人が直接指導した。初めてブラインドサッカーに挑戦し、転がると音が鳴るボールをアイマスクをして蹴った保育園児の長山琉巳ちゃんは「楽しかった」と話し、同FC広報の吉田隼也さんは「2020年の東京パラリンピックの正式種目になるので、知ってもらう機会になれば」と話していた。

音の宝箱・つくば 11月17日ジャズライブ開催 筑波学院大生ポスター制作に挑戦

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自分たちでジャズライブのポスターをデザインした(左から)秋間綾乃さん、大塚保奈美さん、小松崎匠さん=つくば市吾妻の筑波学院大学

【橋立多美】市民有志が2013年にノバホールで、翌14年には同ホールやセンター広場の野外ライブを中心に3日間にわたる「つくば市民音楽祭」を開催した。3回目の音楽祭から「音の宝箱」と改称し「音楽で人をつなぎ、街の音楽祭へと成長させる」ことを目指して活動している。市民ボランティアを主体に文化財団や地域企業が協力している。

今年は実力派ジャズピアニスト水岡のぶゆきと、そのグループが出演するスペシャルジャズライブを11月17日、つくば市吾妻の筑波学院大学大講座室で開催する。また、プロの演奏家と吹奏楽部に属する市内の中学生3人が共に演奏する企画が予定されている。

この催しを告知するポスターとチラシを、同大のメディアデザインコースで学ぶ2年生7人が制作した。学生たちは、社会参加活動を行う必修授業「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」の受け入れ団体の中から、「音の宝箱・つくば企画運営会議」の運営を体験することにした。同企画運営会議がBiViつくばで月1回開催している「BiViコン」のスタッフとして活動しながら、ポスターとチラシ作りに取り組んだ。実社会にアピールするポスターとチラシ作成を任せられるとは予想していなかったという。

ポスターとチラシの原稿と写真を入手したのは8月上旬だった。手分けして参考になりそうなポスターやチラシを集めることから始め、より多くの人にライブ開催を伝えるにはどうしたらいいか、話し合いを重ねた。やり直しを命じられたこともあったがめげずに取り組み、1カ月で校了した。9月中旬、黒をベースにピアノの生演奏が聴こえてきそうなシックなイメージのポスター(A2サイズ)50枚とチラシ(A4サイズ)8500枚が刷り上がった。

キャラクターデザイナーを目指す秋間綾乃さんは「会場準備に参加し、観客とは違う目線でライブに関わることができて新鮮だった」。ウェブデザイナーを志す大塚保奈美さんは「音楽を身近に感じてわくわくした。学生の枠を超えて仕事ができた」と話す。

「Jポップ一辺倒だったがこの体験で音楽の幅が広がった」と言うのはグラフィックデザイナー志望の小松崎匠さん。「校内に(作った)ポスターが貼られているのを見た時はなぜかドキッとし、それからうれしくなった。力を蓄えてもっといいデザインをしようと思う」とも。

音の宝箱・つくば事務局長の奈良間英樹さんは「7人が協力して波及効果の高いポスターとチラシを作ってくれた」と評価する。

開催に向け、吾妻地区のポスティングや当日のプログラム制作もある。大役は果たしたが「当日まで気は抜けません」と小松崎さんは話した。

◆「音の宝箱・つくば2018」は11月17日(土)午後3時30分開場、同4時開演、筑波学院大学。入場無料、全席自由だが事前に特設サイトから申し込みが必要。

問い合わせは音の宝箱・つくば企画運営会議電話029-895-4335(奈良間さん)まで。

「何でもできる!」 27、28日 筑波学院大で学園祭

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間近に迫ったKVA祭運営の打ち合わせをする(左から)イベント担当キャップの根本あやさん、委員長の張替紀樹さん、模擬係キャップの中里太一さん=筑波学院大学

【橋立多美】筑波学院大学(つくば市吾妻)の第28回KVA祭(学園祭)=メモ=が27、28日に同大キャンパスで開催される。学生が創りあげる学生のための同大最大のイベントで、自ら手を挙げて実行委員長を引き受けた3年の張替紀樹さんと実行委員会のメンバー34人が、準備から運営までを担っている。

張替さんは1年の時から実行委員として活動してきたが、自分にはリーダーシップの力はないと思っていた。しかし周囲から「そんなことはない。もっとプラス思考に」と背中を押され、消極的な自分に決別して委員長に名乗りを上げた。そしてルールに拘束されず、自主的に活動して楽しい学園祭にしようと今年のテーマを「Anything is Possible―何でもできる!」にした。

実行委はイベント、模擬店、広報、会場・展示と分担はさまざま。春から準備に取り掛かり、これまでのイベントを見直したり、1年生の企画を盛り込むなどしてきた。試行錯誤することで委員会のモチベーションが上がったという。

メーンイベントは28日(日)午後3時に大教室で開演するタレント最上もがのトークショー。入場料は1000円、全席指定。チケットはイープラスで「筑波学院大学」「KVA祭」と検索し、画面の手順に従って購入を。まだ席に余裕がある。

毎年県内外から多くのチームが参加して白熱した試合が展開される小学生ドッジボール大会(27日、体育館2階)やフリーマーケット(両日開催)のほか、ダンスや沖縄創作エイサー、ジャズ演奏などが野外ステージで繰り広げられる。注目は実行委企画の大声大会だ。クイズの答えを叫ぶもので測定器で順位が決まり優勝商品が用意されている(28日午後12時30分~)。

教室を会場にした展示は射的や絵画、いけばな、ゲーム、写真と盛りだくさんで親子で楽しめる。子どもに人気のお化け屋敷もお目見えする。

イベントに欠かせない模擬店は26店が出展。利用客が店を評価する「Mogi-1グランプリ」を導入したことで、さらに味に磨きがかかったという。ドリンクや豚汁、牛串、ハラル料理のケバブ、ベトナム料理と多国籍な味が楽しめる。

張替さんは「市域の皆さんにもぜひ参加して楽しんでほしい」と参加を呼びかけている。

◆問い合わせは同大学生支援グループ(電話029-858-4813)まで。

【メモ】KVAは、筑波学院大学の母体である東京家政学院大学の創設者大江スミが提唱したリベラルアーツの精神で、Knowledge(知識)、Virtue(徳性)、Arts(技術・技能)の頭文字をとった。

ベトナムで日本文化紹介し帰国 筑波学院大生6人

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ベトナムの民族衣装アオザイに身を包む学生ら(学生提供)

【谷島英里子】国際交流基金(東京都新宿区)アジアセンターの派遣事業「日本語パートナーズ」で、筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生6人が9月16日から29日間ベトナムを訪問し=9月1日付け=、現地の学生に日本語学習を通じて文化交流をした。

参加した学生は同大経営情報学部2年の森亜美さん(20)、根本あやさん(19)、大江寧音さん(20)、菅谷奈々さん(19)、志賀紅葉(あかは)さん、里舘泉帆(みずほ)さん(19)の6人。

現地では、首都ハノイ市と北部の港湾都市ハイフォン市の日本語教育が導入されている中学、高校、大学を訪問し、写真や歌、ゲームを通して日本語や日本文化に親しんでもらった。茨城の魅力では、筑波山や偕楽園の梅、ひたち海浜公園のコキアを紹介。和菓子の落雁(らくがん)をプレゼントした際には、「どうぞ」「ありがとう」「どういたしまして」といった日本の礼儀作法を伝えた。ベトナムの学生らにとっては、日本人学生の雰囲気や話し方、生の日本語を耳にできる機会になった。

日本語パートナーズ事業で訪れたベトナムの学校(同)

学生らによると、ベトナムの学生は、日本語をマスターしようと、漢字やふりがなまでしっかりとノートにとっていたという。家族構成やペットを飼っているか、ベトナム料理は好きかなど質問も豊富で意欲的に感じたという。このほか、中秋のイベントなどにも一緒に出向き、食事や観光をして交流を深めた。

将来、日本語教師を目指しているという根本さんは「簡単な日本語でも通じない場面があったが、ゆっくり話したり絵を描いて説明したりして伝えた」と話した。ベトナムの交通ルールや食事など文化の違いや、行動力などが身に着いたという。

学生らは23日県庁に出向いて、小野寺俊副知事にベトナム派遣の報告を行う。

同派遣事業は、アジアセンターが2014年に始めたプロジェクトで、東南アジアで現地日本語教師のアシスタントをするほか、生徒と交流し日本文化の紹介などをする。特に2020年の東京オリンピックに向け文化交流を促進することが期待されている。

ベトナムのつけ麺「ブンチャー」(同)

認知症抑制へ ロボットセラピーを研究開発 筑波学院大 板井准教授

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板井准教授とロボットたち、一番手前が人型ロボットNAO=筑波学院大学板井研究室

【鈴木萬里子】認知症が原因で、生活上の混乱や周囲とのトラブルが発生している。その要因の一つがコミュニケーション量の低下による「社会的孤立」だ。筑波学院大学(つくば市吾妻)経営情報学部の板井志郎准教授(40)はロボットセラピープログラムを開発し、認知症高齢者らの集団的コミュニケーションの実践に取り組んでいる。

「ロボットセラピープログラムに認知症高齢者が参加すると、コミュニケーション量が平均で10倍以上増加し、認知症の抑制効果が期待できるんです」と板井准教授はいう。

ロボットセラピーは、人がロボットと触れ合うことで、楽しさや心地よさを感じて癒されること。アニマルセラピーは知られているが、動物はアレルギーなどの問題もある。ここ1~2年、北欧ではロボットセラピーが普及してきているという。「日本ではまだ広がっていないが、自分はやる価値があると思っている」と研究への情熱を語る。

授業では、学生らと実際にグループホームを訪れ、高齢者にロボットセラピー活動を実践している。認知症の高齢者とロボットが1対1ではコミュニケーションが促されにくい。しかし集団の中でロボットを活用することで、コミュニケーションを生み出すことが出来るという。

後期の授業では、市販されている小型の人型ロボット「NAO(ナオ)」を、学生たちがプログラミングしてセラピーに使う予定だ。「学生のやる気をどううまく引き出せるかが課題」だと、時代を創る若者育成にも前向きに取り組む。

ロボットは人を手伝い、人の役割の一部を代わってやることが出来る。「ロボットがどう人間を支えていくのかが重要。人間とロボットの分業化を考えている」と話し、コミュニケーションのないところに、ロボットの存在をきっかけにしたコミュニケーションを生み出す研究に邁進する。

阿見町出身。土浦一高を経て早稲田大学へ。大学では「間合いの研究」を約10年間行い、その後コミュニケーションの研究に入った。「コミュニケーションはそれ自体を生み出すのが一番難しい。コミュニケーションを生み出すため、ロボットを使った研究に入った」と自らの研究テーマについて語る。

《留学生エッセー》14 ミャンマーにテーマパークつくるのが夢

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アウンサンスーチー国家顧問がプリントされたTシャツを着たスさん=鎌倉、明月院

経営情報学部 グローバルコミュニケーション学科2年
ス ミャッ ノー アウン

私はミャンマーの旧首都ヤンゴン(現在の首都はネピドー)から来ました、ス ミャッ ノー アウン、19歳です。名前がちょっと長いですが、すべて自分の名前(ファーストネーム)です。ミャンマーには姓(ファミリーネーム)はありません。同じ家族でも共通の名前は一つもありません。私のように4語で構成される人や、2語、6語の人もいます。ですから、基本的には互いにフルネームで呼ぶことになります。

現在、筑波学院大学でグローバルコミュニケーションを学んでいます。去年4月、大学の国際別科で日本語を1年間勉強し、今年2年に編入しました。

一生に一度は出家

私はスーパーでレジのアルバイトをしています。たくさんのお客さんから「どこの国からですか」と聞かれます。ミャンマーと言っても知っている人は少なくて残念です。ミャンマーの人口は日本の約半分ですが、面積は日本の約2倍です。

国民の約90%は仏教徒です。仏教徒には「一生に一度は出家する」という不文律があります。多くの男子は子供のころに出家して、僧院で修行をし、仏教や社会の厳しさを学びます。仏教徒は商売で成功すると仏像や仏塔(パゴダ)などを建てて、良い来世に生まれ変わるため徳を積みます。仏教はミャンマー人の生活の中心に、どっしりと根を下ろしています。

ジブリのアニメで日本語勉強

私が6歳の時、伯母がジブリの本やDVDなどを持って来てくれました。伯母は苦労して筑波大学で博士号を取得しました。頑張り屋なので、私も見習いたいです。

アニメはあまり好きではなかったのですが、ジブリのアニメには夢中になりました。ジブリに憧れて日本語を始めたと言っても過言ではありません。ジブリの中で一番好きなのが「千と千尋の神隠し」です。ジブリの作品はどれを見ても動画の中に自分も入ってしまうような感じがします。出てくる食べ物は、どうしてそんなに美味しく見えるか不思議です。音楽も全て完成されていて素晴らしいと思います。

芸術は好きだけれど勉強が苦手な私は、今も日本の映画、歌、広告を見て日本語を学んでいます。

日本は人を大切にする国

私は11歳の時、母と2人で初めて日本に来ました、伯母と3人で軽井沢へ行った時、私は1人でトイレに行きました。

当時漢字が全然読めなかった私は、トイレの壁にある赤いボタンが何だか分かりませんでした。気になっていた私は、その時思い切って押してしまいました。すると警察官が駆け付けて来て「中の方、大丈夫ですか」と叫んでドアをドンドンたたきました。好奇心で押したけれど、とても怖かったです。でも、外国人にもかかわらず、日本は人を大切にしている国だと感じました。とても安心感がありました。

思い出たくさん作りたい

ミャンマーの高校は16歳で卒業します。日本語の勉強がしたかったので普通の大学には進まず、遠隔教育大学(通信教育)で1年間だけ勉強しました。だから学生生活というのを知りませんでした。

ミャンマーの民族衣装を着て県留学生親善大使の仲間と一緒にポーズ=中列左側

私はいろいろな活動をするのが好きです。筑波学院大学は学校主催の行事や活動、学生のサークルがたくさんあります。大学生になるのはこんなに楽しいことなんだと思いました。学生時代の楽しい思い出をたくさん作りたいと思っています。私はダンスサークルに入っていて、オープンキャンパススタッフとしても頑張っています。日本の知り合いも増えたので日本語の勉強もできます。今年の茨城県留学生親善大使にも選ばれました。

卒業後は日本とミャンマーに関係する会社で働きたいと思っています。数年働いたらミャンマーに帰るつもりです。ミャンマーにはきれいな自然や建造物がたくさんあります。でも観光しても写真を撮るだけで、楽しめる場所はありません。日本のディズニーランドの様な、だれでも楽しめるパークをミャンマーにつくるのが私の夢です。

私はミャンマー人として生まれたことを誇りに思っています。また、日本に留学できて良かったという感謝の気持ちでいっぱいです。

第一線の研究者同士が討論 つくば横の会シンポ 筑波学院大

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つくば横の会シンポジウムで「世界的なメディアアート拠点としての筑波大学」をテーマに議論する研究者ら=つくば市吾妻、筑波学院大学

【鈴木宏子】つくばの研究者らが、所属機関や組織を超えて横のつながりをつくり議論し合う「つくば横の会」(代表・江渡浩一郎産業技術総合研究所主任研究員)の第4回シンポジウムが23日、筑波学院大学(つくば市吾妻)で催された。「世界的なメディアアートの拠点としての筑波大学」や「スタートアップを軸とした地域との連携」などをテーマに第一線の研究者同士が討論を繰り広げた。

テレビ番組「情熱大陸」に出演したことでも知られる筑波大出身のメディアアーティスト、落合陽一筑波大准教授さんら14人が登壇した。新たなビジネスモデルを開拓して急成長する会社(スタートアップ企業)を支援する仕組みづくりに取り組んでいるつくば市の五十嵐立青市長らも参加した。

登壇した研究者からは「(メディアアートの先駆者、山口勝弘氏が教べんを執っていた時代の筑波大には)そこに行くとだれかが何かをつくっている24時間営業のるつぼみたいなところがあった。(世界的な拠点になるには)そういう環境が必要」「産官学やオールジャパンは失敗や癒着の匂いしかしない。ニコニコ商工会βをつくって、つくばをテクノロジーとアートとスモールビジネスの街にしよう」「(新産業創出を支援、促進する)英国の制度のように、つくば版SBIRをつくってはどうか」などの提案があった。

横の会は、2011年から5年間、インターネット動画サイト「ニコニコ動画」で放映された学術シンポジウムを開催した「ニコニコ学会β」(実行委員長・江渡さん)のつくば関係者が15年6月に立ち上げた。

現在、年1回シンポジウムを開催し、つくばの研究者を中心に毎回100人以上が参加している。これまで「つくばをスタートアップの聖地にする」などをテーマに催しを開催してきた。

筑波学院大が会場の今回は、同大の学生約10人がボランティアで運営に参加した。2年の内田克尚さん(20)は「会社社長もやっている落合陽一さんと一緒に写真を撮ることができた」などとうれしそうに話していた。

日本への関心高まる インドネシア中学生 着付けや茶道体験 筑波学院大

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さくらの間で正座して抹茶の接待を受けるインドネシアの女子中学生たち=つくば市吾妻の筑波学院大学

【橋立多美】研修で来日しているインドネシアのジョグジャカルタ第5中学校の中学生20人(男子12人、女子8人)が18日、つくば市吾妻の筑波学院大学で着付けと茶道を体験した。

男女に分かれて着付け体験が行われ、男子生徒は紺色や茶色の着物に角帯、兵児帯を締めた 。女子生徒のための教室は色とりどりの着物と帯が並べられ、好きな色と柄を選んで初体験を楽しんだ。着付けが終わると鏡に映る姿に喜び、お互いにスマホで撮影する様子が見られた。着付けは、つくば市在住で着物に詳しい佐々木悠紀子さんらが担当した。

着物姿の生徒たちは和室「さくらの間」に移動し、土浦在住の宮本昌子さんと同大卒業生たちのお点前による抹茶の接待を受けた。表千家に精通した宮本さんの「お茶碗の正面に口をつけて汚さないよう、左へ2回まわして飲み干します」など、作法の説明に神妙な面持ちで聞き入った。

男子生徒たちは「緊張したけど日本の文化が分かってハッピー」。女子生徒たちは「着物はきれい。お茶はおいしかったけど、足がしびれて困った」と口をそろえた。

研修は、同大国際別科と交流協定を結んでいるインドネシアの日本語機関が企画し、同大が支援している。来日した一行は、日本に興味のある人を対象にした同中学のジャパンコースを選択した生徒たち。日本人と交流し、多様な経験をしてもらうと共に、日本語学習に対する意欲を高めてもらい、将来日本へ留学を希望する若者を増やすことが目的だ。

同大の金久保紀子教授は「インドネシアからの研修を受け入れるのは今回で10回目。インドネシアの生徒さんたちの日本への関心の広がりに驚いている。本校学生や日本語教員養成プログラムの方たち、卒業生の方たちの研修と集いの場にもなっていることがうれしい」と語った。

13日に来日後、八千代町立東中学校での生徒との交流や、同大でパソコンを使ったアニメーション作成を体験するなど見聞を広めた。同大の研修は着付けと茶道体験で修了したが22日まで滞在し、BiViつくばの交流サロンで開催される筑波大学の「インドネシアウィーク」 に出演してパフォーマンスを披露する予定だ。

着物を着付けてもらう女子生徒㊧と男子生徒=同

霞ケ浦の魚食文化再興を 筑波学院大 古家教授ら講演

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「霞ケ浦の恵みと魚食文化」をテーマに基調講演する筑波学院大学の古家晴美教授

【鈴木宏子】「帆引き船と霞ケ浦の魚食文化」をテーマにしたシンポジウムが16日、かすみがうら市坂、市農村環境改善センターで催された。民俗学者で伝統食を研究する筑波学院大学の古家晴美教授が「霞ケ浦の恵みと魚食文化」と題して基調講演し、霞ケ浦の魚食文化の再興について考えた。

10月につくば市で開催される世界湖沼会議の関連行事、サテライトかすみがうらとして開かれた。古家教授は、霞ケ浦の恵みを地域の人々がどのような形で生活に取り込んできたかの歴史を振り返った。

古家教授によると、明治時代になって水産加工技術が発達し、ハゼやエビの佃煮や桜エビなどが製造されるようになり、特に桜エビは中国に輸出するほど品質が高かった歴史を話した。

一方、庶民が霞ケ浦の魚をどのように食べてきたかについては近年の聞き取り調査資料などを基に、春先の田植え前、夜中にたいまつをたいてドジョウを採りみそ汁の具にしたり、イサザアミの煮干しを酢じょうゆをかけて食べたり、生のイサザアミを二枚貝のタンカイ(ドブガイ)の殻の上でいって塩味で食べたなどの食事を紹介した。母乳の出をよくする食べ物として、出産時に嫁の実家からコイ料理が提供された風習なども紹介した。

その上で古家教授は「今後、魚食文化が霞ケ浦地域の特色としてどのように意識化されていくのか見守っていきたい」などと話した。
続いて行われた事例発表とパネルディスカッションでは、滋賀県水産課職員の関慎介さんが、滋賀県が取り組んでいる「琵琶湖八珍」のブランド化の取り組みを紹介した。霞ケ浦の観光帆引き船事業を発展させるヒントとして、岐阜市歴史博物館の大塚清史館長は長良川鵜飼いと観光事業について話した。

同市歴史博物館学芸員の千葉隆司さんは「霞ケ浦は人と魚が食を通じて関わっていたことで輝いていた。霞ケ浦の魚を食べる文化を絶やしてはいけない」などと訴えた。

《留学生エッセー》13 他の民族を学び互いに成長

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龍ケ崎市立城ノ内中学校を訪れ中学生と交流した=7月5日、城ノ内中

経営情報学部 ビジネスデザイン学科2年 
ウン・イーチャン

こんにちは、私はマレーシアのペナン島から来た、ウン・イーチャンです。みんなは私のことをエルビスと呼んでいます。ペナン島は2008年、世界遺産に登録された美しい島で、おいしい食べ物やきれいな建物がたくさんあります。

たくさんの文化を吸収

多民族国家マレーシアにはマレー系、中華系、インド系が暮らしていますが、私は中華系です。私たち中華系は生まれた時から、中国語、マレー語、英語の3つの言語を勉強しなければなりません。他の国の人から「なぜ3つも勉強しなければいけないのか」と聞かれます。それはマレーシアが多文化の国だからです。他の民族を勉強しながら互いに成長する、という形になっています。

日本には日本古来の文化がありますが、マレーシアには独自の文化があるかどうか、私には分かりません。「マレーシアの民族服は何ですか」と聞かれたことがありました。マレーシアで生まれた人でも答えられないと思います。なぜなら、マレーシアは他のたくさんの国の文化を吸収して成長した国だからです。中華系の人の服装は中国のチーパオ(チャイナドレス)です。インド系は現在のインドの服装とあまり変わりません。マレー系はインドネシアの服装と似通っています。私はマレーシアで生まれたけれど、自分の国の文化がどのような感じかと聞かれても、簡単には答えられません。

好物のマレーシア料理「ナシレマッ」(日本円で50~300円相当)㊧と太いうどんのような「ラクサ」(100~300円相当)

 

アニメで日本語覚えた

私が話せる言葉は中国語(北京語)、広東語、英語、日本語、台湾語です。日本語は、子供の時、日本語で放送されていたテレビアニメを見て覚えました。マレーシアから日本に来てもう3年が経ちました。でも時々間違えていないか心配になります。

私がなぜ日本に留学したのか。実は高校を卒業する前まで、どこの国に留学するのか迷っていました。そこで高校の留学相談の顧問の先生に相談しました。先生は「中華系の学生は大体台湾を選ぶ」と言いました。台湾を選ぶのは、新しい言語を学ぶ必要がないからです。それにマレーシアと台湾の物価があまり変わらないので生活も楽です。留学希望の学生は一番楽な方を選びます。でも先生は日本語の出来る私に、日本への留学を薦めてくれました。

日本で起業したい

日本は四季がありますが、マレーシアは夏だけです。日本に留学を決めた時、日本がこんなに寒いとは思いませんでした。今でもまだ日本の寒さには耐えられません。

日本人の考え方は(頭が)固いと思います。良く言えば規則を良く守ります。でも反対の意味なら柔軟性がないとも言えます。マレーシアは気楽に考える人が多いと思います。

1年間、東京の日本語学校で学んだのち、筑波学院大学に入学しました。学院大はITデザインの勉強ができるので、自分の将来に役立つと思ったからです。東京から来た時、つくばはすごい田舎だと思いました。でも住んでみると自然が多く街もきれいで、今ではつくばに来て良かったと思っています。

私は経営に興味があり、将来は日本でIT、ゲーム、アニメーションの会社を起業したいと思っています。マレーシア人だからマレーシアに帰るのではなく、日本で頑張りたいと思っています。(聞き手・鈴木萬里子)

筑波学院大生6人 ベトナムに派遣、日本語学習を支援へ

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9月中旬にベトナムに派遣される筑波学院大学の学生=つくば市吾妻、同大

【谷島英里子】アジアの中学校や高校などを訪れ日本語学習を支援する国際交流基金(東京都新宿区)アジアセンターの「日本語パートナーズ」に、筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生6人が選ばれた。9月中旬から2週間ベトナム北部に派遣され、日本語の授業をサポートしたり日本文化を紹介などする。

同派遣事業は、アジアセンターが2014年に始めたプロジェクトで、東南アジアで現地日本語教師のアシスタントをしたり、生徒と交流し日本文化を紹介などする。特に2020年の東京オリンピックに向け文化交流を促進することが期待されている。

今回は茨城県が、東京オリンピックに向け相互交流を図るベトナムのホストタウン自治体であることから、県内の大学生などを対象に募集が行われた。日本とアジアの架け橋になる意志があり、日常の英会話ができることなどが条件で、書類選考、グループ面接を経て、県内で唯一、筑波学院大生が選ばれた。

学生は経営情報学部2年の森亜美さん(20)、根本あやさん(19)、大江寧音さん(20)、菅谷奈々さん(19)、志賀紅葉(あかは)さん、里舘泉帆(みずほ)さんの6人。

16日から29日まで派遣され、前半は首都ハノイ市の小・中学校や盲学校、後半は北部の港湾都市ハイフォン市の中学・高校・大学を訪問する。派遣中は活動の様子をツイッターやインスタグラム、フェイスブックで発信する予定だ。

同大にはベトナム人留学生が多いことから、6人は事前に食文化や自然環境の違いなどを勉強している。日本や茨城の文化を楽しんでもらいたいとし、自分たちを「日本笑顔の親善大使」と名付けて笑顔いっぱいで日本を紹介するつもりだ。紹介する県内の観光地には偕楽園の梅や筑波山を選んだ。学生リーダーの森さんは「日本に行ってみたいと思ってもらえるように魅力をたくさん伝えたい」と意気込みを語る。

つくばに新法人設立 筑波学院大 1法人1大学体制に

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筑波学院大学=つくば市吾妻3丁目

筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)は8月31日、所在地のつくば市に新しい学校法人「筑波学院大学」を設置したと発表した。現在、学校法人東京家政学院(東京都千代田区)が運営しているが、来年4月から新法人が同大を運営し、1法人1大学の体制になる。

新法人の理事長には東京家政学院理事で、宮城県仙台市などで専門学校や幼稚園、保育園を運営する東北外語学園理事長の橋本綱夫氏が就任する。学長は大島氏のまま。

1法人1大学体制となることで教育と経営を密接に連携させ、スピード感ある大学運営を行うという。グローバル人材を育てる多文化共生キャンパスを実現し、地域社会に貢献する人材を輩出する地域の拠点大学として、さらなる発展を目指すとしている。

新法人設立に向けては、昨年7月に準備委員会を設置し準備を重ねてきた。今年3月、文科省に認可を申請。大学設置・学校法人審議会の答申を経て、文科省の設立認可を得た。

同大は1990年、東京家政学院筑波短期大学として開学した。96年に4年制の東京家政学院筑波女子大学となり、2005年に男女共学の筑波学院大学となった。05年の同大スタート直後から、学生が地域に出て学ぶ「つくば市をキャンパスに」を掲げ、学生は地域の自治体やNPO、企業などで活動している。学部は現在、経営情報学部ビジネスデザイン学科があり、学生の身分などに変更はないという。

筑波高校生 筑波学院大で本格授業を受講へ 県内初、両校が協定

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連携協定を締結した県立筑波高校の國府田稔校長㊧と筑波学院大学の大島愼子学長=つくば市吾妻、筑波学院大学

【橋立多美】筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)と、県立筑波高校(同市北条、國府田稔校長)が29日、地域に根差した教育の発展を目指し連携協定を締結した。同大で調印式が催され、大島学長と國府田校長が協定書に調印した。

同大は社会力豊かな人材育成を目的に、2005年度から「つくば市をキャンパスに」を掲げた「OCP」(オフ・キャンパス・プログラム)プログラムを開始。地域の約100団体と協働で活動を続けている。

一方、同高校は地域を知り社会性を身に付けた高校生の育成を目標に、16年度から2、3年生が教室を出て、周辺の公共施設や民間事業所など18施設で体験実習する独自授業「つくばね学」を実践している。

地域社会に貢献する人材育成に尽力する両校の連携により、同高の「つくばね学」の講座の一つとして同大で1年間、同大教員が教える講座を受講できるようになる。これまで、大学教員が高校に出向いて単発的に講義を行うことはあったが、継続的な受講は県内初の画期的な取り組みという。

大島学長は「この取り組みで大学は高校生が何に興味があり、何が課題なのかを知ることができる」とした上で、「生徒は大学での学びを体験することで、進学したら広い視野に立って学べることを知り、将来への気づきにつながる」とした。國府田校長は「筑波学院大との連携により、筑波山麓の地域社会だけでなく市中心部とのつながりを深め、多様な教育の場を広げて学校を発展させていきたい」と話した。

同高の生徒が同大学で講義を受ける取り組みは20年度の入学生からで、大型バスで送迎される。同大は、実施に向けて高校生向けにアレンジしたカリキュラムを編成するそうだ。